17歳の行動力と、人生の転機となった出会い

あなたには、人生の転機となった出会いはありますか。それは、誰ですか?

先日、僕の友人であり後輩のセイラ(SEIRA YONAMINE)がインタビューを受けたと聞いたので、その記事を読ませてもらいました。

彼女は沖縄出身のフリーランスライターで、年齢は27歳。現在、ご夫婦でカナダのトロントで暮らしています。

僕とセイラとの出会いは、2010年夏。ちょうど10年前です。当時、僕が編集長をしていたロッカーズ・アイランドが運営するレゲエ専門サイト「ROCKERS channel」のライター募集に応募してくれたのがきっかけです。

そんなインタビュー記事を拝見していると、彼女の人生の転機に僕がめちゃくちゃ関わっていたのです。僕自身知らなかった、セイラの過去の秘話や当時の想いも沢山あってビックリしました!

今回は、「人生は、人との出会いで大きく変わる。もしあなたの元に若者が訪ねてきたら、誠心誠意向き合うことが大切だね」という話です。

17歳で高校を中退し、北野さんに会うためだけに東京へ

セイラこと、SEIRA YONAMINEのインタビューは「REGGAE ZION(レゲエザイオン)」に掲載されています。

以下、インタビュー記事を参考に、彼女が僕と出会うまでの要点をまとめました(赤裸々な内容ですが、すべて記事内で語られています)。

  • 沖縄生まれ
  • 母子家庭で、団地育ち
  • めっちゃ貧乏だった
  • 給食費滞納の常連で、ガスや電気が止まることも
  • 中学生でテキ屋でバイト
  • 勉強より家事が優先
  • 夜中に親がいないので、飲み会をしたり、タバコを吸ったり、××××をしたり……
  • 高2年生(17歳)で、高校を中退

その後、彼女はROCKERS channel編集部のライター募集に応募したのです。

  • 東京に住んでいる(本当は沖縄
  • 18歳(本当は17歳

そう連絡を受けた僕は、彼女と会うことにしました。

メールや電話でやりとりしても良かったのですが、「若くて未経験ということで、一度会って話した方が良いだろう」と思ったからです。また、東京在住なので渋谷にあった編集部からも近いしね。

数日後、渋谷にある「桜ヶ丘カフェ」で会う約束をしました。

レゲエが好きということで話が弾み、カフェでの滞在時間が長くなったので追加注文をしました。

「ケーキ食べる?」
「はい、いただきます!」

後半はケーキを食べながらお喋り。面接でケーキというのも斬新だなぁ、と思いつつ。笑

僕は、彼女に音楽イベントの取材から始めてもらうことにしました。18歳なので深夜のクラブには入場できませんが、日中のイベントなら可能です。ここから彼女のライター人生がスタートしたのです。

詳しくはREGGAE ZIONの記事にありますが、その後彼女はフリーペーパーを創刊させたり、イベントプロモーターとしてクラブイベントの主催も行うようになります。

 

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北野 啓太郎 (Keitaro Kitano)(@keitarokitano)がシェアした投稿

写真は、2010年秋。セイラと出会って3か月目

不良少女のような中・高時代を過ごした彼女ですが、実際はすごく礼儀正しく、責任感がある頑張り屋さんです!

当時の僕の教え「インタビューの心得」を今でも覚えてくれていた!

フリーランスライター SEIRA YONAMINE
2017年撮影 SEIRA YONAMINE

インタビュー記事内に「驚かされつつも、嬉しいな!」と思えることが、さらにありました。

当時北野さんに教えてもらった「インタビューの心得」は今も大事にしてますよ。

 

ひとつ、「一番のファンになる」インタビューするアーティストさんの一番のファンになるぐらいの気持ちで接して、沢山居るその人のファンの方々の気持ちを自分が代弁する! ファンの聞きたいことを私が代わりに聞く。

 

後は「9割相手で1割自分」インタビューする相手にどれだけ気持ち良く話してもらえるか、相づちだったりリアクションだったり。それは今でもずっと意識してますね。

 

SEIRA インタビュー 〜ライターの“あの子”は沖縄生まれのゲットー育ち〜より引用

インタビューアーは緊張のあまり、つい喋りすぎてしまうことがあるので、僕は「9割相手で1割自分」と数字で心得を示しました。

それを覚えてくれていたんですね。ありがとう! 素直に嬉しいです。

記事冒頭で「フリーランスライター」のセイラと表記しましたが、彼女はインタビューが上手く、僕は勝手に「インタビューライター」と呼んでいます。話を引き出す技術がすごいんです!

ちなみに、この記事の取材・執筆を担当したのはソロバンタン。同じく、ROCKERS channelを作ってきた仲間です。

お二人とも「北野さん、北野さん」と僕の話題で盛り上がっていただき、ありがとうございました!

「慕ってくれている」というとおこがましいのですが、年下の若者たちが、こうして僕がいないところでも思い出して、話題にしてくれるというのはありがたいことですね。

人生というのは、出会いと別れの繰り返し。ひつとひとつ大切にして行きたいな、と改めて思いました。

【余談】セイラの応募メールには、19歳とありました

ライター募集の応募メール

最後に余談。

ROCKERS channelのライター募集に応募した際、「本当は17歳なのに18歳と嘘をついて応募した」とインタビューにありました。

僕も18歳と聞いた記憶があったのですが、当時の応募メールを探してみたら「19歳」と書かれていました。

あと、住所も本当は沖縄なのに、東京のいかにもありそうな番地を明記。

いやー、17歳にしてなかなか度胸あるなぁ!笑

人生の転機に出会いは付きものだけど、その前に行動力が大事だね!

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