2011年頃より、風営法による厳しい営業規制を受けているクラブ(音楽の方ね)。クラブ経営者が逮捕されたり、規制緩和の法改正に向けて政治家までもが動き出したり、まもなく国会でも審議され法改正される予定だと報道されたり、じわりじわりとスロースピードですが「クラブは健全である」という方向へ進んでいます。
しかし、先日「クラブ来場者の4人に1人が危険ドラッグ経験者であると、厚生労働省研究班の調査わかった」と新聞メディアが報じるなど、どうも法改正否定派と思われる人々のネガキャンが背面では渦巻いているんだなぁ、と感じました。というのも、僕が知る限りでは、周りに危険ドラッグ(旧呼称、脱法ハーブ)の使用者がひとりも居ないからです。
繁華街の裏路地などで見掛ける旧脱法ハーブ販売店では、ボブ・マーリーのポスターやラスタカラーが掲げられていたりして、彼らはレゲエの印象を貶める甚だ迷惑印象でしかありません。
【まんが】行ったことないから想像で適当に描いたクラブのワンナイトラブ
画像参照:オモコロ 〜あたまゆるゆるインターネット〜 より
今日、オモコロさんに「【まんが】行ったことないから想像で適当に描いたクラブのワンナイトラブ」という漫画記事が公開されました。
漫画の主役は、クラブ未経験のしず子。姉と姉が所属するレゲエダンスチームのリーダーとの女子3人で飲んでいたが、終電を逃したため「じゃ〜クラブ行こ〜」というストーリー。しず子は「私クラブ初めて。ちょっと貞操が心配」と不安を抱えるも、姉から「グルーブに身を任せれば良いわ」と、話が展開します。
ここからがトンデモストーリー。
- クラブの入口では、予定数に応じて避妊具を受け取る。
- クラブの男は全員性病。
- ハダカでお立ち台。
- クスリを混ぜたテキーラを飲まされる。
- トイレは吹きだまり。
そして遂には恐ろしい展開で…、ジ・エンド。
こんなクラブは見た事がないんだけど、『お馬鹿サイト』と自称するオモコロさんの記事なので、「これは酷いなぁwww」というネタ記事として読ませてもらいました。
しかし、ネット民の反応が意外にも…!
この記事に付けられたはてなブックマークの反応を見てみると、意外な反応に驚かされました。
- 絶対行ったことあるだろこの人・・・。
- 僕の持ってたイメージとほとんど同じでした!
- これがネタになるってことは、実際はこうじゃないんですか?(大体想像と同じだった派)
- 合ってる、知らんけど、気がする。
- 適当じゃないじゃん…
- クラブ行ったことある人っぽい
- 大体のイメージは合っている、ということで。
想像の翼を広げたネタ記事としてではなく、真に受けている人が多い!
うーん、クラブを知らない人にとっては、こんなとんでもないイメージがあるんでしょうか。何故、こんなイメージが植え付けられたんでしょう?本来の音を楽しむ場というイメージよりも、性の乱れのようなイメージが先行しているんですね。ビックリです。
■関連リンク
→ 【まんが】行ったことないから想像で適当に描いたクラブのワンナイトラブ
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クラブの良い面も見て欲しい。
自分がクラブに行き始めた経緯を思い出してみると、僕の場合は中学〜高校生の時期に完全に音楽オタクになったというのが切っ掛けです。とにかく自宅やウォークマンで聴いているだけなのが耐えられなくて、『同じ音楽が好きな人が集まっている』『大音量で好きな音楽が聴ける』『プロの選曲が楽しめる』等、とにかくオタク時代を経た自分にとっては、まさにクラブは「音を楽しむ」最高の解放区でした。
クラブは不良のたまり場という印象もあるかも知れませんが、そこから多くのスターも誕生しているんです。世間に対してひねくれ感情を持っていた若者が、歌やダンスで自己表現し、世の中に認められ、さらには影響を与える存在にまでなる。
クラブの悪い面ばかりではなく、良い面も見てもらえたらと思います。クラブは音楽文化にとって大切な場所だと言えるでしょう。