フリーランスライター・副業ライターになるには、ジャンル選びが重要!

「レゲエが好きなので、ライターになりたいです! 仕事を得るにはどうすれば良いですか?」

こういったご質問を、時々いただくことがあります。

僕は2004年にレゲエに特化した個人ブログ「Yellow Jamaican」を立ち上げ、それがきっかけでレゲエ専門の企業ロッカーズ・アイランドに入社。同社が運営するウェブメディア「ROCKERS channel」の編集長になりました。

その後、2013年に独立。

以来、フリーランスWEBコンテンツクリエイターとして、ライターをしたり、動画制作をしたり、メディア運営をしたりしています。

現在、ジャンルは様々です。

今回は、フリーランスライター、もしくは副業ライターとして、仕事を始めるにあたってのジャンル選びについてお伝えします。

ライターが仕事を得るには、ジャンル選びが肝心。急成長中の業界へ!

さて、冒頭のご質問に関してですが、今現在ならこう返答します。

「業界が落ち着いているので、レゲエの仕事を得るのは難しいです。まったく無い訳ではありませんが、それを本業として稼ぎ続けるのは至難の業だと思います」

僕がレゲエ業界に足を踏み入れた2000年代中頃、日本でレゲエシーンが大きく成長している時代でした。

大手レコード会社は、こぞってレゲエアーティストと契約し、次々にCDをリリース。当時は着メロも人気で、ガラケーで楽曲が飛ぶように売れました。また、イベントも大盛況で、レゲエの野外フェスは、1万人、2万人、3万人と、集客数がどんどん伸びていました。あわせて、レゲエに特化したファッションブランドも数多く生まれ、新作発売日には前夜か ら行列ができるほど大人気!

そんな活気に溢れた時代でしたので、レゲエ業界には多くの仕事があったのです。

 

また、僕が2013年に独立した頃、妻の妊娠をきっかけに、男性視点の育児ブログ「パパやる」をはじめました。

当時は、日本政府がイクメンを推進しはじめていた時代。

僕は育児のど素人にも関わらず、パパコラムの連載依頼を受けたり、テレビや雑誌からの取材を受けたりしました。

ママブロガーやママライラーは数多くいたのですが、パパブロガーやパパライターは貴重な人材だったのです。日経BP社の編集者さんが、「Googleで《パパ ライター》と検索し、2番目に『パパやる』が表示されたので声をかけました」という、仕事のきっかけもありました。

 

つまり、業界が大きく伸びているところに、仕事の需要があるのです。猫の手も借りたいほど手不足で、人が欲しくて仕方がないのですから。

そのため、フリーライターや副業ライターとして仕事を得るには、ジャンル選びが肝心となります。

それでも、好きな気持ちは大切に!

ライターは、依頼者の要望に基づいて文章をつくる人のことです。

自分自身と向き合い、ゼロから文章を紡ぎ出すのは小説家や詩人ですね。

ライターは、メディア編集部から「誰それさんを取材して記事にしてください」と依頼を受けたり、企業から製品・サービスのプレスリリースの制作を依頼されたり、著名人の代筆でウェブの記事や書籍の執筆を請け負ったりします。

依頼してくれる人がいるからこそ、稼げるのがライターです。

「では、自分の好きなことは封印すべきなの?」

そう、思う方もいるでしょう。

答えは「いいえ」です。
むしろ、熱中できる好きなことがある方が良いのです。

自分の心が躍る、掻き立てられる、熱くなる!

この感情は、コンテンツを制作していく上で大切です。

己の中に燃える感情があるからこそ、他ジャンルであっても取材相手に「それは素晴らしいですね! もっとお話を聞かせてください」と共感できるのです。

取材相手に情熱をぶつけて深掘りできると、より面白い話を引き出すことができ、魂のこもった記事が書けるようになります。

初心者ライターが、仕事をもらう方法

最後に、これからフリーランスライターや副業ライターとして仕事を始めたい方へ、仕事を得る方法をお伝えします。

主に2つあります。

【1】メディアのライター募集に応募する

気になるメディア編集部にアプローチします。募集があれば応募します。募集がなければ、編集長や編集部員のTwitterなどから近づきます。

そこで、自分を売り込むのです。

「御社のメディアが好き」
「ライターとして記事を書かせてほしい」
「こんな企画でコンテンツがつくれます」……など。

最初は、じっとしていても仕事はこないので、自分から動きます。

【2】人脈

もうひとつは、人脈です。

僕はフリーランス歴9年ですが、これまでを振り返ると大半は人の紹介で仕事を手に入れています

一例をご紹介します。

  • 友人にライターを紹介してもらい、そのライターさんから企業につないでもらった。
  • 参加している子育てコミュニティー内に出版社の方がいて、仕事の依頼をもらった。
  • 前職のつながりで「ライターをしているんだったら、こういうのをお願いできる?」と依頼をもらった。

フリーランスであっても、結局は人のつながりが重要

むしろ会社員は黙っていても仕事があるので、人脈を意識しなくても収入が得られます。フリーランスこそ、人脈が大事です!

恥ずかしいなんて言っていられません。

僕もTwitterの固定ツイートで、いまでもめっちゃアピールしています(笑)

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