MacからWindowsにZIPファイル(圧縮ファイル)を送信すると、文字化けすることがあります。
「えっ、今の時代でも文字化けするの!?」
そう驚く方もいると思いますが、今もあるのです。受信先のWindowsユーザーがファイルを解凍する際に、文字化けしてしまうのです。
今回は「MacユーザーがWindowsユーザーに文字化けせずZIPファイルを送信する方法」をお伝えします。
Mac用無料アプリ「DTP Zipper」を使う
macOSのFinderには標準で圧縮機能が備わっています。右クリック、もしくは「controle + クリック」で表示されるメニューにある「”〇〇”を圧縮」です。
ここでは、この圧縮機能を使いません。
ものかのさんこと丸山邦朋さんが開発したMac用アプリ「DTP Zipper」を使います。無料アプリで同氏のウェブサイトからダウンロードすることができます。
DTP Zipperを使えば、日本語版Windowsで解凍しても文字化けしないzip圧縮をすることができるのです。
使い方
手順
- DTP Zipperを起動
- 表示されたウインドウに、ファイルもしくはフォルダをドロップ
- 「不適切な文字が含まれています」と表示された場合、指摘された文字を変更し、再圧縮する
1・2に関して、アプリアイコンに直接ドロップすることもできます。
3に関して、ドロップ後に「不適切な文字が含まれています」というエラーの通知が表示さなければOKです。生成されたZIPファイルを送信してください。
もし、エラーが表示された場合はファイル名を変更し、もう一度DTP Zipperにドロップします。変更してもエラーが出続ける場合は、半角英数字だけのファイル名にしてみてください。半角英数字のファイル名は視認性は下がりますが、文字化けするよりは良いでしょう。
それでも尚、「不適切な文字が含まれています」のエラーが出続ける場合は、圧縮したいフォルダ内に不適切な文字が含まれる隠しファイルがある場合があります。それを削除しないといけません。
方法は以下の通り。
Macの隠しファイルを表示させる方法
Macには隠しファイルというものが存在します。
よくあるのがキャッシュファイルです。作業中にアプリがクラッシュした際、クラッシュ直前のデータが復旧できるよう、実は見えないファイルが存在するのです。
隠しファイルを表示させるには、以下の方法があります。
手順
- shift + command + .(ピリオド)
Finderでこのショートカットキーを入力すると、隠しファイルのオン・オフを切り替えることができます。
文字化けの原因となる不適切な文字が含まれる隠しファイルがあれば、そのファイルを削除してください。ただし、そのファイルを開いている状態であれば、一旦閉じて(アプリを終了させて)から隠しファイルを削除すると良いでしょう。
今回の解説は以上です。
いずれにせよ、Windowsユーザーに複数ファイルの圧縮して送信する際は、「DTP Zipper」を使うようにすると良いでしょう。先方にご迷惑をかけるのを防ぐことができます。
あなたがWindowsで文字化けファイルを受け取ったなら
最後に余談。
この記事を書くきっかけになったのは、僕自身が相手の方に文字化けでご迷惑を掛けてしまったからです。こちらがMacで、相手さんがWindows。
Microsoft Wordなどの複数ファイルをフォルダにまとめ、そのフォルダを圧縮。オンラインストレージサービス「FireStorage」を使って送信しました。
その際、文字化けのご指摘を受けたのです。
僕が原因を調べようとあたふたしている間に、相手さんから「ファイル名を変更したらファイルを見る(開く)ことができた」と連絡がありました。
もしあなたがWindowsで文字化けのファイルを受け取ってしまったら、一度ファイル名を手動で変えてみてください。そうすると開くかもしれません。
ご参考まで……ということで。
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