7月7日の「七夕」が近づくと、様々な商業施設の店先に笹の葉と短冊が設置されます。
飲食店やコンビニといった路面店では、「皆は短冊に何の願いごとを書いているのかな?」「自分も書いてみようかな」と歩いている人の足止めになります。そのまま入店する方もいれば、そこでお店の存在を初めて意識する方もいるでしょう。土地に根を生やし動き回ってお客様を追いかけられない店舗にとって、歩いている人に立ち止まってもらうというのは重要なことです。
また、スーパーマーケットなどの大型店舗では、店内に笹の葉と短冊が用意していることが多いです。その場合、足止めとは違い、子供たちに喜んでもらえる、お客様に温かいお店だと感じてもらえるなど、ポジティブ・スイッチをオンにする効果が見込まれます。
このように「七夕」は、新規顧客を獲得したり、イメージアップのために、ビジネスシーンでも活用されています。
アクロボールで短冊に願い事を書こう(実は製品プロモーション)
東急東横線「元住吉」駅前にある住吉書店で、本を買ってお店を出ようとしたところ……
あっ!
短冊に願いごとを書くときに、ペンの書き味を試してもらう製品プロモーションだったのです。
これは上手い!
願いごとという、とても前向きなことを書くときに試用してもらえるのですから、製品に対して良いイメージを持ってもらえる可能性は高いでしょう。もしかしたら小中高生のあいだで「願いごとが叶うペン」として流行る可能性も秘めています。
ペンの試用は、ペンを買うつもりのお客様が他と比較するために書き味を試すもの。ペンを買うつもりが無い人には無関係なのです。でも、七夕というイベントを掛け合わせることで、ペンを買うつもりでは無い人もペンの書き味を試してもらうことができるのです。
このプロモーション方法を発案した、パイロット社の宣伝部の方や広告代理店の方は、素晴らしい「気づき」ですね。
僕は、思わず「あっ!」と打ち震えてしまいました。
なめらか油性ボールペン Acroball(アクロボール)は、三菱鉛筆のジェットストリームのライバル
書きやすい油性ボールペンのパイオニア、三菱鉛筆「ジェットストリーム」の対抗馬が、このPILOT「アクロボール」です。他には、ぺんてるの「ビクーニャ」、ZEBRAの「スラリ」があり、それぞれが競い合っています。
そんななか生み出された短冊を使った戦略は、無人のストリートプロモーションとも言えますね。費用対効果も高そうだし、うーん、やっぱり上手い!
■アクロボールの特徴
新開発の油性インキ「アクロインキ」は、当社の油性インキに比べ、約1/5のインキ粘度です。また、潤滑剤を配合し、ペン先でのボールの摩擦抵抗を低減することで回転がスムーズになり、なめらかで濃い筆跡を実現しました。もちろん油性インキならではの優れた耐水性です。(PILOT公式サイトより引用)
価格:150円(税別)
種類:油性ボールペン
ペン先:極細0.5mmボール / 細字0.7mmボール / 中字1.0mmボール
方式:ノック式