Apple Music、年間ヒットチャートを公開【 2023年トップソング100】グローバル・日本・Shazamされた曲・歌詞が読まれた曲

Appleは、音楽サブスクリプションサービス『Apple Music』にて、毎年恒例の年間ヒットチャートの「2023年度版」を公開しました。

グローバルチャート（世界総合）では、アメリカのカントリーシンガー、Mogan Wallen（モーガン・ウォーレン）の「Last Night」が1位を獲得しました。日本人アーティストも奮闘し、トップ10に2アーティストがランクインしています。

7位にYOASOBI「アイドル」、
10位にOfficial髭男dism「Subtitle」。

ランクインしている音楽ジャンルもさまざまで、TOP10では「カントリー」「POP」「R&B / SOUL」「Hip-Hop / Rap」「J-Pop」とバラエティー豊かです。

今回の記事では、Apple Musicが公開した2023年度チャートを数々をご紹介します。

集計期間：2022年11月1日から2023年10月31日の再生回数に基づいています

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2023年トップソング100：グローバル（全世界）

Apple Music 解説「グローバル」

このプレイリストは、Apple Musicで今年最もチャートの上位にランクインした曲を集めたもの。

2023年のランキングは、これまで以上にグローバルな内容となった。テイラー・スウィフト、ドレイク、Beyoncéのようなビッグネームと肩を並べるのは、人気急上昇中の世界各地のアーティストたちだ。メキシコを代表するスーパースターのPeso Plumaや、ソウルを拠点に活動するグループNewJeans、東京発のデュオYOASOBI、そして、ナイジェリアの新星Remaらがトップ20入りを果たした。

それは間違いなく、カルチャーを形づくり、世界を縮小し、私たちの世界観に新しい景色やサウンドを次々ともたらす、ソーシャルメディアの力によるものだろう。

実のところ、PinkPantheressとIce Spiceの共演による軽快でローファイな美学を携えた「Boy’s a liar, Pt. 2」や、かつてのエッフェル65のヒット曲にデヴィッド・ゲッタのクラブ風のひねりを新たに加えた「I’m Good (Blue)」を含めると、チャートはTikTokのフィード特有の目まぐるしい特徴を帯びてくる。アフロビーツ、J-Pop、K-Pop、そしてハイパーポップが、ハリー・スタイルズやEDMと心地よく共存しているのだ。

さらには、このチャートには、どこか清々しいほどにモダンなところがあり、昔ながらのルールはもはや適用されない。Eslabon Armadoのうっとりするようなメキシコ音楽から、SZAの知的で実験的なソウルまで、今年はかつてニッチだった数多くのサウンドが大衆に浸透した年だったといえるだろう。

（Apple Music より引用）

2023年トップソング100：日本

Apple Music 解説「日本」

日本のApple Musicでは、2023年も引き続きアニメーション作品のテーマソングに起用されたJ-Popの楽曲がチャートを席巻した。

邦楽以外のアーティストが日本でヒットを記録するのは難しい状況が続いているが、K-Popは日本のメインストリームにおける地位を再び確立することに成功した。その一方で、XG、新しい学校のリーダーズ、藤井風のようなアーティストたちは、日本だけでなく国際的なバイラルヒットを記録。

また、韓国をはじめとするアジア各国では、Vaundy、優里、米津玄師、あいみょんといったアーティストたちが人気を博した。

（Apple Music より引用）

2023年最も歌詞が読まれた曲トップ100

2023年Shazamトップソング100

2023年に世界で最もShazamされた楽曲

日本レコード大賞では候補曲にも選ばれなかった「アイドル」が世界を席巻

今回のApple Musicの発表を受け、世間ではTBSの『輝く！日本レコード大賞』を非難する声が高まりました。

実は、この直前に日本レコード大賞の優秀作品賞ノミネート曲が発表されたのですが、ここにYOASOBIの「アイドル」が入っていなかったのです。

これに対して、日本レコード大賞に対するバッシングが起きました。「大賞だと思っていたのに、候補から外すなんて」「選考基準がわからん」など。

そんな流れでApple Musicのチャートが発表。ここでは日本国内にとどまらず世界的にもYOASOBI「アイドル」が上位を席巻していました。「Apple Musicの方が信頼できる」「レコ大はオワコン」など、日本レコード大賞を非難する声が再噴出したのです。

旧ジャニーズ問題で日本のマスメディアの在り方が問われていますが、日本レコード大賞においても旧態依然とした忖度のようなものがあるのでしょうか。

ちなみにOfficial髭男dismもノミネートされていません。Apple Musicでも人気だった「Subtile」は、去年2022年のリリースだからなんですけどね。

日本の曲がShazamされない理由は？

ところで、日本の曲は世界のチャートに何曲も入っているのに関わらず、なぜか「世界で最もShazamされた100曲」には入っていません。

Shazam（シャザム）、街やお店など周囲で流れている曲の名前を検索できるアプリです。

日本の曲がShazamチャートに入っていない理由は、書かれてはいませんが、容易に想像はできます。それは日本ではストリートで音楽がほとんど流れていないからです。

僕はそこまで何度も海外へ行ったわけではありませんが、ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ、ジャマイカ、インドネシア、フィリピンなどは行った際、大きな繁華街に限らず各所で音楽が流れていことに気づきました。

つまり、街が音楽で溢れている！

一方で、日本の街はとっても静か。あちこちから大きな音で音楽が聞こえてくるということはほとんどありません。

海外だと10分間あるけば、100曲くらい耳にするかもしれませんが、日本では……どうでしょうか。

日本ではShazamできる機会が少ないという背景があり、Shazamランキングに日本の曲が入っていないのではないかと考えています。

今回の記事は以上です。

名曲がたくさんありますし、聞き逃していた曲もあります。国別のチャートをいろいろ見るのも面白いですよ。台湾トップソング100では、8位に宇多田ヒカル「First Love」がランクイン。なんで!? あと、中国はJay Chouというアーティストばかりで、曲調が日本の演歌のような雰囲気。曲の意味はわかりませんが沁みます。

年末年始、じっくり楽しみたいと思います！