2025年夏、参議院選挙が終了し、これまで泡沫と言われていた党が躍進したり、与党が苦戦したりなど、選挙戦の難しさや番狂せというのはあるのだな、と改めて感じました。
世間では、勝因・敗因など結果を振り返る声があふれていますね。
そこでこの記事では、選挙ポスター掲示板に貼られた立候補者のポスターデザインを分析し、「勝てるポスター」「負けてしまうポスター」について解説します。よく見ると、共通点や傾向があることがわかったんです。
選挙ポスターの「伝わりやすさ」や「印象の残り方」には、個人のプロフィール作りにも直結するヒントがたくさんあります。SNS、ブログ、ウェブサイト、名刺、ポートフォリオ、婚活、就活、プレゼンテーション……。ぜひ、あなたのプロフ制作にも活かしましょう!
当選者のポスターデザインの特徴(参院選2025 東京都選挙区)

当選者ポスターに共通する “勝ちパターン” を分析しました。
勝ちパターン
- とにかく「顔」を大きく・明るく・カメラ目線で親近感
- 名前を大きく、シンプルに目立たせる
- メッセージは短く力強く、「まっすぐに前へ」「笑顔を増やす」などポジティブ
- 背景やデザインはシンプル・清潔・配色は安心感重視
- SNS・QRコードで “今っぽさ” や発信力もアピール
以下、当選者ごとに解説します(得票数順)。
*僕は東京都在住ですので、東京都選挙区での分析・解析となります。ご了承ください。
鈴木大地(自民党)

鈴木大地さん(自民党)は、顔を大きくアップにし、明るく爽やかな笑顔を前面に出したポスターが印象的です。白い背景に太く大きな青い文字で名前を配置し、シンプルで見やすいデザインとなっています。また「五輪金メダリスト」という圧倒的な実績が信頼感を後押しし、「まっすぐに前へ」という前向きなメッセージも行動力や誠実さをアピールしています。
さや(参政党)

さやさん(参政党)は、明るいオレンジ色の背景に大きな笑顔のアップ写真を使い、温かさと元気さが一瞬で伝わるポスターです。ひらがなで大きく「さや」と書かれていることで親しみやすく、名前も覚えやすくなっています。「日本人ファースト」など、シンプルで分かりやすい主張を掲げ、顔と名前が強く記憶に残るデザインとなっています。
牛田茉友(国民民主党)

牛田茉友さん(国民民主党)は、元NHKアナウンサーとしての信頼感と親近感を前面に出した笑顔が印象的です。白と青を基調とした誠実さを感じる配色で、幅広い層にアピールできる雰囲気です。「手取りを増やす、笑顔を増やす」という短く分かりやすいキャッチコピーが生活者目線の訴求になっていて、名前も大きく配置され視認性が高いです。
川村雄大(公明党)

川村雄大さん(公明党)は、「外科医」という肩書きを活かし、真剣な表情と走るポーズで決断力や力強さを演出しています。青系の統一感ある配色と清潔感のある服装で信頼感もあり、「政治にメス!」という印象的なキャッチコピーが個性を強調しています。小池都知事の写真も小さく添えて、信頼感と知名度を補強しています。
奥村祥大(国民民主党)

奥村祥大さん(国民民主党)は、若さと爽やかさを前面に出した大きな笑顔のアップ写真を使い、フレッシュな印象を強く残すポスターです。黄色と青のコントラストも鮮やかで視認性が高く、「誰もが挑戦できる日本へ」という前向きなメッセージで新しい世代や未来志向を打ち出しています。MBAや元会社員などの経歴も端的に記載され、信頼感をプラスしています。
吉良佳子(共産党)

吉良佳子さん(共産党)は、優しさと誠実さを感じさせる柔らかな笑顔のアップ写真が特徴的です。「痛みによりそい、声をとどける」という分かりやすいキャッチコピーで、国民目線・寄り添う姿勢を強調しています。白と赤のすっきりした配色で名前を大きく強調し、「消費税5%」などの具体的な政策も目立つ形で記載されていて、選択肢として記憶に残りやすいデザインです。
塩村文夏(立憲民主党)

塩村文夏さん(立憲民主党)は、ナチュラルで信頼感のある笑顔を前面に出し、やさしい雰囲気で幅広い支持を狙えるデザインです。シンプルなブルー基調で清潔感や爽やかさを強調し、「小さな声を大きな力に。」という共感を呼ぶメッセージでマイノリティや弱い立場の人にも寄り添う印象を与えています。苗字が超大きなフォントで配置され、シンプルで覚えやすい仕上がりとなっています。
落選者のポスターデザインの特徴(参院選2025 東京都選挙区)

落選者のポスターデザインにも、傾向や共通点があることがわかりました。
落選しやすいポスターの特徴
- 顔や名前が目立たず、“主役” が分かりにくい
- 伝えたいことが多すぎて、結果「伝わらない」
- ポジティブさや親近感より、“情報・批判・推薦者推し” が前面に出ている
- デザインや色使いに統一感がなく、記憶に残りにくい
以下、項目ごとに解説します。
顔が小さい・複数人で写っている
落選者のポスターには、候補者本人の顔写真が小さかったり、複数人で写っているものが多く見られます。そのため、ポスターを見た人に「誰が主役なのか」が伝わりづらく、印象が薄くなりがちです。特に推薦者と並んだ写真では、候補者本人の存在感が埋もれてしまい、記憶に残りにくくなります。
文字や情報が多すぎて散漫
政策や経歴、キャッチコピー、推薦人の名前など、多くの情報を詰め込みすぎて、全体として何を伝えたいのか分かりにくくなっている場合が目立ちます。一つひとつの情報が細かく、読むのに時間がかかるため、有権者に強い印象を与えることが難しくなっています。
配色やデザインに一貫性がない
ポスターの色使いやデザインに統一感がなく、背景や文字色がチグハグになっていることが多いです。複数の色を多用しすぎたり、主張の強い色がぶつかってしまうと、視認性が下がり、ポスター全体がごちゃごちゃした印象になりやすくなります。
名前が目立たない
候補者の名前が小さく書かれていたり、フォントが細かったり、ポスターの隅に寄っていたりする場合も見受けられます。そのため、パッと見て誰のポスターなのかが分かりづらく、名前を覚えてもらうチャンスを逃しがちです。
親近感・清潔感が弱い
候補者の表情が堅かったり、笑顔がなかったり、カメラ目線でない写真が使われていることもあります。これにより、見る人に威圧感や近寄りがたさを与えてしまい、親しみや清潔感が伝わりにくくなっています。逆に服装がカジュアルすぎて信頼感に欠ける場合もあります。
推薦者頼みやネガティブ訴求が強い
推薦者や有名人の顔や名前を大きく掲載し、候補者自身よりもそちらが目立ってしまうケースもあります。また、「ぶち壊す」や「殺され」といったネガティブなメッセージを前面に出すことで、否定や批判が強調され、ポジティブな印象が残りにくくなっています。
その他(SNSや情報の見せ方)
QRコードやSNSアカウントの掲載がなかったり、あっても目立たない場合、現代的な発信力をアピールしきれていません。また、説明文が長く、「読まないと分からない」情報過多なポスターも、通行人の目に留まりにくくなっています。
【総括】勝てる選挙ポスターと負けてしまう選挙ポスター
参議院選挙「東京選挙区」のポスターを分析すると、当選者と落選者の間にはデザインやメッセージの伝え方に明確な違いが見られました。
当選者のポスターは、一目で「誰に投票してほしいのか」が伝わるように、候補者本人の顔を大きく、明るい笑顔や親しみやすい表情で強調しています。また、名前を太く大きなフォントで中央付近に配置し、キャッチコピーやメッセージも短く力強いものが多くなっています。全体のデザインはシンプルで統一感があり、背景や配色も清潔感や信頼感を意識したものが中心です。こうした工夫により、通行人がポスターを一目見ただけで候補者の人柄や訴えがすぐに伝わり、記憶に残りやすくなっています。
一方、落選者のポスターは、候補者の顔写真が小さかったり、複数人で写っていたりと、主役が誰か分かりにくいものが目立ちます。また、政策や経歴、推薦者の名前など多くの情報を詰め込みすぎて、全体として何を伝えたいのかがぼやけてしまいがちです。配色やデザインにも統一感がなく、ごちゃごちゃとした印象を与えやすい点も特徴です。さらに、候補者自身の名前が小さかったり、ネガティブなメッセージや推薦者頼みの構成になっている場合も多く、有権者に強い印象を残しづらい傾向にあります。
このように、当選者と落選者のポスターを比べると、「一瞬で “誰であるか” と “何を伝えたいか” が分かるシンプルさ・親しみやすさ・ポジティブな訴求」が当選への大きなポイントとなっていることが分かります。逆に、伝えたいことを盛り込みすぎて要点がぼやけたり、候補者の存在感が薄れるデザインは、支持拡大につながりにくい傾向が見て取れます。選挙ポスターは、まさに “伝わる力” と “印象に残る工夫” が勝負を分ける重要なツールであると言えるでしょう。
さて、この記事の冒頭では、個人のプロフィール作成にも活用できるとお伝えさせていただきました。良いところはぜひ積極的に取り入れて、あなたのプロフィールのブラッシュアップにもお役立てくださいね。




