浮かんでいるように歩くダンスSlickbackが大流行! BGMがクリスタル・ウォーターズのサンプリングで懐かしくて泣けた

2023年10月末頃から、Slickback(スリックバック)と呼ばれるダンスステップがショート動画で大流行しています。足を交差させながら横に早歩きしていくのですが、まるで地面から浮いているように見えるのです。

僕はこのSlickbackで使われているBGMが、懐かしすぎるメロディーで思わず泣けました。

僕が高校3年生(18歳)の頃に流行ったクリスタル・ウォーターズ「ジプシーウーマン」をサンプリングした曲だったからです。リリースは1991年。音楽ジャンルはハウスです。

当時の僕はダンスミュージックを中心にノンジャンルで洋楽を貪るように聞いていて、この曲は何度も聞いて、FM大阪「Hit Radio 99’」などの番組にもよくリクエストしていました。

僕はその2年後、1993年頃からはダンスホールレゲエにどっぷりハマるようになり、クリスタル・ウォーターズのことはすっかり記憶の引き出しの奥にしまっていました。ですが、Slickbackの流行で18歳の頃の思い出がどどっと甦ってきたのです。

今のSlickbackが好きな方も、クリスタル・ウォーターズの名前を聞いてハッとした方も、今回の記事をぜひご覧ください。

Slickback(スリックバック)とは

Slickback(スリックバック)は、ダンスステップです。元々はメンズ理容の用語で、「ポマードでなでつける、テカテカさせる」「サイドをすっきり刈り上たオールバック」などの意味があります。

ダンスでは、まさに地面をなでつけるように足を動かします。両足を交互に重ねながら横に素早く動くと、なぜか地面から少し浮いているように見えるのです。不思議! マイケルジャクソンのムーンウォークの変化版とも言えそうなダンスステップです。

また、滑るような様子からSlipback(スリップバック)と呼ぶ方もいます。

まずは、実際の動画をご覧ください。

どうですか?
浮かんでいるみたいで不思議ですよね!

もう少し見てみましょう。

https://youtube.com/shorts/GMljbdTmkPw?si=hfVrrY9UVSDrhVdG

 

Slickback(スリックバック)のやり方

  1. 右膝と胸を近づける
  2. 胸と膝が反発するように、足を右斜前に出す
  3. 出した足で着地しながら、左胸と胸を近づける
  4. 胸と膝が反発するように、足を右斜前に出す
  5. 出した足で着地する時に、右足と胸を近づける
  6. 1〜5をスムーズに繰り返す

SlickBackで使われている曲は、Lakim「A Pimp Named Slickback」

SlickbackをするときのBGMに使われている曲は、Lakimの「A Pimp Named Slickback」です。Lakimはアメリカ・カリフォルニア州ロングビーチに拠点に活動する、アーティスト、DJ、音楽プロデューサー。

彼のInstagram (@lakimisalive) によると、この曲「A Pimp Named Slickback」は10年前にリンパ腫で闘病中の頃につくった曲とのこと。

TikTokやYouTubeショートなど、SNSがきっかけで昔の曲が突然流行るのは最近よくみる傾向ですね。

A Pimp Named Slickbackの元ネタは、Crystal Waters「Gypsy Woman (She’s Homeless) 」

はい、そしてこちらが元ネタ。1991年リリースの、Crystal Waters「Gypsy Woman (She’s Homeless) 」です。この曲のメロディーが「A Pimp Named Slickback」でサンプリングされています。

女性のホームレスについて歌った曲ですが、妖艶なリズムと彼女の声に僕は魅了されました。

 

1991年 ダンスミュージックブームの思い出

また、1991年は素晴らしいダンスミュージックが怒涛のごとくリリースされたビッグイヤー。有名なところで言えば、以下のような曲の数々のヒット曲があります。僕は当時、多感な高校3年生ということで、音楽からいろいろな影響を受けました。

Slickbackの流行で、僕は心の中で当時の思い出がよみがえり、懐かしさにむせいでいたのです。

 

また日本では、テレビで「高校生制服対抗ダンス甲子園(通称:ダンス甲子園)」も大流行していたのもこの頃。同大会は1990年から翌年にかけて計3回開催。略称のダンス甲子園は、1991年度新語・流行語大賞大衆部門銅賞を受賞しています。

今やれいわ新選組代表の参議院議員・山本太郎氏は当時高校生ダンサーで、アジャコング&戸塚ヨットスクールズというチームを組み、メロリンキューとして大ブレイクしていました。

 

番組では、来日中のMCハマーに高校生ダンスチームがみんなで会いに行くというスペシャル企画もありました。みんなガチガチに緊張して挨拶もままならない中、山本太郎氏は臆せずMCハマーの前でダンスを披露。肝っ玉の座り具合は当時からでしたね!(ハマー来日シーンは22分39秒から)

 

少々話が脱線してしまいましたが、Crystal Watersの方がテンポがスローなので、こっちでSlickbackのステップを練習してみようかな!

以上、今回は完全に個人的な思いについて書きました。