すごい農家さんを取材させてもらいました!
告白すると、僕はこれまで農業には興味がありませんでした。なぜなら、都心で暮らしているのでまわりに農家さんが居ないという地域性と、都心で野菜に関して声が大きい方は、厳しい意見を持っていて排他的な印象を感じだからです(すいません、個人の感想です)。
ただ僕は、野菜は大好きです。
毎日モリモリ食べていますし、庭先で家庭菜園も少ししますし、野菜を育ててくれている方や販売してくれている方には日々感謝しています。
ただそれ以上のこだわりは無く、近所のスーパーで買える野菜で満足し、農業に対して踏み込んで知りたいという欲求もありませんでした。しかし、仕事で農家さんを取材させていただける機会に恵まれ、農園を訪問し、農家さんのお話を伺いながら、こう痛感したのです。
ライフハッカーさんで、ライターをはじめました
本題に入る前に、まずはきっかけから。
僕はフリーランスのWEBコンテンツクリエイターです。ライターをしたり、動画制作をしたり、ウェブサイトの運営を請け負ったりしています。
そんな中、『ライフハッカー[日本版]』の副編集長・田中裕康さんよりお声掛けをいただき、今年2022年よりライターとして参加させていただいています。田中さんとは別のメディアがきっかけに、2018年からのお付き合いです。
『ライフハッカー』は、効率化だけではない、新しい生き方の選択肢を提案するウェブメディア。運営会社はメディアジーン。同社は『ギズモード』『ビジネス・インサイダー』などのウェブメディアも運営しています。
今回の取材は以下の3名で、東京・三鷹にある鴨志田農園さんへおうかがいしました。
- 【インタビュアー】ライフハッカー 副編集長・田中裕康さん
- 【フォトグラファー】大崎えりやさん
- 【ライター】北野啓太郎
前編・後編、全2話で公開されています。概要とともにご紹介します。
農園全体ではなく、1平米あたりでの売上・原価を熟考する
■ライフハッカー
農業は「脳業」。稼げる農家になる戦略を考える、鴨志田農園・鴨志田純の仕事術
鴨志田農園は、東京都三鷹市にある都市農園。
広さは2,800平米。住宅に囲まれ、すぐ隣には保育園やコンビニエンスストア、三鷹市立第三小学校・三鷹市立第四中学校といった学校もあります。
運営するのは、鴨志田純さん。もともとは高校の数学教師だったのですが、お父様の急逝をきっかけに、2014年に急遽実家の農園を継いだとのこと。「鴨志田農園は先祖代々続く農園で、自分の代でこの農地を道路や住宅地にしてしまうのは忍びない。自分はここの野菜を食べて育ってきたんだから」との想いから。当時、鴨志田さんは28歳。
まず、取材記事前半の主なトピックスは、農家としての稼ぎ方について。
農家としての稼ぎ方
- 農業だけで生活できる農家さんは少ない
- 年間売上500万円以上の農家は、日本全体で2割ほど
- 一般的な原価率は50%なので、売上500万円で利益は250万円
- 鴨志田農園は少量多品種
- 1平米あたりの売上UPを目指す
都市農地はメリットがたくさん! コンポスト、防災、地域コミュニティ
■ライフハッカー
東京・三鷹で農家を営む理由。「都市で農業をする」意義とメリットとは
僕はこれまで、「農業をするなら、田舎の広いところでする方が良いのでは?」と思っていました。
しかしそんな思い込みはまったくの間違いであることが、鴨志田さんのお話をうかがい知ることができました。農地は、田舎にも都心にも必要だったのです。
取材記事前半の主なトピックスは、都市部で農業をする意味について。
都市部で農業をする意味
- 肥料は買わずに、ほとんど自給
- 地域の生ごみ・落ち葉・米ぬかなどの未利用資源で堆肥づくり
- 農地は防災時の避難所にも指定されている
- 農園には食糧・水・発電機、バックホウ(ショベルカー)がある
- 近隣の小中学校に向け、教育の場としても活用
- その土地にあったやり方がある
【余談】木によって味が違う。びっくり!
最後に余談。
私ごとですが、先日、家族でちょっとした農業体験をさせていただく機会に恵まれました。写真は小学2年生の息子が、ブルーベリーを摘みながら、木によって味が違うところに驚いているようす。
「野菜・果物はどうやってできているのだろう」
「味って、それぞれ違うのかな」
「畑で作っている農家さんはどんな人?」
野菜や果物は大好きだけど特にこだわりが無かった僕にとって、今回の鴨志田農園さんとの出会いは、少し踏み込んで知ってみたいと思える良いきっかけになりました。
鴨志田純さん、ライフハッカーさん、ありがとうございました!