インターネットをビジネスに活用する場合、「ペルソナ(人物像)を意識せよ」とよく言われます。リアルな対話とは違い、面と向かってその人に合わせた接客などができないからです。
例えば、こんなペルソナ。
- 17歳の女子校高校生
- 友達と学校帰りにスタバでお喋りするのが好き
- 学校は好き
- 勉強よりも部活の方が楽しい
- 進路に迷っている
- 彼氏はいないけど、恋より友達の方が大切
- スマートフォンはiPhoneを使っている
- 写真を撮るのが上手い
このようにペルソナを立てて、その人をターゲットにしたアプリを開発したり、商品戦略を練ったり、記事を書いたりするわけです。
でも、いくらペルソナをイメージしても、スマートフォンの使い方は、人によってかなり違っている可能性があります。事例はたったの「1」なのですが、先日、驚いたことがありましたのでブログにてお伝えします。
iPhoneで、よく使っているアプリは何?
先日、あるIT企業の社長と朝から晩まで遊んでいました。家族を連れてアウトドアを満喫し、その後、わが家でお好み焼きを振舞わせてもらったのです。
その社長(男性)は、スマートフォン向けのアプリやウェブサービスなどの開発を行っている企業を、2社経営しています。僕たちはお互い、インターネットやガジェットが大好き、家庭環境も未就学男児が1人いるなど、共通点が多くあります。
そんな彼と、最新のiPhoneの話題になりました。「全然目新しくなくて物欲が起きないね」「メイン機をグーグル製のスマートフォン Pixel 3 にしようか悩む」など、スマホの話題で花を咲かせました。
意気投合して話が弾む中、ふと……
「普段、何のアプリを使ってる?」
という話になりました。
そこで、iOS12から搭載された新機能「スクリーンタイム」を見せ合いすることにしたのです。
iPhoneのスクリーンタイム、友人と全く違っていた
iPhone、iPadでのスクリーンタイムの確認手順は、以下の通り。ここで「過去一週間の各アプリの利用時間」がわかります。
- ホーム画面から「設定」(ギアマークアイコン)をタップ
- 砂時計アイコンの「スクリーンタイム」をタップ
- 画面上部の「グラフ」をタップ
- 画面上部の「過去7日」をタップ
そして、僕がよく使っているアプリランキングは、以下の通りです。
- Twitter(8時間17分)
- Kindle(4時間53分)
- YouTube(4時間23分)
- Amazon Prime Video(3時間26分)
- はてなブックマーク(3時間23分)
- Safari(1時間53分)
- メール(1時間39分)
Twitterが断トツですね。いわゆるツイ廃。笑
あと、仕事の合間の気分転換に電子書籍を読むことが多いので、AmazonのKindleアプリが2位に来ています。
そして、友人のスクリーンタイムの結果は、僕とかぶっているアプリがたったの一つだけだったのです。それはブラウザの「Safari」。僕は6位ですが、彼は1位でした。
他には、Amazonアプリ、少年ジャンプのアプリが上位にありました。
「全然違うやん!」
僕たちは、あまりの違いっぷりに驚きました。さっきまで意気投合して喜び合っていたのは一体何だったのか……と思えるほどに。
しいて共通点を上げるならば、お互いゲームは1つも上位に入っていませんでした。
スマートフォン向けビジネスを考える際、スクリーンタイムは重要
インターネットやスマートフォン向けのビジネスを展開している方は、このスクリーンタイムの情報はかなり重要ではないでしょうか。
記事冒頭に一例を出した女子高校生。
ペルソナの条件に当てはまったとしても、「よく使っているアプリは、思ってたのと違う」ということが往々にしてあり得るのです。「LINE、Instagram、Snow、TikTokだろう」と、大人が勝手に想像して想定していても、空振りしているかもしれないのです。
使っているアプリが違えば、戦略が通用しなくなります。
勝手に想定し、誤ったところへ資金や労力をつぎ込んでしまえば、まったくの無駄になってしまいます。逆を言えば、このデータを収集することができれば、かなりターゲットを狙い撃ちできる訳です。
スクリーンタイムのデータを集める方法
さて、どうやってスクリーンタイムンのデータを収集するか?
これは非常に難しいです。かなりプライベートな情報なので、他人には見せたくないだろうからです。
スクリーンタイムでは、以下の情報がわかります。
- 1日当たりのiPhone使用時間
- よく使っているアプリの使用時間
- iPhoneを持ち上げた回数
- iPhoneのアプリごとの通知回数、など
うーん、見せたくないですよね。
ただ、やり方によってはデータを集めることができるかもしれません。他人のスクリーンタイムを知る方法として、TwitterやInstaramで「#使ってるアプリ見せて」「#ツイ廃の証」「#キンドル女子」「#暗室グラマー」など、ハッシュタグを流行らせてスクリーンタイムのスクショを晒してくれるのを狙うのです。
SNSでは「知ってもらいたい」「見てもらいたい」「つながりたい」といった欲求が生まれるので、上手くやればハッシュタグ戦略で成果が得られるでしょう。
とはいえ簡単ではありませんので、まずは身近な方と見せ合ってみてください。友達、家族、恋人同士など。「こんなに違うのか!」を体感してみてください。
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