フィッシュストーリー [2009年 日本 / 上映2009年3月20日]
「衝撃!」:☆☆☆☆
「風が吹けば桶屋が儲かる」という日本のことわざがあります。一見何の関係もないような事柄が、実は巡り巡って思わぬところに影響を与える、といった例えです。
アメリカでは良く似た言葉に「バタフライ効果」があります。蝶のはばたきが、遠く離れた場所に竜巻を起こす、といった風に、極めて小さなことが重大な事を引き起こす例えに使われています。それをタイトルにしたサスペンスSF映画「バタフライ・エフェクト」(2004年アメリカ製作)なんてものあり、少々怖い場面もありますが、なかなか面白いのでぜひ。
さて、そんな「風が吹けば桶屋が儲かる」的な、面白い邦画を見つけました!といっても、2009年の映画なので、自分が知らなかっただけなのですが…。
こちらは全く怖くはなく、セックス・ピストルズがデビューする1年前、日本のパンク・バンド逆鱗が歌った曲がキーになり、時代を超えた様々なドラマが展開するストーリー。
内容に触れるとすぐにネタバレになりそうなので、これ以上書きませんが、「んなアホな!」と思いつつも、拍手喝采したくなる映画です。気持ちいい映画ですので、気分よく楽しみたい時にぜひオススメ!見ていない方は、レンタルビデオ屋の旧作コーナーをチェック。
フィッシュストーリーは舞台化され、只今上演されています。
東京ハートブレイカーズ『フィッシュストーリー』
2012年6月19日(火) – 24日(日)
@テアトルBON BON(東京・中野)
<最後にひとこと>
映画「フィッシュストーリー」公開より、さかのぼること6年。同じ原作者(伊坂幸太郎)・映画監督(中村義洋)の映画、「アヒルと鴨のコインロッカー」というのがあります。こちらに派手さはないですが、先がよめないストーリー展開は「フィッシュストーリー」と同じ。原作者・監督、お二人の年齢は1つ違いの1971年、1970年生まれ。すごく良いコンビですね!
この映画が良かったとTwitterに書いたところ、「コールデンスランバーも是非」とリプライを頂きました。この映画も同じコンビのようです。見ないと!