グラフィックデザイナーが六本木のクラブでイベントって何をするんだ?展示作品を拝見する以上に何かあるんだろうか。
2012年12月8日、ドローイングアーティストKYOTAROさん主催のイベント、「KYOTARO祭り2012 地球に生まれて良かった!!! 知恵力元年!!!」へ行って来ました。会場は六本木のスーパーデラックス。
知らないアーティストさんだったのですが、人の勧めで行ってみる事に。
— 関連リンク —
→ KYOTARO ウェブサイト
→ KYOTARO 青木京太郎 Diary
→ Facebook(kyotarokyotaro)
→ Twitter(@KYOTAROKYOTARO)
→ Super Deluxe
やられた〜!こんなライブペイントがあるなんて!!
順序が逆になりますが、イベント最後にライブペイントが行われました。閉幕残り1時間辺りで「開催概要にはライブペイントって書いてあるけど、もうこんな時間だし無くなったのかなぁ」と思っていました。・・・が!唐突にはじまりました。
突然、壁一面に写し出されたKYOTAROさんの作品。その前に現れるダンサー、マコ・クベックさん。BGMは生意気デイビィッド・デュバル=スミスさんによる即興音楽。
目の前の世界が幻想的に展開。
ダンサーにペイントするKYOTAROさん。
妖艶なダンスを繰り広げ続けるマコ・クベックさん。
演奏者の生意気デイビッドさんと共に、フロアへ乱入。
ダイナミックな手の平ペインティング。夢幻的な音楽、そして魅惑的なダンス。
音楽、ダンス、プロジェクター、楽器、手、魂…。アーティストKYOTAROの世界観にズドーンと引き込まれました。ビックリです。
- 【演出 / 構成 / 振り付け / 音楽選曲】マコ・クベック
- 【衣装】KYOATRO & マコ・クベッック
- 【出演】マコ・クベック(ダンス)デイビッド・デュバル・スミス(クラリネット即興演奏)
- 【ライブペインティング】KYOTARO
アーティスト対談で考え方を深く知る
KYOTAROさんの作品は幻想的でしたが、アーティスト本人は「元気な関西人」といった印象です。笑顔がすてきでエナジーに溢れていました。
自分は絵心なく、アートへの理解度も低いと思いますが、アーティスト本人の人物像を垣間見たとき、すごく作品に共感させられる事がよくあります。例えば美術館では、解説用ヘッドフォンのレンタルは必須です。
今回、アーティストKYOTAROさんの人物像を知れる、よい企画も行われました。アーティストを招いての対談です。主役だけにフォーカスするのではなく、他のアーティストさんを交えて話すとは珍しいのでは無いでしょうか。アートの世界で活躍する方達の話は新鮮でした!
▲(左から)KYOTAROさん、伊藤桂司さん、角田純さん、タカノ綾さん
▲(左から)KYOTARO、Chim↑Pom(チンポム)林靖高さん、Chim↑Pom 岡田将孝さん
【KYOTAROさんプロフィール】
1978年京都生まれ。1998年京都嵯峨美術短期大学卒業。ドローイング、ペインティング、マンガ、アニメーションなど、幅広い分野で活動するドローイングアーティスト。個展「天界トリップ」(2008)、「妖精の行く道」(2010)、いずれもミヅマ・アクション(東京)国内にて多数個展を開催し、ニューヨーク、マイアミ、北京、上海、サンフランシスコ、など、グループ展に参加。
作品集に「天界トリップ」2012、「The Baby Shower Story」2012、(河出書房新社) 「I SAW A LOT OF FAIRIES – 妖精の行く道」2012(ERECT Lab.)、12月8日には初の長編 描き下し漫画単行本「MWUA(I ムーアイ)」(ダイトカイ)を発売予定。
まさにお祭り!
KYOTAROさんの事を全然知らないままにやって来て、アウェイ感を感じていました。しかしイベントに「祭り」と銘打つだけあって、怒濤の勢いで終始楽しかったです。アーティストの表現方法として、こんなスタイルもあるんだなぁ、とその意外性にも驚かされました。
人でいっぱいの、愛情感じるフロア。よい出会いと時間を頂きました。
<最後にひとこと>
自分より5つ年下の女性アーティスト。すごく良かったなぁ。「生きてるぜー!」って心の声が聞こえてきそうでした。作品もですが、いつかもっとKYOTAROさんのお話を聞いてみたいです。