アートなので、はじめは神妙な気持ちで一歩一歩ゆっくり見ていました。……ですが、段々と込み上げてくるんです。ニヤニヤとした笑いが。
TAKESHIさんの天才っぷりに、やられました。
会場に来ているお客さんの反応をふくめて、フロア全体を俯瞰(ふかん)している唇の片側があがったニンマリ顔のTAKESHIさんが上から眺めているんじゃないか?! そんな気分にさせられました。
会場に入って最初のパネルに、「アートは気軽に」なんて本人メッセージが書かれていたのですが、やっぱり美術館というのは不思議なオーラがあって、かしこまってしまうんです。
この個展を通して、アートって言葉に、もっと別の意味をもたせられたらいいなと思う。
アートって特別なものじゃなく、型にはまらず、気取らず、みんながすっと入っていきやすい、気軽なものであるべきだと思う。
日本開催が実現できてうれしいし、ぜひ多くの方に楽しんでもらいたい。
– BEAT TAKESHI KITANO –
このTAKESHIさんのメッセージは、途中から「なるほど!」と、スッと心に入り、すごく楽しくなりました。その気分で、会場を最初からもう一度。2周させてもらいました。
絵描き小僧展。・・・そういう事かぁ!完全にやられた感です。
これまで自分は、アートに対して肩肘張って対峙してきましたが、今回の展示会がきっかけで、その堅苦しい意識はかなり取り払われたように思います。
本展示会は2012年4月13日から約5ヶ月間の長期開催で、「いつでも行ける」と安心していましたが、気づけば残り1週間。慌てて8月26日(日曜日)に行って来ました。これは見ておいて良かったです!危なく見逃すとこだった…。
<最後にひとこと>
特に『秀吉』はツボ!心の中で「なんでやねんww」が止まりませんでした。開催は9月2日までです。「まだ間に合う!行ける!」という方はぜひ。