ネットでよく見かけるけど、意味や使い方はよくわからない。そんな単語を解説します。
今回は「転売ヤー」などで使われる、「ヤー」です。
転売ヤーの意味
ネットスラング。転売ヤーとは、完売・品切れ・品不足による値上がりを期待して大量に買い占める転売屋のこと。
ヤーは、英単語の接尾語「-er」(……する人)という説、もしくは転売とバイヤーを組み合わせたという説がある。
転売ヤーは2000年代から使われていたが、2017年に音楽コンサートやスポーツ観戦のチケット転売が社会問題になった頃よりGoogleでの検索数が急増している。
転売ヤーの用例
マスクは転売ヤーに買い占められ、ドラッグストアで買えなくなった。
転売ヤーの次の標的は体温計だ!
人気ファッションブランドSupremeの限定品を大量買いするため、転売ヤーが人を雇って前の日から並ばせている。
*転売する者を非難する意味合いが含まれているので、自分自身のことを「私は転売ヤーです」と言うことはほとんど無い。
転売ヤーを阻止するための法律
2018年(平成30年)12月14日、「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」(略称チケット不正転売禁止法)が公布。2019年(令和元年)6月14日から施行された。音楽アーティストのコンサートや、ワールドカップなどスポーツの世界大会など、興業入場券を適性価格で流通させるのが目的。
2020年(令和2年)3月15日、国民生活安定緊急措置法の政令が改正。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、マスクや消毒液などを転売目的で買い占めるのを阻止するのが目的。メルカリやYahoo! オークションも対象品の出品を禁止するよう利用規約を改定した。
免責事項
本単語「転売ヤー」はネットスラングのため、辞書に掲載されているような言葉ではありません。ここでは、筆者の調査・考えに基づいて解説しています。また、こうした用語は時代によって意味が変化することもあります。解説は本記事執筆時の状況ということでご了承願います。