あなたが所属しているコミュニティや業界で、余計な口を挟んでくる古参はいませんか? 目の上のたんこぶのような存在で、今風に言うなら『老害』です。
一方で、いつまでも頼りにされ、支持されている古参もいます。業界・コミュニティの『重鎮』ですね。
長年の経験を積んだ人は、組織や社会にとって大きな財産です。そうした人が『重鎮』として尊敬されることもあれば、『老害』と揶揄されることもあります。
両者の違いはどこにあるのでしょうか。今回は、身近な場面を交えながら考えてみます。
「老害」とは
「老害」とは年齢そのものではなく、年長者の言動が若い世代や組織に悪影響を与えることを指します。
特徴としては――
- 過去の成功体験に固執し、新しいやり方を否定する
- 若手の挑戦を妨げ、自分の価値観を押し付ける
- 発言や態度が時代に合わず、組織の評判を下げる
「重鎮」とは
一方で「重鎮」とは、豊富な経験と人脈を活かし、次の世代を支える存在です。
特徴としては――
- 若手に道を譲りつつ、必要なときに的確な助言をする
- 自分のやり方を押し付けず、時代の変化を理解する
- 発言に重みがあり、組織を安定させる
身近な場面で現れる「老害」と「重鎮」

老害と重鎮の違いを「自分ごと」として捉えられるよう、身近な事例で比較してみます。
1. 会社・職場
- 【老害】新しいシステムや働き方を「昔はこうだった」と否定する上司
- 【重鎮】経験を踏まえて助言しつつ、若手の挑戦を応援する先輩
2. 町内会・自治会
- 【老害】「前からこう決まっている」と形式に固執する役員
- 【重鎮】過去の経緯を説明しつつ、新しい世代の意見を取り入れるベテラン
3. PTA・学校行事
- 【老害】「自分たちの時代はこうだった」と古いやり方を押し付ける保護者
- 【重鎮】「昔はこういう工夫もあったよ」と知恵を貸し、若手の試みを尊重する保護者
4. 音楽業界・芸術活動
- 【老害】「本物の音楽はこうあるべき」と新しい表現を否定するベテラン
- 【重鎮】伝統を語りながらも、新しい表現を認めてステージを譲る指導者
5. スポーツチーム・部活動
- 【老害】「根性が足りない」と時代遅れの練習を押し付けるOB
- 【重鎮】「今は科学的な方法もある」と知識を更新し助言するOB
6. 政治の世界
- 【老害】失言を繰り返し、世論の信頼を失いながらも地位に固執するベテラン政治家
- 【重鎮】権力欲を抑え、経験を活かして次世代を支える調整役の政治家
分かれ道はどこにあるのか

老害も重鎮も、経験豊富という点では実は同じ。同じベテランでも「老害」と「重鎮」に分かれるのは、その人の姿勢次第なのです。
1. 自己中心か、他者中心か
- 【老害】自分の地位やプライドを守る
- 【重鎮】若手や組織のために経験を提供する
2. 過去に生きるか、未来に生きるか
- 【老害】昔の成功にしがみつく
- 【重鎮】過去を未来の糧として活かす
3. 権力を握るか、支えるか
- 【老害】いつまでも権力に固執する
- 【重鎮】権力を手放し、後輩に道を譲り後押しする
【まとめ】あなたは、未来にどう貢献したいですか?
「老害」と「重鎮」の違いは、年齢や立場ではなく、未来にどう貢献するかにあります。
- 【老害】過去に縛られ、組織を停滞させる存在
- 【重鎮】経験を未来に活かし、組織を支える存在
会社でも、町内会でも、PTAでも、音楽でもスポーツでも、そして政治の世界でも、私たちの身近なコミュニティには必ず両者が存在します。年齢を重ねることは誰もが通る道。だからこそ、自分が将来どちらの姿になるのかを意識することが大切だと言えますね。
あなたは将来、周囲から「老害」と呼ばれたいですか? それとも「重鎮」として尊敬されたいですか? それは自分次第です。
老害進行度チェックリスト
1〜2個なら若々しい! 6〜8個で老害脳ステージ初期、9個以上で老害脳ステージ中期とのことです。
- 人の話を聞くより、自分の話をする方が多いと感じることがある。
- 自分の成功体験を年下に押しつけがちになる。
- AIやデジタルツールなど最新の技術を使うことに抵抗を感じる。
- 新しい音楽や映画を楽しむことが少なくなっている。
- 最近のニュースやトレンドに関心を持たなくなってきた。
- 自分と異なる意見を言う人に対してついイラっときたり、反発しそうになる。
- 人にものを伝える時、口調がきつくなったり、汚くなったりすることがある。
- 年下と会話していて、ジェネレーションギャップを強く感じることがある。
- 自分の外見への関心が薄れ、洋服や美容ケアなどの支出が減っている。
- 新しいことを始めようとするのがおっくうに感じる。
老害脳 最新の脳科学でわかった「老害」になる人 ならない人 より引用


