選挙の投票日は、SNSが盛り上がりますよね。
国や自治体も「投票に行こう」とプロモーションしていますので、自分たち選挙人としても投票後は「投票してきたよ」と、人に伝えたくなります。
このとき、写真の撮り方に注意が必要です。住んでいる地域がバレたり、場合によっては住所が特定されたりするリスクがあるからです。
まったく気にされない方は大丈夫なのですが、あなたが有名人であったり、子育て中であったりする場合は、工夫をしておいた方が安心ですので、そのノウハウをお伝えします。
投票所の立て看板、投票区の番号を見せないようにする
選挙の投票所では、入口にこうした立て看板がありますよね。
ここに投票区の番号が振られています。
Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSにアップする際は、この番号を写らないようにしたり、隠したりしてください。
市区町村名+投票区域で検索すると、投票所の住所がわかる
なぜ、投票区域番号を隠すのかというと、番号で投票所の住所がわかるからです。
試しに「自治体名」「投票区域」で検索してみてください(例:渋谷区 投票区域)。
これにより、あなたの現住所がある地域がわかってしまうのです。
これだけで住所がバレる訳ではありませんが、かなり絞り込まれますよね。
学校が投票所として活用されている場合が多いので、小学生や中学生のお子さんがいらっしゃるご家庭は、通っている学校が特定されかねません。また、SNSに近所の写真をよくアップされている方は、それをヒントに住所が探し出す人がいるかもしれません。
鍵付きアカウントでも安心できない!
「TwitterやInstagramは鍵付きアカウントで、Facebookは友達限定公開なので安心です」
と、思う方もいらっしゃるでしょう。
世の中には特定のプロのような方がいます。そんな特定屋の手にかかれば、鍵を余裕で突破してきます。
たとえば、架空で偽アカウントをつくり、鍵を開けたい(フォローされたい)相手の知り合いや身近な人を装うのです。プロフィールに出身校や職業など共通のキーワードを入れ、さらに「アカウントを新しくしました」と書いておきます。そうして、狙う相手の周囲の人から攻めて行きます。
ある程度アカウントを育てて信用度を上げてから、本丸の狙う相手にフォロー申請をします。そうすると「知り合いかも」「同じ業界の方かも」と油断して、思わずフォローしてしまう訳です。
特定屋の手口については、NHK Eテレ『ねほりんぱほりん』の「“特定”が得意な人」という放送回で解説されていました。NHKオンデマンドで有料配信されていますので、詳しく知りたい方はご覧ください。
今回は以上です。
投票所の前で「投票しました!」と写真をアップされている方を多く見掛けましたので、念のための注意喚起ということでお伝えします。