レゲエが、イギリスの政治を大きく動かしましたよ!
イギリスのメイ首相のDISチューン(批判曲)がきっかけで、メイ首相が圧倒的勝利をつかむ予定だった解散総選挙(2017年イギリス総選挙)を、真逆の敗北へ追い込んだと話題になっています。
Captain SKA「Liar Liar GE2017」(メイ首相DIS)
She’s a liar liar
彼女は嘘つきだ
Ohhh she’s a liar liar
彼女は嘘つきだ
No you can’t trust her
メイ首相は信用できない
No no no moo
全く信用できないよ
総選挙の2週間前、UKレゲエバンドのCaptain SKA(キャプテン・スカ)が「Liar Liar GE2017」をリリースしました。これがイギリス中を駆け巡り、選挙前日にはUKチャートの2位まで登りつめ、YouTubeの再生回数も200万回を超えるほどの大きな話題になったのです。
この曲がメイ首相の思惑を崩し、敗北させたと言われています(選挙権は18歳以上の国民)。
しかし、すごい曲ですよね。
日本でいうと「安倍は嘘つき」という曲がチャートの上位に並ぶということですから。
レゲエはREBEL MUSIC(反逆の音楽)とも言われているのですが、まさに政治に抑圧された国民がバビロンに一矢報いたカタチとなりました。
【1分でわかる】メイ首相の就任から、解散総選挙敗北までの流れ
メイ首相のことがよく分からない方のために、ごく簡単に就任からここまでの流れをまとめました。
<イギリス、ここまでの経緯>
- イギリス国内でEU離脱の声が高まる。
- 当時のキャメロン首相はEU残留派。
- 2016年6月「EUに残るかどうか」の国民投票を実施。
- まさかのEU離脱が決定!
- キャメロン首相は責任をとって辞任。
- 代わりにメイ首相が就任。棚ぼたで首相になったと揶揄される。
- 首相の任期は3年も残っているのに、実力を見せつけようと解散総選挙。
- 圧倒的勝利を得て議席数を増やすつもりが、まさかの議席数を減らす結果に!
今回の解散総選挙(2017年イギリス総選挙)ですが、元々与党保守党の議席数が過半数を超えていて、メイ首相は総選挙をする必要はなかったのですが、「EU離脱交渉をより有利にするため」という理由で(本音は棚ぼた首相の汚名を挽回するためと言われている)、勝てる気満々で解散総選挙に挑んだのです。
それがまさかの番狂わせ。
なんとか与党第一党は守ったものの、議席数は過半数を割ってしまい、《決められない党》になってしまいました。
このところイギリスは、「国民投票でまさかのEU離脱決定」「総選挙でまさかの敗北」と、政治が国民にひっくり返される事態が続いています。
これからどうなって行くのか?
政治とUKレゲエに注目して行きたいですね。