公立高校で英語の先生をやっている友達がいます。20代女性で自分よりも結構年下なのですが、ランチに誘い「オレ、今度こそちゃんと英語勉強しようと思う。英語習得のコツを教えて欲しい!」と、恥を忍んで相談しました。
先生とは改めて尊い職業だなぁ、と感謝。すごく丁寧にアドバイスを頂きました。
皆さんにも役に立ちそうなので、その要点をご紹介。外国人と談笑したり、英語を使った仕事をしたり出来るようになりたいけど、英語に苦手意識のある方 & 初心者の方へオススメの勉強法です。
まずは今の高校生「英語の授業」事情について
同じ高校内でも生徒のレベルによって教科書が違うんです。
また、週に1度、外国人教師を招いて「チーム・ティーチング 」といわれる授業が行われています。チーム・ティーチングは、日本人先生と外国人先生とセットでの授業。会話習得が目的です。例えば、自己紹介や道案内の仕方などを会話で行います。他には、外国人は相手の血液型は聞かない、星座占いが好きといった海外の習慣も紹介します(血液型性格判断は日本独自の習慣なので)。
<Swingin’Thinkin’ コメント>
余談ですが、中学校からの英語教育の流れとして、中学まではカリキュラムに沿って教えるのが基本。高校からは学校のよってカラー(教育方法の違い)が出るんだそうです。
*高校生の英語教育についても、沢山のお話を聞かせてもらいました。しかし本題とはズレるので、気になったポイントだけかいつまんで紹介しています。
→ 英検は古い!高校英語の問題点
強制で生徒全員に「英検」を受けさせないと行けないんです。
もちろん英検合格の為の授業も行われますが、それは詰め込み型の「暗記英語」。生徒を見ている限り、積極的ではなく、やらされている感を感じます。それだったら、国際的コミュニケーションを検定する「TOEIC」を受けさせる方が良い。それも希望者に。
→ 高校英語学習のコツは?
やっぱり「文法」って大切なんです。
文法の規則は数学的で難しくてうっとうしいけど、文法ありきで英語の知識を積み重ねて行きます。外国に引越しちゃうなら自然に覚えてしまうかも知れませんが、日本に居ながらであれば特に文法はしっかり勉強してください。
実は、文法ってそんなに数は無いんです。どんどん授業が進んで行くと基礎はやらなくなるけど、文法の基礎はしっかり覚える。海外で暮らさない人が英語を覚えるには頑張るしかありません!ネイティブが使っているスラングも基礎ありきです。
【大人の英語 STEP 1】中学英語レベルの文法をがんばる。
さて、社会人向けの英語学習のコツですが、まず英会話スクールは行かないほうがいいです!実際、私も行った事があるのですが、お金を取られるだけ。経験した上でそう感じました。レッスン内容も適当だし、いかに高い教科書を買わせようとか、レッスンチケットを買えとか、何かとお金。
中学英語レベルの文法を覚えれば、ある程度英会話が出来るようになります。やっぱり文法なんです。ここがこれからの英語学習の基礎になるので、まずは基本の文法をがんばりましょう!
<Swingin’Thinkin’ コメント>
もちろん全てのスクールがダメと言う訳ではありません。教育熱心な英会話学校もあると思いますし、最近話題の「オンライン英会話レアジョブ」等のスカイプ英会話は激安なので『何かと金』からはまぬがれる事ができます。
ここでは一対一で話していたので、「北野さん、英会話スクールは辞めた方は良いですよ〜。それより中学の文法勉強しなおしてください!」と私個人向けにズバッとアドバイスを頂きました。 *参考書籍:中学英語で検索 (amazon)
【大人の英語 STEP 2】好きな「音楽」「映画」を見つける。
お気に入りの「洋楽」「洋画」。それぞれ1つ見つけてください。
そして、それを聴きまくりましょう。見まくりましょう!
映画は日本語字幕からでOK。最初から英語が良いけど、それだと理解できないのでイライラしてしまいます。なので、まずは楽しめる事が大切です。
一度ストーリーを把握したら、次は英会話に意識を傾けて、何度か映画を見てください。
そして、いよいよ字幕を英語に切り替えます(DVDによっては日本語字幕しな無いのもあるので、英語字幕有りの映画を選んでください)。すると「ノタトールと聞こえてたのは、Not at allだったのか!」など発見が訪れます。
私が好きなのは、海外ドラマではありますが「ザ・ヒルズ (amazon)」がお気に入りです。ファッションと恋愛。単純な内容なのでわかりやすく、ハマりやすい!
また、音楽も同じく、お気に入りの1曲を何度も聴きまくります。そして、歌詞カードを見て、言葉を照らし合わせます。CDは歌詞カード付きの国内版を買いましょう。
私が好きなアーティストはBeyonce。わかるかも感があって掻き立てられると思います。R&Bシンガーはオススメです。
映画も音楽も、そうやって何度も聴いていると、単語がバラバラになって聞こえてくるんです!お気に入りの映画と音楽を見つけて、何度も見て(聴いて)みましょう。
<Swingin’Thinkin’ コメント>
「好きな映画を何度も見るとイイよ」は、別の帰国子女の友達も言っていました。スクリーンプレイ (amazon)という英語勉強用の台本も売っています。こういうのと併用するのも良いかも知れませんね。
【大人の英語 STEP 3】お風呂でひとり言。
今日あった事をお風呂で英語で言ってみましょう。出来事や感じた事、ひとりごとを英語で。また「明日、外人の友達と会う」と想定して、「昨日こんな事があったんだ♪」と話したいことを練習するのもオススメです。
毎日やっていると、きっと言葉数も増えて来ます。お風呂で英語の独り言をしましょう!
<Swingin’Thinkin’ コメント>
お風呂で話す、というのは習慣化できますね。やりたい時にやるのではなく、お風呂に入ったら英語でヒトリゴト♪
【大人の英語 STEP 4】Twitterや雑誌で英文に馴れる。
Twitterで英語学習用のアカウントや、海外の好きなアーティスト、海外ニュースのアカウントなどをフォローしましょう。また、これらのアカウントはリスト化して、それだけで見れるようにしてください。
単なるフォローだと流してしまうので、「勉強をするぞ!」とスイッチを入れて、英語だらけのタイムラインを読みます。
また、よく英語の小説がオススメされたりしていますが、あれはダメ。難し過ぎてギブアップしてしまいます。それよりも、雑誌がオススメです。中でもゴシップ系は、タイトルがキャッチーで、ひとつひとつの記事が単文。さらに写真もついているのでイメージしやすいので取り組みやすい。
読む事は大切だけど、難しいのにチャレンジして苦しむより、まずは楽しめる事を意識すること。興味が大切。政治や経済が好きなら、ニュース誌でもOKです。
<Swingin’Thinkin’ コメント>
確かに全く興味がない内容は日本語でも辛い。「楽しめることを意識」は大切ですね。
また、ネット上では辞書には載っていない独特の言い回しを使う事がよくあります。そういう時は、アーバンディクショナリー(urbandictionary.com)で検索してみてください。普段は例文も多いアルク(alc.co.jp)がおすすめです。
【大人の英語 STEP 5】外人の友達を作ろう。
英語・英会話の勉強は、友達と会話するのが一番良いんです。メールやチャット。まずはネット上でやりとりできる外国人の友達をつくりましょう。
ネットだと、言葉のやりとりが残るので、最初はネットがおすすめなのです。リアルに知り合った外国人と後日ネットでやりとりするのも良いし、TwitterやFacebookなどのSNSで知り合う事もできるでしょう。
そして次に外国人のリアルな友達の作り方ですが、これは外人のいるところに行くしかありません!日本で暮らす外国人と知り合う、外国人がよく集まるバーへ行く、外国人が来る集まりに自分も参加する等、「外国人の友達をつくるぞ!」という意識で動いてみましょう。もしかしたら、そんなアナタの事を知って周りから紹介されるかも知れません。
さて、そのネットでのやりとり、リアルでのやりとり含め注意点があります。それは、うわーっと言われても、わからないままスルーするのではなく、『止める勇気、聞く勇気』を持ちましょう。日本人はついつい苦笑でごまかしがちですが、「もう一度おねがいします。その意味がわかりません」など、質問する事が大切です。
<Swingin’Thinkin’ コメント>
どうしても友達が作れない方は、自宅に居ながらSkypeで激安(25分129円~)で外人と話せる「オンライン英会話レアジョブ」も良いかもしれません。自分は無料体験をした事があります(2回まで無料)。ズラッと先生の顔写真と名前並び、クリックすればプロフィールが見れます。そして空いている時間帯を予約。時間がくればスカイプで話をします。延々雑談でもOKなので、友達に近い感覚で付き合えると思います。
話す相手は、性別、年齢、特徴などで検索。大学生がアルバイトで先生をやっている人も多いです。予約制なので、毎回違う人を選ぶ事もできます。
最後に…
ブログで書きたいということで、高校生と社会人、それぞれに向けたアドバイスも頂きました。
→ 高校生へ
高校生はちょっと無理してでも、基礎の文法は頑張って欲しい。学生は勉強が仕事なので。その先には、英語の楽しみが待っています!
→ 社会人へ
嫌な人はしない。勉強と思うようならしない。楽しむことが大事です。そうでないとアタマに入りません。プライベートな時間に習得する訳だから、義務的で難しいものとしてとらえるのでは無く、「楽しむ」をキーワードに英語と接して欲しいです。
<最後にひとこと>
2013年こそ英語を習得する!
2012年の年始も同じことを言っていたのですが、途中で断念。ダメな自分です。英語学習のキーワードは「楽しむ」。まずはとにかく毎日のお風呂では、外人になりきり喋る!歌う!これからは風呂場の扉を、外国人への変身スイッチにします。