日本の現代アートがわかる!「六本木クロッシング」で、今の芸術を俯瞰してみる。

2013年12月22日土曜日、クリスマス目前の3連休初日。六本木ヒルズ、森美術館で開催の「六本木クロッシング2013展」へ行って来ました。

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

本イベントは、日本のアートシーンを総覧する定点観測的な展覧会シリーズ。2004年から3年に一度おこなわれ、今回で第4回目となります。

出展者は20代〜30代の若者が中心で、現代アートの《今》が俯瞰できるイベントです。

六本木クロッシング2013の副題は、『アウト・オブ・ダウト ― 来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう』。東日本大震災、福島原発事故、311以降初の開催ということで、日本の混沌とした現状も表現されているんだろうか、と気になるところです。

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

世の中に対して、痛烈なメッセージを含んだ風刺作品もいくつか見受けられました。また同時に、日本の戦後復興期につくられた過去の作品も合わせて展示されていて、時代を超えた対比も観ている者として、深く感じ入るものがあります。

叫びをあげながら、時代を進んで来たんだな、と。

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

森美術館の展覧会「六本木クロッシング2013展」アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために 疑うことからはじめよう

海外で活躍する日本人アーティストの作品や、日本の歴史や風景を辿りながらつくられた作品など。デザインにハッとさせられる作品も多く展示されています。

ジャパニーズ現代アートを、おおきく俯瞰。

ひとりの芸術家の展示会は、壮大なスケールとともに、見終わった後に大きなインパクトを残します。本展示会は、29組の若手アーティストの集合体。良いところを少しづつかいつまんでみる。短編映画集のような展示会でした。

僕個人的は、アートに詳しい訳ではありません。ですので、アーティストひとりひとりの人生を掘り下げながら観て、やっと「なるほど!面白い!」と感じるたちなので、ちょっと物足りなく感じました。ただ、定点観測的という意味では、すごく意義のある展示会だと思います。

個人的に、特に「すごく良いな」と感じたのは、以下の方です。

  • 秋山幸 さん (akiyamamiyuki.com)
    爽やかな風を感じる温かみある絵画に、ホッとさせられました。
  • 田島美加 さん (mikatajima.com)
    アクリルに色彩を施すことで、こんなに美しく!と魅了させられました。
  • 風間サチコさん (kazamasachiko.com)
    版画をつかって緻密な作品を描く手法に驚き!

偶然ですが、3名様とも女性アーティストさんでした。もし「六本木クロッシング2013展」へ行かれた方いましたら、皆さんの好みも聞いてみたいです。開催は2014年1月13日までです。

エログロは難しい……

特に戦後以降、エログロに惹かれる若手アーティストは、どの時代でもいるんだなぁと感じます。恐らく、ゲゲッと衝撃を受けたり、ウゥッと気分が悪くなったりする中に、アート性があるんだと思います。しかし、なかなかこれを理解するのは難しいですね。脳裏に恐怖として焼き付いてしまい、観なきゃよかった…と思う事もしばしばです。

そのギリギリのところで、以前みた会田誠展は、崖っぷちを感じながら最後には「おぉーと面白かったです」。こっちの世界も深いですね。