フリーライターをやるには東京の方が良いの? 中川淳一郎氏が100%「はい」と答える理由

インターネット黎明期から活躍する、ベテランWEB編集者でフリーライターの中川淳一郎さん(1973年生まれ)が、ライターの仕事についてツイートを連投されていました。

新聞社や出版社に所属する会社員ライターではなく、自ら仕事を得て活路を切り開くフリーライターへ向けたアドバイスです。地方で講習を行うと、必ず聞かれる「あの質問」について明快に答えています。

フリーライターを目指す方や、駆け出しの方は、ぜひ読んでみてください。

地方で必ず聞かれる質問「ライターをやるには東京の方が良いの?」

東京は仕事そのものが多い。おこぼれからのし上がれ!

僕も経験しました。打席が次々回ってくるのは本当です

ヒットを狙うバッター
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中川淳一郎さんのツイートを読んで、「あ、なるほど。確かにあるある!」と思いました。

僕は大阪出身の東京在住者。フリーランス(ライター、編集者)になったのは3年ほど前からです。

会社員の頃は、雑誌やフリーペーパーの編集部から記事を書いて欲しいと頼まれても、「本業があるので」と律儀に断っていました。でも、フリーランスになったからと言って、そんなタイミングよく仕事が舞い込んでくる訳ではありません。そこで僕は、LIGという会社にライターとして応募しました。その時にもらった仕事がきっかけで、あれよこれよと、「北野さん、こんなのも書けます?」と、いろんな原稿依頼を受けるようになったのです。

僕が自分を売り込んだのは、この3年間でそのとき1度きりです。

そこから広がったご縁で、今、こうして生きながらえている訳です。(あと、ここ以外にも「パパやる」という育児ブログもやっていて、そこから広がった縁もあります)

仕事を依頼してくれる関係者とは、日頃はFacebookメッセンジャーやLINEなどネットでやりとりしていますが、実際に会って話す打ち合わせもありますし、ローンチ(新規立ち上げ)の際は関係者が揃っての顔合わせすることもあります。また、インタビュー系の依頼はたいてい東京で行われます。

中川淳一郎さんが言うよう、東京が良いというのは同感です。

もし、地方でフリーライターとして仕事をしたいのであれば、その人にしか頼めないスキルを身につけるか、しばらく東京で暮らし、仕事が得られる地盤を作ってから地方へ引っ越すのが良いかな、と思います。

実際、僕がレゲエ情報サイト「ROCKERS channel」の編集長をしていたときは、ジャマイカに住んでいて現地アーティストとパイプがあったり、ジャマイカの言葉・パトワで書かれた曲の歌詞を訳せたり、日本の地方に住んでいるけどオタク的な知識を持っていたりなど、特殊なスキルがある人に対しては、どこに住んでいようと追いかけて仕事を依頼させてもらっていました。

自分が無名で、まだ実績にも乏しい場合は、東京で「おこぼれ」からヒットやホームランを狙い、のし上がって行くのはとても良い戦略かと思います。僕自身、そんなに偉そうに言える立場でもないですが……。笑