就活で自殺するくらいなら起業すればいい。生活保護を受けるのは甘えだ。それって本当? 映画「カンパニー・メン」でグサリ。

カンパニー・メン [2011年アメリカ / 日本上映2011年9月23日]
「衝撃!」:☆☆☆☆


映画「カンパニー・メン」大手企業で働く、37歳の若手エリート社員が主役の映画。
リーマン・ショックからの不況を受け、会社は採算の悪い事業の切り捨てを行う。大規模なリストラにより、突如職を失ってしまう男のストーリーです。

今、日本国内でも世の中を見渡せば、不況、リストラ、倒産、就職難、生活保護、自殺…など、仕事にまつわる負の話題は尽きません。

「就活で自殺するくらいなら起業すればいい」という政治家。「生活保護を受けるのは甘えだ」といった世論。「私達と自由で幸せな人生を送ろう!」と怪しいビジネス等に誘いをかけてくる者。社会経験未熟者や、社会的弱者といわれる立場になった人達を、取り巻く環境も近年厳しくなってきています。

《人は経験しないとわからない》とは良く言いますが、この映画では、会社を追われ失業してしまい、もがき苦しむ姿が真面目に描かれており、きっとリアルに感じてしまうでしょう。

映画タイトルはカンパニー・メンと複数形になっています。そのタイトルの通り、何人もの失業者が登場しますが、その内容は、実際の映画でお楽しみください。

それと、企業のありかた、人のありかたにも、一考させられるかと思います。やはり大切なのは、人としての倫理観。モラルは絶対に捨てては行けないな、と改めて感じました。

カンパニー・メン [DVD]
ベン・アフレック (出演), ケヴィン・コスナー (出演), ジョン・ウェルス (監督) , 2011年 アメリカ

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<最後にひとこと>
「みんなにぜひ見て欲しい!」とオススメしたい映画ではありません。ただ、仕事に関して悩んでいる方がいたら、ぜひ見てください。多くの人が同じような悩みを抱え、みんな必死で生きているんだな、と少し心に余裕がもらえるかも知れません。