遅い、重い、落ちる、ロリポップで運営のWordPress。PHP 7.1 モジュール版に切り替えたら高速サクサクに!

本サイト「Swingin’ Thinkin’」は、ロリポップ!のレンタルサーバーで運営しています。

これが……

遅い!重い!落ちる!

の、トラブルに悩まされていました。特に、アクセス数が多くなる夜10時前後になると、ページが表示されるまでに10秒以上かかることもあります。また、WordPress用プラグイン「Jetpack」から、サーバーダウンの報告も頻繁に来る始末。

これでは、せっかくアクセスしてくれようとしたユーザーを逃してしまいます。Googleの検索結果に出た記事をクリックして、10秒も待ってページが表示されなかったら、1戻って違うサイトを見ますよね。(笑)

ところで僕は、もうひとつ「パパやる」というWordPressサイトも運営しているのですが、こちらはエックスサーバーを利用しています。エックスサーバーは、時間に左右されず安定的なサービスを提供してくれていて快適です。

Swingin’ Thinkin’ をエックスサーバーに引っ越しさせようとも考えたのですが、「その前にできることは無いか!?」と、改めてロリポップ!のサイトをじっくりと見てみました。

*【追記】*セキュリティサポート期間は、PHP5.6は2018年12月31日まで、PHP7.0は2018年12月3日まで。PHP7.1へのバージョンアップを行いましょう

PHP7.1は、PHP5.6と比較して5.5倍も高速化!

サーバーマシン

興味深いお知らせを見つけました。

PHPの設定を変更するだけで、サーバーのレスポンス(反応)が5.5倍も高速になるというのです。これは魅力的じゃないですか。サーバーのレスポンスがたとえば5秒掛かっていたとしたら、1秒以下になるということです。

えっ、激重ロリポップが、まさかのサクサクになるってこと? そんなうまい話って無いですよね。でも、それを試してみたのが今回の本題です。

 


この度、『PHP7.1』をご利用いただけるようになりました。

『PHP7.1』ではPHP5系と比較して、PHPプログラムの処理速度が向上しております。
当社ベンチマークテストにおいては、『PHP5.6(モジュール版)』と比べて『PHP7.1(モジュール版)』は、レスポンスタイムが5.5倍高速化いたしました。

現在『PHP7.1』以外のバージョンのご利用中のお客様で、『PHP7.1』に切り替えをご希望の場合、ユーザー専用ページの『PHP設定』の項目でバージョンの変更を行ってください。

2017/02/09 『PHP7.1』に対応いたしました


 

PHPは、どうやってアップデートするの? 最新版を使いたい!

PHPロゴ

まず、PHPとは何なのか? PHPとは、サーバー上で動くプログラム言語のことです。このPHPは日進月歩で、1995年に「PHP 1.0」が開発され、2016年12月に現時点での最新版「PHP 7.1」がリリースされています。

そしてWordPressは、このPHP言語で開発されたソフトウェア、という訳です。

  • PHPとは、プログラム言語
  • WordPressは、PHPで作ったソフトウェア

WordPressは、管理画面「ダッシュボード」で手軽に最新版にアップデードできますが、PHPも同じくアップデートする必要があります。ただし、サーバーのPHPをアップデートするのは、サーバー運営会社(ロリポップ!やエックスサーバーなど)の仕事で、ユーザーは勝手にアップデートできません。

ではユーザーは、どうやってPHPの最新版を利用するのか?

それは、サーバーの管理画面でPHPのバージョンを切り替えるのです。ポチっと。

ロリポップで最新版を使いたい場合は、最新PHPがインストールされたサーバーに移転する必要があるので、ロリポップのサポートセンターに申請する必要があります。申請すれば、「何月何日に実行しましょうか?」と返事がくるので、希望日を伝えてその日を待ちます。

そしてPHP最新版がインストールされたサーバーへの移転が完了すれば、ロリポップ!から「作業完了しました」のメールが届きます。

そしていよいよ、ロリポップ!の管理画面から「ポチっ」とPHPのバージョンを切り替えることができるのです。

PHP、CGI版とモジュール版の違い

実は僕は、これまでPHP5.3を使っていました。2009年にリリースされた古いバージョンです。

そしてロリポップのサイトを見ると、PHPにはCGI版とモジュール版があることを知りました。一体何が違うのか?

PHP、モジュール版とCGI版の違いを比較
画像:ロリポップ!より

要はモジュール版の方が高速ということです。「iniによる設定変更」が出来なくなるとありますが、通常触る部分ではありませんので大抵の方はこのモジュール版で問題ないでしょう。

僕は使っていたのは、PHP5.3のCGI版。これをPHP7.1のモジュール版に変えたら、超高速爆走サーバーになるのかも!?

ところで、なぜ今までPHPの切り替えを設定をためらっていたのか?

僕は、これまでロリポップ!のメールマガジンなどで、おそらく「PHPアップデート」の案内を受け取っていました。でも、僕には記憶がありません。おそらくスルーしていたからでしょう。

WordPressを長らく運営している方ならわかると思うのですが、WordPressはテーマのカスタード、プラグインの相性、サーバーの設定など、些細なことでサイトがぶっ壊れることがあります。エラー画面が出て、ページが表示されなくなるのです。

僕はこれまで何度も経験し、その度に対処してきました。

WordPressは繊細……。

そう。PHPのバージョンを上げてトラブルが発生したら嫌だ、と無意識に判断し、スルーしていたのです。ですが今回、エックスサーバーへのサーバー移転をかけて、ダメ元で取り組みました。そうしたら大成功し、サクサクになったというわけです。

Google「PageSpeed Insights」も合格点に!

Googleの無料ツール「PageSpeed Insights」で、サイトの表示速度を調べて見ました。

トップページと、複数の記事ページを。

これまで、「サーバーの応答時間を短縮する」で警告が表示されていました。Googleの推奨は、サーバーの応答時間が 200 ミリ秒以下(0.2秒以内)とされているのですが、PHP5.3のCGI版の頃は数秒から10秒ほど掛かっていました。

それがPHP7.1モジュール版に切り替えた途端、サーバーの応答時間は0.2秒以内の合格点に! 夜10時〜12時頃の混み合う時間帯でも、0.3秒台と決して遅くない数字です。

実際、パソコンやスマートフォンでアクセスして試してみましたが、これまでとは比べものにならないほど高速になっていました。スーッとページが表示されるのです。

これまでの、遅い!重い!落ちる!は何だったんだ?

ロリポップ! いけるぞ、使えるぞ。

ほんと重すぎてストレスを感じていたレンタルサーバー「ロリポップ!」ですが、完全に息を吹き返し、バリバリ働いてくれています。復活です!

Googleアナリティクスでもサイトの表示速度そ調べたところ、飛躍的に高速化されていました。

  • サーバーの平均応答時間 71.52% 短縮
  • 平均読み込み時間 14.81% 短縮

サーバーが軽くなったら、アクセス数は12%増えた

サクサク表示されるということは、ユーザビリティが高いということでもあります。

アクセス数は、Googleのアルゴリズムや、その時々に公開したコンテンツにもよりますので、あくまで目安ではありますが、PHPバージョンアップ前と後では、およそ12%アクセス数が増加していました。

  • ページビュー数 12.24% 増加
  • セッション数 12.30% 増加

ロリポップ!で「遅い」と悩んでいる方、PHPのバージョンをぜひチェックしてみてください。また、安価で使いやすいレンタルサーバーを探している方、ロリポップ!はオススメです。

■関連リンク
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