会社員であれば、上司・経営者からの評価が出世のためには重要ですが、フリーランスの場合は、世間から評価を得ないをいけません。
ただ、世間といっても、老若男女すべての人ではありません。そんなのは無理ですし、目指す必要もありません。
大切なのは、どこを攻めるかです。
いわゆるレッドオーシャン・ブルーオーシャンの話になるのですが、フリーランスがレッドオーシャンで際立つのは至難の業ではありません。ブルーオーシャンを見つけ出し、そこで注力することで異彩を放つことができるのです。
そんな「攻めどころ」について、良い話を聞きました。著書「メモの魔力」が書店を賑わせている、SHOWROOMの社長・前田裕二さんが語っていた「本を100万部売るための戦略」です。
世の中誰もが必要そうなのに、席が空いている場所を探す
話はここで聞けます。YouTube「ホリエモンチャンネル」の、「人気者になるにはどうしたらいい??【前田裕二×堀江貴文】」の回です。8分48秒からご覧ください。
発売1週間で発行部数17万部という初速の凄さに、堀江貴文さんが「えぇ、そんなに売れてるの!」と驚きます。そこで前田裕二さんが秘策について語った、という流れです。
「『手帳って席が埋まっているな』って思ったんですよ。熊谷さんもやってるし、ほぼ日の糸井さんもやってる。メモって席が空いてたんですよね。
世の中、誰もが必要そうなのに、席が空いている場所を探していて。しかも自分が得意なもので。やっぱメモだなって」
前田裕二さんは、「テレビなどのメディアに取り上げられらから100万部売れた」とかではなく、「始めから狙って100万部に到達したい」と考えたそうです。
確かにメモは誰しもが使っているのに、「メモの第一人者は誰?」と聞かれてもピンと来ませんね。今後は「メモと言えば前田さん」と言われるようになるかも知れません。
これには堀江さんも「行くな、100万部!」「メモも売れるなぁ!」と感嘆していました。
攻めどころを決める3つのポイント
前田裕二さんのお話をまとめるとこうなります。
- 多くの人が必要としていることを探す
- その席は空いている?
- それはあなたの得意分野?
この3つを押さえることで、突出することができる、という訳です。
ふたつじゃダメですよね。
多くの人に必要とされていて、その席が空いていても、あなたが不得意であれば戦えません。また、席が空いていて、あなたが得意であっても、ニッチ過ぎればニーズがありません。
あなたに当てはまる「攻めどころ」はどこなのか?
将来フリーランスになりたいと考えている方や、今、自分の事業が低迷している方にとっては、活路を見出すヒントになりそうです。