インスタグラムのような、映画「しあわせのパン」。幸せな気分がずーっと続きます。

しあわせのパン [2012年 日本 / 上映2012年1月28日]
「ほっこり優しくなれる度」:☆☆☆☆☆


映画のどの場面を切り取っても、Instagramに投稿したくなるような美しい映像がずっと続きます。Instagramとは、スマートフォン用写真SNSアプリケーション。世界中からお洒落な写真が毎日沢山アップロードされています。

そんな美しい写真、Instagramを散策しているような気分になれる映画です。

映画の内容自体は特別何てことは無いのに、良い。とても良い。それが折り重なるように続いて、すごく良い。

優しい気分になって、最後には「あぁ〜良いなぁ!」という気分になりました。

映画の余韻を壊すようで嫌なのですが、下世話な言い方をすれば、カフェ好き女子はハマります。カメラ女子もハマります。号泣ではなく、優しくて温かい涙が流れるかもしれません。そんな映画です。

お洒落を意識した白々しい作品は苦手ですが、この映画はそういうのではなく、シンプルで美しく、すごく丁寧につくられています。「あの時にパンがひつとだったのは、そういう意味だったのか…」なんて映画を見終わって、しばらくしてから気づいたり。先に「内容は何てことは無い」なんて書いてスイマセン。素朴な作品だから良いんです。

本作の脚本・監督は三島有紀子さん。初の長編作品だそうです。しかも、小説「しあわせのパン」も執筆されています。Amazonのカスタマーレビューによると、「これから映画をご覧になろうと思っている方へは映画鑑賞後にお読みになることをお薦めします。映画で”謎?”だったサイドストーリーが知ることが出来て楽しいです」との事です。

映画をみて、良かったら、小説も読んでみる。そんな楽しみ方もできる作品のようです。

映画「しあわせのパン」


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<最後にひとこと>
ほっこり系映画は、微妙…と、自分的に外してしまう事が多いのですが、この作品「しあわせのパン」はすごく良かったです。昨夜観て、一晩おいて今感想を書いているのですが、温かい余韻が長〜く続いています。

脚本・監督をつとめた三島有紀子さん、これからの作品も楽しみです。こちらにインタビューが掲載されています。4歳から大阪・堂島にあった大毎地下劇場で映画を観ていた映画少女だったそうです。→CINEMA JOURNAL:『しあわせのパン』 三島有紀子監督インタビュー