猪瀬都知事が辞任。世代別人口からみる東京都の未来は明るいか?

Merry Christmas.
今年2013年は、東京オリンピックが決まり、景気も上向き、日本全国を見渡せば、富士山と和食が世界遺産に選ばれるなど、明るいニュースも多くありました。特にオリンピックの開催地決定に関しての報道では、猪瀬東京都知事が自身の奥さまの死を乗り越え、そんな中でも開催地を勝ち取った、真っすぐ突き進む信念に心打たれたものです。

本来であれば、猪瀬氏は、都民とともに未来へ思いを馳せ、年末年始を迎えたのだと思います。

しかし、徳洲会から5,000万円を受け取った問題が発覚し、都知事の職を辞する事になりました。クリスマスイブの本日、最後の登庁となります。

Fecebook 東京都知事 猪瀬直樹 の部屋

過去最高の人気と、過去最低の任期。

東京都って一体どんな都市なんだろ?
様々な視点があると思いますが、人口という切り口でみてみたいと思います。


<猪瀬直樹さん>

  • 日本選挙史上、個人として最多得票記録433万8,936票
  • しかし歴代の都知事で、もっとも短い在任期間。

過去最大級の人気にもかかわらず、過去最低の任期でした。


<東京都都知事選>

・東京都の人口は約1千300万人。内有権者は約1千万人。
・当選するにはおそらく200万票以上は必要。

東京都には、日本総人口の1割以上が集中しています。過去の都知事選を振り返ってみると、石原慎太郎氏は4期261万票、281万票、308万票、166万票。青島幸男氏は170万票で当選しています。

■参考リンク
→ 東京都知事選挙(Wikipedia)

20年間で激減! 若者から中年の大都市へ。

<人口からみる東京都>

  • アラフォーが最大の層。20年前は20代前半が最多層だった。
  • 20年前は、高校生〜20代前半に火が着けばドカンと爆発!
  • 今は、アラフォーが最大の燃焼層。
  • 東京は、若者が主役の大都市から、まぁまぁ中年の都市へ。

注目すべきはココです!

特にアラフォー世代の人達は、かつて「ブームは女子高生から」など、とにかく若者の熱狂が日本中を席巻すると信じていた時代がありました。

たしかに若者には輝くパワーがあります。それは今も昔も同じだと思います。

しかし、今のアラフォー世代が若かったあの頃と、現代の若者とでは状況が違うのです。

年齢別の人口分布表をみてください。

東京都の人口の年齢構造 (平成24年1月1日現在)

若者が主役の大都市東京は、20年前のことなんです。今はアラフォーが最も多く、次に65歳前後。いわゆる団塊ジュニアと団塊の世代が、人口層の中心です。

10代後半にいたっては半減しているのではないでしょうか。

■参考リンク
→ 東京都の統計:住民基本台帳による東京都の世帯と人口

今後はどうなるの?

国立社会保障・人口問題研究所の調べによると、これからの日本はこの3つを迎えるそうです。

  • 総人口が減る。
  • 高齢化が進む。
  • 平均寿命が伸びる。

ちなみに世界の人口は爆発的に増加中です。そんな中、日本の人口は減ってゆくのです。

これらの予測の元、日本の未来は明るいのか?それに関しては、政府の政策が大きく関わって来ると思います。少子化対策を強化するのか?外国人を受け入れるのか?など。

東京都に関しては、年明け2月に選挙がおこなわれると有力視されています。様々な候補者がでてくるかと思いますが、個人的には長期的な理念に注目してゆきたいと思います。

■Swingin’Thinikin’ 関連リンク
日本の人口推移からみる、生き抜く方法。10年後20年後の未来対策。


<最後にひとこと>
去年の都知事選、色々思うところもあったのですが、個人的には猪瀬さんに投票しました。実行力がありそうだと思ったからです。今回の辞任。見る目がなかった、とガッカリ感です…。

とはいえ気持ち切り替えて、これからの日本の未来へ期待!