フリーライターの仕事が増える読書術

フリーランサーは個人プレーだと考えがちですが、人とつながらずに仕事を得ることはできません。

社会の一員として世の中に価値(利益とは限らない)を提供するからこそ、その見返りとして報酬が得られるのです。会社員でも、公務員でも、フリーランスでも同じです。

僕は2社での正社員を経て、8年前にフリーランスとして独立。主な仕事はライターで、他には動画撮影・編集をしたり、ウェブメディアの運営・編集に携わってきたりしました(関連記事:北野啓太郎プロフィール)。

さて今回は、フリーランスの中でも、特にフリーライターさんに向けて仕事を得るコツをお伝えします。

用意するものは「本」です。
読書を通じて、人と知り合えたり、仕事を得たりできるのです。

3つのステップで、そのノウハウをお伝えします。

Amazonレビューを書く

本を読んだ後、ふむふむと自己満足していてはいけません。特に良い本に出会えたときは、その熱量をレビューに変えましょう

レビューを書くことのメリットは計り知れません。「理解がより深まる」「得た知見をあとから振り返りやすくなる」など、自分自身にとって良いだけではなく、社会の一員として世の中に価値を提供することができるからです。「この本を読むと、こんな知識が得られたり、生活や仕事に活かせたりできるよ!」と。

さて、そのレビューをどこに書くか。
答えは、Amazonです。

僕自身、出版社の方や著者さんと一緒にお仕事をさせていただく中で、Amazonレビューを非常に気にしていることを知りました。

楽天ブックス、Yahoo! ショッピング、honto、HMV&BOOKS online、紀伊國屋オンラインなど、さまざまな本の通販サイトがありますが、やはり断トツはAmazon。販売部数もそうだし、書籍名をGoogleなどで検索するとAmazonが上位表示されるからです。

つまり、Amazonにレビューを投稿すれば、著者さんや出版社の担当編集者さん・営業担当者さんが読んでくださる可能性が非常に高い! レビュー欄をきっかけに、あなたの存在を認知してもらうことができるのです。

フリーランサーは、自分を知ってもらい、つながるところから始まります。ここから様々な可能性が広がってくるでしょう。

もちろん、レビューの投稿者名は本名など、あなただとわかる名前にしておいてくださいね。

 

北野啓太郎が投稿したアマゾンレビュー
文句なし最高! サイト作りの哲学がありました

これは僕がAmazonに投稿したレビューです。150人から「いいね」をいただき、トップレビューに選ばれました。

Amazonレビューは、「買う気満々」、もしくは「買おうかどうか迷っている」ユーザーがターゲット。そんな方に伝えるように書くのがポイントです。

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Amazon 本の売れ筋ランキング

個人ブログに書評記事を書く

ブログ運営をしているフリーライターさんは、自身のブログに書評記事を投稿しましょう

こちらもAmazonレビューと同様に、思考を深めることで自分自身のためになりますし、記事を読んだ方への知識共有にもなります。

また、本づくりに携わった著者さんや出版社さんの目にもとまります。「個人ブログなんて読んでもらえないよ」と思うかもしれませんが、Twitterに記事をシェアしておけば、エゴサーチで見つけてもらえます。またSEO対策に自信がある方は、検索上位を狙うのも良いでしょう。

ここでは、あなたを知ってもらえるだけでなく、リツイート、シェア、被リンクなどで、あなたの記事を広めてもらえる可能性もあります

そうなれば、双方にとって嬉しいですね!

あと記事の書き方ですが、Amazonレビューは「買う気満々」「ちょっと迷っている」方がターゲットでした。しかし、ブログの書評は「その本を知らない」「買う気が無い」方に向けて書く必要があります。

「へぇ、そんな本があるんだ! 今すぐ読んでみたいな」

と、読者に思っていただける記事をつくりましょう。

著者インタビュー・対談の取材依頼をする

3つ目のノウハウは取材依頼です。

本の奥付(最終ページ)に記載されている担当編集者さんや著者さんに直接アプローチし、取材を申し込むのです。「〇〇を拝読し大変感激しました! つきましては、ぜひ取材をさせていただけないでしょうか。媒体は……で、こういった企画で……」といった旨を伝えます。

著名な方は秘書やマネージャーがいる可能性があるので、迷ったら担当編集者さんにアプローチするのが良いと思います。

そのときの媒体は、何も大手メディアに限らなくても構いません。個人ブログでも大丈夫です!

それで断られても、それはそのとき。
チャンスは一度切りではありませんので、また挑めば良いのです。

記事は、著者さんへのインタビューでも良いですし、他の誰かとの対談企画にしても良いでしょう。

先の2つは受け身のアプローチでしたが、この取材依頼は攻めのアプローチ。より確実に、より早く、人とつながることができます。

フリーライターは「この人に書いてもらいたい」を目指そう!

以上、3つのノウハウをご紹介しました。

繰り返しになりますが、フリーランサーは人とつながらずに仕事を得ることはできません。ライターは書くことが仕事ですので、本のまわりには書く仕事がたくさんあります。だから、出版社さんや著者さんとつながることは、仕事にもつながりやすいのです。

読書を終えて、黙っていてはいけません。

打算的に感じるかと思いますが、実体は「」です。本や著者に対する熱い想いを、レビュー、書評、取材に傾けることは、あなた自身の愛情表現です。

その愛を受け取ってもらえたら、そこに関係性や仕事が発生します

この人に書いてもらいたい

そう思ってもらえれば最高ですね。

いつだって大切なのは、愛なのです。

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