国同士が対立したり戦争を起こす原因は、主にこの3つと言われています。
- 「資源」の奪い合い
- 「宗教」的対立
- 「民族」の違い
* 池上彰 監修:政治と経済のしくみがわかる~「おとな辞典」参考
今回は、その中から「日本における宗教」について考えてみたいと思います。
結婚式は教会、お正月は神社に初詣。当然クリスマスも盛り上がりますよ!
僕は、ハワイの教会で結婚式を挙げました。
でも、僕も嫁さんもキリスト教徒ではありません。離れて暮らす双方の両親、さらに兄弟や甥っ子・姪っ子が一堂に集まれて、みんなでリラックスした時間を過ごすことができるよう、海外挙式を選んだのが理由です。
また、僕の家系は真言宗ですので、どちらかというと僕は仏教寄りです。
しかし、仏教家系でありながらも、お正月には神社へもお参りします。神社は神道ですので、仏教とは本来関係がありません。
また、クリスマスは毎年、規模の大小はあれどお祝いしています。ワクワクしますよね!
- 仏教家系でありながら、
- 教会で結婚式を挙げ、
- 正月には神社にお参りし、
- クリスマスも大好き!
僕の事例を紹介しましたが、こんな日本人は多いのではないでしょうか?
日本全国の神社を包括する神社本庁。「神様はケンカしないから大丈夫!」
全国の神社をまとめる、渋谷区にある神社本庁。その神社本庁のウェブサイトにこんなことが書かれてた。
お神札やお守りをたくさんもっていると心配してしまうのが、神さま同士がケンカしてしまうのでは、ということ。でも、大丈夫です。八百万神という言葉があるように、日本には多くの神さまがいらっしゃいます。神さまは、それぞれの御神徳をもって、協力して私たちを守ってくださるのです。
神社本庁ウェブサイトより引用
なんと! 古来、日本で信仰されてきた神道。その神道が、「日本にはたくさんの神様がいるからね〜。もし君が、いろんな神様に頼ると、神様同士がケンカするんじゃないかと心配になるかもしれないけど、それは大丈夫! 神様同士は協力しあって、みんなを守ってくれるんだよ」と、言っているのです。
なんという寛大な神さま! いや、神さま達。
なんだ、OKだったんだ。日本じゃ、宗教で戦争にはならないね。
日本では、何千年も前から自然界のあらゆるところに神が宿っていると信じられてきました。木、岩、山などから、性器までもご神体として祀(まつ)られています。
八百万神(やおよろずのかみ)といって、日本には800万もの神様がいると言われてきました。800万はは例えで、それほど無数の神様がいるということです。
そんな考え方が土壌にあるので、インドから伝来した仏教も取り入れられましたし、近年は、僕のようにキリスト教徒でもないのに教会で結婚式を挙げたり、クリスマスを祝ったりもしています。
「日本人はおかしいんじゃないか!」
という声もありますが、そもそも日本は八百万神の国なので、いろんな神様を受け入れ、自分たちの日常生活へもすんなり取り入れることができるのです。
結論。日本最高!
ということで、日本に昔からいる神様は、大変おおらかであることがわかりました。
「日本の平和は憲法9条によって守られてきた」という意見もありますが、実のところは、自分と異なるものを受け入れることができる、神道スピリッツ、八百万神の考え方によって、平和が保たれてきたのかもしれませんね(宗教を政治利用して争いになった日本の歴史はありますが……。政治利用はダメ!)。
ちなみに、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教などは、唯一神、「神様はひとつだけ」と信じられています。「対立するより、協力し合えばいいのに。なんだかもったいないなぁ……」と思うのは不謹慎でしょうか?