選挙の立候補者多すぎ! 後悔しない選び方

僕は以前、世田谷区議会議員選挙で「投票して失敗したなぁ」という経験をしました。自分なりに比較検討して投票したのですが、選挙が終わって活動が始まり、しばらくしてから後悔したのです。

今回は、選挙に投票する際、できるだけ後悔しない選び方のコツをお伝えします。

これは僕が思う独自の選出方法ですので、「なるほど、そんな視点もあるのか」と、ご参考に見ていただければ幸いです。

【手順1】立候補者が多い場合、まずは減らす

選挙ポスター掲示板を眺める区民

立候補者が2〜3名の場合は、たいてい現職と対立候補になると思います。この場合、一方が現職ですので比較しやすいでしょう。「今のままで良いのか、違う人が良いのか」を、考えればいいのですから。

大変なのは、候補者が多い場合です。

「こんな大勢の中から、1人だけ選ぶなんて無理!」

そう思うのが自然です。

何十人もの候補者から1名を選ぶ場合、街頭のポスターをジーッと眺めていても選べません。ひらめきで「この人が良さそう!」と思えることもありますが、それは直感です。さしたる根拠はありません。

ですので、まずは最初の手順として、立候補者を絞りましょう。

  • この政党は支持しない
  • この人の公約には共感できない

など、まずは比較検討する対象を減らします。

【手順2】選挙公報(立候補者が全員掲載された新聞)から良さそうな人を選ぶ

選挙公報

次に、選挙公報を読みます。

「手順1」をすっ飛ばして「手順2」から始めても良いのですが、そこは立候補者の人数やあなたの余暇時間から考えてください。

選挙公報には、立候補者の主義主張が書かれています。ポスターだけではわからない詳細な情報がありますので、これを読むのです。

ここでは減らすというより、良さそうな人をピックアップして行きましょう。自分の理想と完全に一致する人はほぼ居ないと思うので、そこは妥協しながら、ある程度一致すればOKとします。

【手順3】候補者のSNSやブログを見て、視点が住民・国民の方を向いているかを見る

スマートフォン

いよいよ、最も大事なポイントです。

次は「手順2」で選出した立候補者のSNSやブログをチェックしていきます。この工程は、立候補者の主義主張を知るためではありません。立候補者がどこを向いているかを知るためにSNSやブログをチェックするのです。

視点が、住民・国民を向いていればOKです。

しかし、結構な割合で「視点がズレている人」がいるのです。ズレた人については後述しますが、この「手順3」では、視点がズレた人を外します。

そうして絞り込んだ立候補者の中から、改めて厳選します。随分選びやすくなったのではないでしょうか。それでは、投票所へ向かいましょう!

 

視点がズレている立候補者の特徴

さて、視点がズレた人について。これは冒頭に書いた、「投票して後悔した」という僕の経験でもあります。

僕は、その立候補者の選挙公約や主義主張に共感し、「よし、この人に託そう!」と一票を投じました。そして、その方は当選しました。僕が良いと思って投票した人が当選したので、僕も嬉しかったです。

そして、僕はその人の名前をインターネットで検索して、Twitterアカウントがあるのを知りました。

リアルタイムな活動や考え方を知ることができると思ったので、即フォロー。今後の活動も応援したいと思いました。

が、しかし!
その方のツイートは、実にしょーもない内容だったのです。

 

今朝、〇〇駅前で街頭活動をしました、とアピール

その方は、街頭活動が好きなようで、選挙時以外でも「朝の通勤時に駅前で出勤途中の方に声を掛ける」という活動を熱心にしていました。

別に、街頭活動そのものは良いんです。

でもツイートが、「今朝、〇〇で街頭活動しました!」という内容のみ。チラシ(?)を配ったり挨拶したりしている姿を、写真や動画で撮影し、それをTwitterに投稿しているのです。

……で?
って感じじゃ無いですか。

自撮り写真・動画のドヤ顔ばかりで、区民に役立つ内容は何もありません。

これ一体、何アピールですか? どこを向いての報告ですか!? 謎……。

 

今日は、〇〇会合に出席しました、とアピール

これは、その方に限らず他でも散見されることなのですが、新入社員の日報以下の内容をSNSに投稿している方がいます。

それは「〇〇会合に出席しました」という報告。

別に、活動報告そのものは良いんです。でも投稿内容が「今日、〇〇会合に出席しました!」のみ。

……で?
って感じじゃ無いですか。

「この地域では、今、こんな問題があります」
「今回の会議では、こんなことを話し合いました」
「◯や△などの意見があります」
「私の主張はこうです」
「区民・市民の皆さんは、この課題についてどう思われますか? ご意見あれば、いつでも私にお声がけください!」

少なくとも、これくらいのことを聞きたいです。

「〇〇会合に出席しました!」の報告には、区民に役立つ内容は何もありません

これ一体、何アピールですか? どこを向いての報告ですか!? 謎……。

投票に後悔しないよう、SNSをチェックしよう!

スマートフォンを見て驚いている女性

SNSやブログをしっかり活用している方は、自分の行動・主義主張を明らかにすることで、自分自身に責任を課していると言えます。逆に言えば、インターネットを活用しない人は無責任と言ってもいいでしょう。

近年、アメリカの大統領でさえ、Twitterで日々発信をし続けていますよね。

もちろんSNSやブログでの発言にはリスクがあります。揚げ足を取られたり、思わぬ失言をしてしまったり。でも、リスクを恐れて口を閉ざすような人は、逆に信頼できないと思うのです。

選挙時の選挙公約や主義主張が立派であっても、口先だけの場合があります。その言葉に対する本気度は、SNSやブログを見ればある程度はつかめます。

自分の投票に後悔しないためにも、立候補者のSNSやブログに目を通し、その人がどこを向いているのかをチェックするようにしましょう。

「子育てしやすい街にしたい」

と掲げているのであれば、子育てに関わる人やそれにまつわる課題に視点が向いているはずです。

子どもを抱っこしているプロフィールアイコンを活用する人もいますが、そうした写真に惑わされないようにしてください。

あなたの大切な一票の投じ先は、もっと手間暇をかけるべきかもしれません。でも、皆さんが持つ時間には限りがあるので、絞り込むコツをお伝えしました。今回は以上です。