毎年、新モデルが登場するiPhone。
とても便利で、完成度の高いスマートフォンです。
しかし最近、
「そこまで大きく変わっていない気がする」
「カメラ性能の差が正直よく分からない」
そんなふうに感じることはありませんか?
今回は、フリーランスのクリエイターとして文章・写真・動画の仕事をしている僕が、なぜiPhoneを頻繁に買い替えず、その分の予算でカメラや映像機材を選んできたのか。その理由をお伝えします。
これは、iPhoneを否定する話ではありません。あくまで「買い替えを考えるときの、もうひとつの視点」の話です。
iPhoneは、いつから「カメラの進化」が主役になったのか
iPhoneの初期、特にiPhone X以前の時代を振り返ると、新モデルが出るたびに、はっきりとした進化がありました。
インカメラの搭載、大画面化、Touch ID、ワイヤレス充電、ポートレートモード、Face ID……など。これらが「これまでできなかったことが、できるようになる」進化です。
だから当時は、買い替える理由が明確にありました。
ところが、iPhone 11あたりから、Appleはカメラ性能の進化を強く打ち出すようになります。iPhoneで撮影した写真を使った駅構内の巨大広告や、iPhoneで撮影したショートムービーの公開といったプロモーションが展開されました。
確かに、iPhoneのカメラは年々性能がアップしています。
しかし、そこにはどうしても『越えられない壁』があるんです。
iPhoneのカメラには「構造的な限界」がある
スマートフォンの中に収まるイメージセンサーは、プロ向けのカメラと比べると、面積が10分の1以下です。
センサーが小さいということは、受け取れる光の量が限られる、ということでもあります。
それでもiPhoneは内部処理が非常に優秀なので、写真・動画は本格的なカメラにかなり近づいています。しかし、それでも……
- グラデーションの滑らかさ
- ボケの質
- 光のやわらかさ
といった表現では、やはり専用のカメラには及びません。
つまり、「ここ数年のiPhoneのカメラ進化は、劇的ではなく微差程度」というのが正直な印象です。
「古いiPhoneでも十分では?」と感じてしまう理由
ところで、数年前のiPhoneと最新モデルを比較して「そんなに変わらないよね」という動画が、最近よくバズっています。
こういうを見ると、つい「あれ、古いiPhoneでも良くない?」と感じてしまのです。
これは、iPhoneが悪いのではなく、完成度がすでに高いところまで来ているから変化をあまり感じられないのだと思います。
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10万円をどう使うか? iPhoneを買い替えず、カメラを選ぶという判断
iPhoneは高価です。
最安モデルでも10万円前後、Proモデルなら20万円近くします。下取りを使っても、Proモデルでは10万円以上かかるケースがほとんどでしょう。
そこで一度、立ち止まって考えてみてほしいのが、「その10万円を、どう使うか」という視点です。
僕は、iPhoneの買い替えを見送り、その予算で中古の一眼レフカメラとレンズを買い増したり、動画に特化したビデオカメラを購入したりしました。
たとえば、2ヶ月半前に購入したNikon D750。2020年にモデルチェンジしてD780になった旧型ですが、マップカメラで程度の良い中古品を¥67,800で買いました。フルサイズセンサー搭載で、プロの仕事にも十分使えます。
それと、6ヶ月前に、Tamronという日本メーカーの望遠レンズ「Tamron 70-210mm F/4 Di VC USD」を、これも美品の中古を41,800円で買いました。
このレンズと本体で、11万円ほど。
iPhoneの最安モデルと、ほぼ同じ価格なんです。
また、去年はDJI Osmo Pocket 3というジンバルカメラを購入しました。手ぶれがほぼなく、とても滑らかで薄くしい映像が撮れるビデオカメラです。
こちらは8万円ほどで、ワイヤレスマイクなどいろいろなキットが付いたモデルで10万円ほどです。
これはiPhoneの最安モデルよりも安いです。iPhoneでは撮影できない、感動レベルの動画が撮影できます。
■参考リンク(DJI Osmo Pocket 3の作例)
大道町のだんじりを堪能! 弥栄神社宮入り「岸和田だんじり祭」春木地区 令和7年度【4K高画質】
カメラは「仕事につながる投資」になる
僕はフリーランスとして、
- 文章制作
- 写真撮影
- 動画撮影・編集
といった仕事をしています。
撮影の現場では、一眼レフや動画専用カメラを使います。
実際に、Nikon D750やレンズを購入することで写真の幅が広がり、多様な撮影の仕事を請けられるようになりました。また、DJI Osmo Pocket 3を導入したことで、企業のプロモーション動画の制作など、複数の仕事につながりました。
一方のiPhoneは、あくまで保険的な存在です。念のため撮っておくか……くらいです。iPhoneを新しくしても、仕事の幅が劇的に広がることはないのです(僕の場合)。
iPhoneは最高。でも「最適解」とは限らない
誤解してほしくないのですが、iPhoneは本当に便利です。僕にとっても仕事や生活に欠かせない道具であることは間違いありません。
ただ、新モデルに変えたからといって
- できることが劇的に増えるか
- それが収入や経験に直結するか
と言われると、必ずしもそうではない。
用途によっては、別の道具のほうが向いていることもあります。
道具は「新しさ」ではなく「使い道」で選ぶ
10万円前後でも、仕事で十分に使えるカメラや映像機材は存在します。
しかも、一眼レフカメラやカメラレンズの寿命はとても長い。僕が10年以上使っている一眼レフカメラも、いまだに現役です。
だからこそ、もし最近のiPhoneに対して「そこまで変わっていないな」と感じているなら、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
その道具は、あなたの時間や経験を、どれだけ豊かにしてくれるでしょうか?
正解は人それぞれです。ただ、この話が、iPhoneを買い替えるかどうか悩んでいる方にとって、考える材料のひとつになれば嬉しく思います。
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