【前置き】経済大国ニッポンに大切な付加価値とは?
日本はかつて、世界から『猿マネ』と揶揄された時代がありました。戦後の焼け野原から、世界第二位の経済大国にまでのし上がった高度成長期時代の過程です。
日本にはモノが無い上に、海外の良い製品は庶民には高すぎて手が届きません。1973年までは固定為替相場で、1ドル=360円(1971年12月–1973年前半は308円)という超円安でした。輸入品は、今の感覚で3倍以上の価格だった訳です(現在1ドル=約100円)。
家電も、車も、洋服も、海外製品は3倍以上!買えません…。
そんな中、日本では同じような製品を自分たちで安くつくれるよう頑張りました。さらに、そうして出来た製品が、日本国内だけでなく海外でも売れるようになりました。高品質で安かったからです。当時の日本のお父さん達はモーレツ・サラリーマンと呼ばれ、アメリカからは「日本人は働き過ぎだ」とまで言われるようになりました。
しかし、日本経済の成長は青天井という訳ではありませんでした。中国や韓国などのメーカーが台頭してきたからです。
そこで日本は、付加価値の時代へとシフトして行きます。
元々日本は、資源に乏しい国。石油やガスなどのエネルギー、それに様々な製品の元となる原材料の多くは、輸入に頼っています。それらをもとに、価値ある製品を作り上げる。日本はそもそも付加価値(価値を付け加える)の国なのです。その流れがより一層高まって来た、という具合です。
ということで、日本にとって大事な『付加価値』。
今日ニュースサイトで見掛けた、ふたつの付加価値商品を紹介します。
【1】売れすぎて販売休止。あ、なるほど!
キッコーマンは18日、プラスチック容器入りしょうゆ「いつでも新鮮シリーズ」の「塩分ひかえめ丸大豆生しょうゆ」(200ミリリットル)の販売を一時休止すると発表した。売れ行きが計画を上回り、容器の供給が追い付かなくなったため。
「いつでも新鮮シリーズ」は容器の構造を工夫し、しょうゆを1滴ずつ注げるようにした。食卓で使いやすい点が人気を集めているという。
売れ過ぎて販売休止=「1滴ずつ注げる」しょうゆ-キッコーマン:時事ドットコム
なるほどなぁ〜!一滴ずつ注げるとは、食卓に超便利。ドバッと掛かって、「はぁぁ…」なんて時ありますもんね。ほんとに小さなアイデアだけど、既にある商品に対して、価値を付け加えたこのキッコーマン醤油は、予想を超える支持をあつめた素晴らしい付加価値商品です。
【2】フェイスパックが、日本の新しいお土産に。
女性が、お風呂上がりや就寝前につけるフェイスパック。
普通はヒアルロンサンがどうとか、カタツムリの成分がどうとか、「いかに潤うか!」が勝負どころなんだと思うのですが、これは「歌舞伎役者になれる!」という斬新な新機能。それにより、新しい日本のお土産と提案しています。外国人には気に入ってもらえるジャパン土産なのではないでしょうか。
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【まとめ】付加価値生活のススメ。
付加価値は何にでも付ける事ができます。
- 料理にひと手間加えて、よりおいしく仕上げる。
- ツイートに一言添えて、より有益なつぶやきに仕上げる。
- 自分の仕事に、もう一歩踏み込んで価値を高める。
2年近く前に書いた記事ですが、付加価値の大切さを書いていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
■Swingin’Thinin’ 関連リンク
→ 付加価値を意識しよう!資源の無い日本。将来はこれしかない。
世界で有名な日本の付加価値製品といえばコレです!
ウォシュレット(温水洗浄便座)は日本で生まれ、マドンナや、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオやウィル・スミスからも絶賛されています。
付加価値トイレに魅了された人向けに、携帯用という新ジャンルまで生まれました。付加価値は、新たな市場をつくりだす可能性もあります。