タワーレコードのオンライン・ショップ「TOWER RECORDS ONLINE」の売上がスゴいんだそうです! ある施策により、これまでの低迷から脱出。キャンペーン時の売上が《4,000%増》になったんだとか。
■参考リンク
→ 驚異の4000%成長! タワーレコードのオンライン事業に何が起きたのか:IT Media
タワレコWEB、売上爆発までの歩み
- 1979年 タワーレコード日本進出。操業開始。
- 1980年 札幌に日本1号店
- 1997年 Eコマースサイト「@TOWER.JP」オープン
- 2001年 音楽情報サイト「bounce.com」開設
- 2002年 携帯サイト「TOWER MOBILE」開設
「Amazon.co.jp」や「HMV ONLINE」に遅れをとる…。
↓
手当たり次第のキャンペーンではなく、
One to Oneマーケティングだ!
- 2012年 顧客管理システム「IBM Unica Campaign」導入
- 2013年 キャンペーンの売り上げが4,000%伸び!
顧客データを分析したことによって、30日以内に購買があると離反率が下がるということが判明。そこで30日間購買がない顧客、60日間購買がない顧客、90日間購買がない顧客というセグメントに分け、30日以上購買がなかった顧客に対して、割引クーポンなどのキャンペーンメールの送付を開始した。
驚異の4000%成長! タワーレコードのオンライン事業に何が起きたのか (2/2) より引用
最近、タワレコからのメルマガが多かったのは、これだったのか! 毎回クーポンが付いているので、買う買わないに関わらず、思わずクーポンだけは取得して、ウェブショップ内を散策していました。
そして更に、今後の作戦として…。
現状のキャンペーンメールというアウトバウンドマーケティングにとどまらず、顧客の購買行動をトラッキングして関連商品を薦める「レコメンデーションシステム」や「リターゲティング広告」といったインバウンドマーケティングの準備も始めているという。
驚異の4000%成長! タワーレコードのオンライン事業に何が起きたのか (2/2) より引用
インバウンド・マーケティングとは、今話題の手法です。しっかりとした良質なコンテンツを制作し、それ見た方がTwitterやFacebookといったSNSなどでシェアしてくれる事により認知度を上げて行く。そして顧客につなげて行く、というやり方です。
小手先のSEO対策とは違い《魅力あるコンテンツを作る》というのが大事な部分です。
また、インフォバーン社やLIG社のように、企業をメディア化するオウンド・メディア・マーケティングも、それに近い手法ではあると思います。
既に自社メディア「Bounce」を持っているタワレコですので、今後の展開が楽しみです!
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ぶっちゃけタワレコは良い!
CDって、発売日の前日には店頭に並んでいたりするじゃないですか。ファンとしては、一刻も早く聴きたい!そんな想いを知ってか、タワレコ・オンラインで予約購入すると、前日に届きます。
すべてじゃないかも知れませんが、この配慮は嬉しいです! ちょっとしたタワレコのステッカーも付けてくれてたり、梱包も丁寧だったり、音楽愛も感じます。
タワレコ手法から学ぼう!
ダウンロード販売におされ、CD,DVDといったパッケージ商品が売れなくなっている世界のトレンドの中で、タワレコが売上を伸ばしているとは、とても凄いことだと思います。
2012年、音楽ソフトの売上額で、日本が遂にアメリカを抜き世界一になりました。今や、日本は世界トップの音楽大国なのです。販売内訳は、ダウンロード以外の《CDやレコード》が占める割合が約80%だったそうです。
AKB48だけではないですよ! Mr.Childrenのベストアルバムが100万枚以上のセールスとなりました。恐らく30代・40代のお客を、ガッチリとつかんでいるんだと思います。
日本の音楽産業やタワレコ手法。ここから学べる事も色々ありそうですね。