メルカリがサービスを開始したのは2013年。
もうすでに10年を超え、社会にしっかりと定着しています。一方の僕は、長らく周囲から「メルカリやった方がいいよ」「簡単だよ」と力説されながらも、面倒でやっていませんでした。
そんな僕が遅すぎるスタートを切りました。
まだ出品はしたことはなく購入だけですが、「もう買えない雑誌のバックナンバー」「定価の3分の1で売っていたApple純正マウス」をゲットしました。どちらも大満足。これは面白い!
ということで、これからはメルカリをしっかり活用していこうと思い、メルカリアプリで本人確認もしたのです。
今回の記事では「マイナンバーカードを使って本人確認する方法」「本人確認をするメリット・デメリット」について解説します。
メルカリ、本人確認のやり方をわかりやすく解説
まずは本人確認の手順を解説します。
確認作業はスマートフォンの公式アプリで行ってくださいね。
スマートフォンで本人確認を行う
メルカリの本人確認は、スマートフォンのメルカリ公式アプリから行う必要があります。アプリをダウンロードし、アカウントを取得し、利用できる状態になったら、アプリ下にあるメニューから「マイページ」をタップしてください。
このとき、画面上部に「グレーのチェックマーク」「本人確認する」があれば、まだ本人確認ができてないことを示しています。
ここで、「本人確認をする」をタップしましょう。
本人確認の方法は2つあります。
本人確認方法
- マイナンバーカードで本人確認(即時承認)
- 自撮り写真と運転免許証やパスポートなどで本人確認(平均2〜3日、最大5日掛かります)
まずは国籍を選びます。
これは国籍によって、利用できる本人確認書類が異なるためです。
マイナンバーカードで本人確認をする際は、以下の3つが必要です。
この3つを準備
- マイナンバーカード
- 署名用電子証明書パスワード
- メルペイのパスコード
署名用電子証明書パスワードは、マイナンバーカードを初めて受け取る際に設定した英数字6桁〜16桁のパスワードです。パスワードを忘れてしまった場合は、住民票のある市区町村にて初期化申請を行う必要があります。
メルペイとは、メルカリアプリを使った決済サービス。ここで入力するのは、利用開始時に設定した数字4桁のパスコードです。パスコードを忘れてしまった場合は、パスコードをリセットする必要があります。
マイナンバーカードの読み取りの前に、署名用電子証明書パスワードが求められます。入力してください。
続いては、マイナンバーカードのスキャンです。
マイナンバーカードに上にスマホを重ねると自動で読み取ってくれます。なかなか読み取ってくれない場合は、カードとスマホを当てる位置をずらしてみてください。
iPhoneの場合は、本体の上部の方で反応しました(カメラレンズがある付近)
マイナンバーカードのスキャンで得られる個人情報は、氏名・生年月日・性別・住所です(個人番号は取得されません)。それ以外については、自分で入力します。
自分で入力
- 姓カナ(全角) 苗字をカタカナで
- 名カナ(全角) 下の名前をカタカナで
- 電話番号 ハイフンは不要
- 職業 選択します
米国への納税義務に関する確認については、以下に該当するかどうか。
- 米国市民(米国籍をお持ちの方)
- グリーンカード保有者(米国の永住権をお持ちの方)
- 米国に居住している方
利用目的については、現状何に使うかを選びます。最低1つ以上、複数選択可能。
「本人確認書書類」を提出すると、メルペイ(メルカリアプリを使った決済サービス)のパスコードを求められます。4桁の数字を入力してください。
スマートフォンのパスコードではありません。
これで本人確認が完了です。おつかれさまでした!
書かれてあった「最短1分」というのはできなくもないですが、僕は落ち着いて作業をしたので5分ほどかかりました。ゆっくりやっても数分で完了です。あっという間です。
マイナンバーカードで本人確認すると、即時チェックマークが緑になる
再びメルカリのマイページを確認します。即時、チェックマークが緑に変わり、「本人確認済み」と表示が変わりました。
急いでいる方や待つのが面倒な方も、これなら満足ですね!
ちなみに、マイナカード以外の方法を選択すると、本人確認に数日かかってしまいます。
マイナンバーカードを使って怖くないの?
メルカリに対して、マイナンバーカードを読み取らせる(スキャンさせる)のは怖くはないのか? 悪用はされないのか? ……など、こうした不安を覚える方は多いでしょう。
そもそも、なぜメルカリは本人確認を強化しているのでしょうか。
これはやはり、個人間売買(C to C)のサービスを運営するにあたり、不正利用を防止するためのものでしょう。詐欺に使われたり、違法なものを売買したり、など。完全匿名であれば、メルカリ内の治安が乱れ、まともな利用者がいなくなってしまいますからね。
メルカリでは本人確認について、以下のように説明しています。
メルペイでは、悪意のある第三者からお客さまの財産をお守りし、これまで以上にあんしん・あんぜんにご利用いただくため、2020年9月より本人確認の強化を行なっております。
メルカリガイドより引用
メルペイは決済サービスを提供する資金移動業であるため、メルペイを利用して取引を行うお客様には犯罪収益移転防止法に基づく本人確認を実施しています。この本人確認については施行規則が定められており、メルペイではこの施行規則を満たすインターネットで完結する非対面での本人確認(eKYC)を行っています。これは法令遵守のため実施しているものですが、お客様の情報を正しく把握し、資金洗浄目的でのメルペイの利用を防ぐといった金融サービスを提供する企業としての社会的な責任を果たすといった目的があります。
仮にマイナンバーカード以外を選択すると、自撮り写真に加え、運転免許証やパスポートなどが必要になります。要は政府発行の顔写真付き証明証が求められるわけです。
本人確認をする場合、いずれにせよ個人を本人だと証明するための書類等を提出することになります。マイナンバーであとうろ、それ以外であろうと、あまり変わらないような気がします。
ちなみにマイナンバーカードで本人確認をしても、個人番号は取得されません。
個人情報を預ける以上、100%安心は無いかと思いますので、マイナンバーカード以外を選んだとして情報漏洩した際のリスクを避けられるものではありません。ですので、マイナンバーカードだけを特に不安に思う必要はないと考えます。
メルカリで本人確認をするメリット・デメリット
メルカリは本人確認をしなくても使えます。それでは、わざわざ手間をかけてメルカリで本人確認をする理由はなんなのでしょうか。メリット・デメリットについて解説します。
メリット
まずはメリットから。
メルカリの本人確認のメリットとして、公式アプリ内では3つのポイントを紹介しています。
本人確認をする3つのメリット
- 売上金がそのまま使える!
ポイントチャージせずにすぐ利用できます - 「本人確認済バッジ」が表示されます
購入者が安心して購入できるので、売れやすくなる可能性があります - 売上金の有効期限がなくなる!
売上金が失効する心配がなくなります
(1)売上金がそのまま使える
売上金をメルペイにチャージすることができます。つまり、物を売ったお金で、メルカリ内で買い物をしたり、メルペイが使えるお店で使えるようになります。
(2)「本人確認済バッジ」が表示される
メルカリでお買い物をする方は、商品写真・説明文・価格などで良し悪しを判断しますが、それだけでなく「本人確認バッジ付きかどうか」も見ています。つまり、本人確認バッジがあることで、購入率が上がる可能性があります。
(3)売上金の有効期限がなくなる
メルカリで物を販売した際の売上金には、180日の振込申請期限があります。本人確認を行うと、それが無期限になります。「あとで振り込み申請しよう」「もう少し貯まってから振り込み申請しよう」と思っているうちに期限切れ……なんていうリスクを無くすことができるのです。
(4)メルカリアンバサダー(アフィリエイト)に参加できる
余談ですが、2023年11月からメルカリアンバサダーというサービスが始まりました。これはいわゆるアフィリエイト。ブログやSNSでアフィリエイトリンクを紹介し、リンクを経由して誰かが商品を購入すると、商品価格の2%が報酬として付与されます。
メルカリアンバサダーに参加するには、本人確認済みである必要があります。
また、メルカリアンバサダーは、段階的に公開していて、まだ全てのユーザーが利用できるわけではありません。順次ご利用いただけるようになるとのこと。
報酬は2%なので、1,000円の商品が売れても20円・あまり稼げるものではありませんが、せっかくなのでチャレンジしても良さそうですね。
デメリット
本人確認をするデメリットはあるのでしょうか? 「複数アカウントが作れなくなる」という方もいますが、メルカリではすべてのユーザーに対して複数アカウントを持つことを禁止しています。
それ以外のデメリットといえば、やはりこれでしょうか。
(1)情報漏洩時のリスクが高まる
やはり預けている個人情報が多ければ大きいほど、情報漏洩時のリスクは高くなります。セキュリティーに関してはメリカリも万全の対策を施しているかとおもいますが、完璧なセキュリティーというのはありません。
調べてみると、2021年5月21日に不正アクセスによる情報漏洩があったようです。
不正アクセスで情報漏洩メルカリは21日、氏名や口座情報などの個人情報を含む計約2万8千件の情報が流出したと発表した。サービス開発に利用している外部の計測ツールが、不正アクセスを受けたのが原因としている。現時点で、流出した情報を悪用した顧客の被害や、サービスへの不正アクセスは確認していないという。流出したのはメルカリでの売上金の振り込みに関連した口座情報約1万7千件のほか、スマホ決済サービス「メルペイ」の加盟店情報など計約2万8千件。
情報漏洩に関してはメルカリに限らずですが、メルカリにおいても絶対は無さそうです。