10日前、GoogleからAdSenseに関して、ポリシー違反であるとの警告メールが届きました。修正期限は72時間。3度の修正を経て、無事に警告を解除してもらうことができました。
同様の方の参考になればと思い、解決までの経緯を書き残します。
【1】Googleから警告メール。Adsenseのポリシー違反である、と。
お客様
お客様の AdSense アカウントは AdSense のプログラム ポリシーに準拠するよう修正していただく必要がありますので、警告メッセージとしてお知らせいたします。お客様に必要なご対応などの詳細については、下記をご覧ください。
対象のウェブサイト: swinginthinkin.com
ポリシー違反が発生しているページの一例: https://swinginthinkin.com/xxxxx必要な対応: AdSense のプログラム ポリシーに準拠するよう、必要な変更をただちに行ってください。
アカウントの現在のステータス: 有効
わっ……なんだこれ。(冷や汗)
アカウントの現在のステータスが「有効」となっているので、BAN(アカウント停止)された訳ではありません。本文にも書かれているように「警告メッセージ」としてGoogleから直接メールが届きました。
以下、これに続く詳しい内容。
違反に関する説明:
Google 広告を紛らわしい方法で掲載することは禁止されています。最適なユーザー エクスペリエンスを保つため、Google 広告とサイト コンテンツは明確に区別する必要があります。これにはたとえば、モバイル端末でスクロールしなければ見えない位置にコンテンツが押しやられていたり、モバイル端末向けサイトでスクロールせずに見える範囲に 300×250 以上の大型広告ユニットが配置されているレイアウトが含まれます。
ポリシー違反が生じることのないように、サイトと広告のレイアウトがすべての端末でポリシーに準拠していることをご確認ください。このポリシーの詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。解決方法:
・ページのコンテンツに関する通知を受け取られた場合は、該当するコンテンツをサイトから削除するか、違反に該当するページから広告を削除してください。
・サイトでの広告の掲載方法に関する通知を受け取られた場合は、掲載方法に必要な変更を加えてください。変更を実施後に Google までご連絡いただく必要はございません。さらなる違反が発生した場合には、上記ウェブサイトへの広告の配信を停止させていただくことがあります。すぐに時間を取ってコンテンツを調査し、ポリシーに準拠しているかをご確認ください。また、上記の URL は一例に過ぎず、このウェブサイトの他のページやお客様の他のサイトにも同様の違反が発生している可能性があります。今後 Google から警告を受けないようにするには、すべてのサイトがポリシーに準拠しているかをご確認ください。
具体的に「ここがポリシー違反だよ」とは指摘されていません。「この辺が注意点ですよ」「このページだけでは無いかもしれませんよ」と、遠回しな表現。
過去に、「Adsenseのポリシー違反の警告は、どこが違反箇所かわからず苦労した」といった個人ブログの記事を読んだことがありますが、まさにそんな感じでです。
- 該当記事を削除
- 該当記事から広告を削除
- 該当記事を変更
Googleから指摘されているとおり、僕が取れる対応はこの3つ。1と2は、この記事だけの問題では無い可能性があるので、3を選択し、記事の変更(修正)を行うことにしました。
【1-2】モバイル端末向け、記事上ユニット300×250(レグタングル中)をサイズ修正
まず、本サイトをスマートフォンで表示すると、上記のような画面になります。マイクを持って歌っているおじさん(JOHN HOLT)がアイキャッチ画像で、その下がAdsense 広告ユニットです。
ユニットサイズは、 300×250 px(レグタングル中)。
これは確かに、Googleが指摘する「モバイル端末向けサイトでスクロールせずに見える範囲に 300×250 以上の大型広告ユニットが配置されているレイアウト」に該当します。ユニットの上の部分がチラッと見えているだけですが、それも《見える範囲》に含まれるのでしょう。
そこで、ユニットのサイズを 320×100 (ラージモバイルバナー)に変更しました。変更後の画面は、こんな感じになります。
【1-3】Googleにポリシー違反を修正したよ、と報告
Google Adsenseの警告は、メール以外に、Google Adsenseの管理画面にも表示されています。
管理画面の画面右上の「ギアマーク」をクリックし、その中にある「ステータス」をクリックします。すると、ポリシー違反に関してのページが表示されます。そのページ内の「サイト単位の違反」をクリックし、「解決済み」をクリックしました。
すると、3秒後には「解決済み」の表示が!
こんな一瞬で確認してくれるの? ホッと一安心。
【2】Googleから再びポリシー違反、警告メッセージ。
Google Adsenseの管理画面から「修正済み」をクリックして、2時間ほど経ったころ。再びGoogleから、同じ文面のメールが届きました。先のクリック3秒後に表示された「解決済み」は、単に「対応したよ」とGoogleに伝えるものであり、実際に確認した訳ではなかったようです。
安心したのもつかの間、再び思案することに……。
【2-1】Adsenseユニットの側にある、SNSのシェアボタンが原因か?
Adsense ユニットの下に、各種SNSへのシェアボタンを設置しています。もしかしたら、これが「誤クリック」を招くとして警告されているのかも……と思い、外すことにしました。
シェアボタンは、WordPressのプラグイン「WP Social Bookmarking Light」を使用していたので、このプラグインを停止に。
そして、再びGoogleへ「解決済み」として報告しました。……今度こそは!
【3】Googleから3度目の警告メッセージ
ひぇぇ……また同じ内容の警告メールが!
- スクロールせずに見える範囲に 300×250 以上の大型広告ユニットは無い
- ユーザーに誤クリックさせてしまう要素は排除した
一体、何が原因なのか? Google Adsenseのヘルプページを熟読しました。すると「もしやこれ?」と思える原因を発見したのです。
【3-1】画像と広告の並列配置
きっとこれだ!
本サイトSwingin’ Thinkin’は、2015年春にフルリニューアルしました。サイトデザインを大幅に変更し、スマートフォンでの見せ方を良くしたのです。
- ウェブサイト運営者対策必須。レスポンシブなどスマホ対応しないと、4月21日からGoogleの検索ランキングが落ちるそうです。
- あなたのサイトはスマホ対応出来ていますか? URLを入れるだけの簡単なチェック方法で分析してみよう!
リニューアル前の記事では、このように広告ユニットを配置していました。
(記事タイトル)
(アイキャッチ画像)
(アドセンスバナー)
(記事上に画像)
リニューアル前は、記事ページにアイキャッチ画像を表示させていなかったので、記事上に手動で画像を配置していました。そのためリニューアル後は、画像と画像に広告ユニットが挟まれる配置になってしまっていたのです。
これが、ポリシーにある「画像と広告の並列配置」に該当するのではないかと考え、リニューアル前の過去記事200本ほどをすべて修正し、記事最上部から画像を排除しました。
これで、再びGoogleへ「解決済み」として報告。……今度こそ!
Adsenseからの警告が消え、無事に解決しました
このように3度目の修正を終え、無事Googleからの警告が来なくなりました。修正から10日が経ちましたので、もう大丈夫かと思います。
ようやく一安心です。
ところで、ウェブサイトは時代によって見る環境が変化します。モバイル端末は、携帯電話(ガラケー)からスマートフォンへと進化しました。また、iPadなどのタブレット端末も誕生しました。これらの時代に合わせ、ウェブサイトも変化・進化しています。
Google Adsense歴が長い方も過信はせずに、改めてポリシー違反が無いかチェックしておいた方が良いでしょう。僕も、なんだかんだでAdsense歴は11年が過ぎました。始めた当初は、広告ユニットの上に「おすすめサイト」なんて書いていたのです。今だと考えられませんが、当時は「コンテンツに合ったリンクが自動で貼られるのだからオススメサイトだろう」と単純に考えていたのです。もちろん、その際はGoogleから警告がきました。笑
Googleの「目標達成カード」が表示された。
Adsenseを始めて11年とのこと。なんだかんだでグーグルさんとは長いおつきあい。 pic.twitter.com/FB4PpNM8cZ
— 北野 啓太郎@フリーランスライター (@KeitaroKitano) August 30, 2016
Google Adsense、警告の種類について
僕は今回、アカウントは有効のままで警告だけがきました。Google Adsenseには、いくつかの措置やステータスがあります。「広告またはアカウントの無効化:ポリシーに関するお知らせ」を参考に、簡単にまとめます。
措置
- 【警告】期限内に変更を行わないと、サイトへの広告配信は停止される。
- 【アカウント停止】停止期間後もポリシー違反が継続した場合、アカウントは無効になる。
- 【広告配信の停止】違反が引き続き解消されない場合、アカウントが無効に(いわゆるBAN)。
ここに期限内とありますが、それはたいていの場合3営業日(72時間以内)です。警告が発信されてから72時間以内に対処しないと、最悪の場合「広告が表示されなくなり」「支払いが止められ」「アカウントが削除される」可能性があります。
ですので、絶対に警告を無視したり放置したりしてはいけません。
近年、Google Adsenseは、新規アカウントの取得が難しくなっていると言われています。少し前に比べて審査を厳しくしているようです。Googleは、広告を出してくれている出稿主に対して満足してもらわないといけないので、サイトのクオリティを上げるために、ビシバシと厳しくしているのでしょうね。
さらにいえば、Googleは検索結果に質の低い記事やサイトは上位に表示させないよう、検索アルゴリズムの改良も日々行っています。
サイトが使いやすく、記事のクオリティも高く、適切に広告ユニットが配置されている。Adsenseを利用するサイトオーナーには、最低でもこの3つは求められてるということです。公式ブログ Inside AdSense などを読み、日頃から最新情報をチェックしておくと良さそうです。
【関連記事】YouTubeアカウントの停止、解決方法
AdSenseではありませんが、YouTubeアカウントが停止された経験があります。これは非常にやっかいでした。停止の理由はわからないし、心当たりもないし、何よりアップした動画が管理画面からすらも見ることができないのです。