日本語にしかない「もったいない」が、世界の共通語に。

日本語にしかない「もったいない」が、世界の共通語に。

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日本語にしかない「もったいない」が、世界の共通語に。

日本語にしかない「もったいない」

モッタイナイ、は世界中のアイコトバ。「もったいない」って、外国語に訳せない日本語だけの単語って知っていましたか?

『無駄』とか『惜しい』とか、もったいないの一部の意味を翻訳することはできても、「もったいない」に含まれる大きな意味を一語に変換する事はできないのだそうです。

そんな話を、数年前ネット上のどこかで見かけて、「日本語には素晴らしい言葉があるんだな」と深く感動しました。

 

「もったいない」に再会

そして2012年春のことです。東京・代官山のTSUTAYA(蔦屋書店)に併設しているコンビニ、Family Mart店内の一角で、「MOTTAINAI グッズ」に出会いました。ずっと気になっていた言葉だったので、すぐに目に飛び込んできました。

そこで、「MOTTAINAI」が世界的なプロジェクトとして展開している事を知ったのです。

「MOTTAINAI」プロジェクトの方とお話

さらに先日、日本で「MOTTAINAI プロジェクト」に関わる方と、偶然にもお話する機会に恵まれました。

モッタイナイ、は世界中のアイコトバ。

「MOTTAINAI」に感銘を受けたアフリカ人女性

ワンガリー・マータイ(Wangari Muta Maathai)さんアフリカ・ケニアの農家で生まれた女性ワンガリー・マータイさん。祖国の貧困や環境破壊に心を痛め、1977年より貧しい女性たちと「グリーンベルト運動」という植林活動を開始しました。政府の弾圧を受けながらも、のべ10万人が運動に参加し、4,500万本もの苗木を植えたそうです。

2002年には国会議員に初当選し、2003年には環境副大臣に任命されました。

2004年、環境や人権に対する長年の貢献が評価され、環境分野で初めて、アフリカの女性としても初めて、ノーベル平和賞を受賞したのです。

そんなワンガリー・マータイさんが、2005年に日本に訪れた際、「もったいない」という日本語に出会い感銘を受けました。マータイさんは、この美しい日本語を、環境を守る世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを提唱。「MOTTAINAIキャンペーン」がスタートしました。

「MOTTAINAI」には、リスペクトの念が込められている。

「もったいない」いう単語には、以下の意味が込められているんだそうです。

  •  Reduce(ゴミ削減): Produce less waste.
  •  Reuse(再利用) : Use things over and over for a long time.
  •  Recycle(再資源化): Spread things around so they can be used repeatedly.
  •  + Respect(尊敬): Respect people who value the MOTTAINAI concept.

3R+R = MOTTAINAI

自分の子供のころを振り返れば、「お百姓さんが一生懸命作ったんだから、お米一粒でも残してはいけないよ」なんて、親から言われたのを思い出します。もちろんお米に限らず、あらゆるものに関して『感謝』と『尊敬』の気持ちを持つように、自然と教えられました。

米粒の向こうにお百姓さん。

知らず知らずのうちに、リスペクト(尊敬)の気持ちは大切にしていたように思います。

「もったいない」を感じることは簡単!

ECOって簡単なようでむずかしい。マイ箸を持ち歩くのがエコなのか? エコカーに乗るのがエコなのか? 環境に優しいと書かれている商品を買うのがエコなのか? それとも……。

地球や環境のために取り組むことは、とても良いことだと思います。でも、エコという言葉が街中にあふれ、エコが少し難しくなってきているようにも感じます。

そんな方でも、気負いなくはじめれるのが「モッタイナイ」。日本人が昔からもっていた、この気持ちを意識するだけで、ずいぶんエコなライフスタイルが送れると思います。自分が、この「MOTTAINAI キャンペーン」の話を聞いたとき、たしかにその通りだ、と目からウロコな気持ちになりました。

MOTTAINAI キャンペーンの提唱者、ワンガリー・マータイさんは、こう言います。


考えるのではなく。感じることからはじめよう。

暮らしの中で、できることから少しずつ。

みんなのMOTTAINAIが、やがて大きな輪になるように。


たくさんのMOTTAINAI キャンペーン賛同者・賛同企業

日本にあるMOTTAINAI キャンペーン事務局では、ワンガリー・マータイさんが提唱する「MOTTAINAI」を広めるため、賛同してくれるサポーターや企業も募っています。

それらは、「MOTTAINAI Lab(モッタイナイ研究所)」や「MOTTAINAI Shop(モッタイナイ・ショップ)」として展開。ラボでは、身の回りのちょっとしたモッタイナイを研究し、ショップでは賛同企業とタイアップしてグッズを制作・販売。グッズ販売では、売上の一部をワンガリー・マータイさんがはじめた植林活動「グリーンベルト運動」に寄付しています。

2011年9月、ワンガリー・マータイさんがこの世を去る。

アフリカ人女性としてはじめてノーベル平和賞をとった方であり、植林活動グリーンベルトをはじめた方であり、MOTTAINAIの提唱者でもあるワンガリー・マータイさん。2011年9月25日、ガンのためケニアで亡くなりました。享年71歳。

彼女の生前の活動を讃え、ケニアでは国葬が行われました。

そのようすは、MOTTAINAIオフィシャルサイトにて紹介されています。

2011年10月8日 ワンガリ・マータイさんの国葬の様子

マータイさんの子供たちによりお別れの植樹が行われ、ケニアのキバキケニヤ大統領が弔辞を行い、多くの人に見守られながら葬儀が行われたようです。式場には「MOTTAINAI」の横断幕も掲げられています。

式場に掲げられたMOTTAINAIの横断幕。

ワンガリーさんが残してくれた「MOTTAINAI」のアイコトバ。

ワンガリー・マータイさんのおかげで、「モッタイナイ」は日本だけの言葉ではなく、世界のアイコトバとなりました。また、日本人である自分たちには、「もったいない」が素晴らしい言葉だったということに気づきをくれました。

皆さんも、ぜひ「MOTTAINAI」について感じてみてはいかがでしょうか。

MOTTAINAIオフィシャルサイト

最後にひとこと

大切なのはリスペクトの精神。

「もったいない」には、その意味も含まれていると教えてくれたワンガリー・マータイさんですが、今の日本人にとってはリスペクトも大切なキーワードのような気がします。もったいないという言葉とともに、昔からあった日本人の心。大切にしてゆきたいですね。