日本の音楽市場規模は3,100億円。前年15%減。世界的に見てどうなんだろう?

日本レコード協会が、2013年度の音楽売上実績を発表しました。

CD、DVDなどの『パッケージ商品』、そしてスマートフォンやパソコン向けの『デジタル配信』の合計は約3,100億円となります。前年と比べ約15%の落ち込みです。

■2013年度 音楽ソフト(パッケージ)生産金額

日本の音楽市場規模は3,100億円。

レコード 4億円
CD 1,962億円
カセット 11億円
音楽ビデオ 720億円
その他 7億円
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合計 約2,705億円

【前年比】
約403億円マイナス(約13%ダウン

■2013年度 音楽配信(ダウンロード)売上金額

着うた系 69億円
シングル 226億円
アルバム 69億円
音楽ビデオ 10億円
定額配信、他 42億円
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合計 約417億円

【前年比】
約125億円マイナス(約23%ダウン

■統計データ参照元:一般社団法人 日本レコード協会
音楽ソフト種類別生産金額の推移
2013年有料音楽配信売上実績

【世界】日本とアメリカで、1位を接戦!

2012年 世界音楽売上 TOP20
■統計データ参照元:一般社団法人 日本レコード協会
「日本のレコード産業2013」を発行

2012年度の集計データになりますが、アメリカと日本で音楽売上世界1、2位を競い合っています。アメリカの人口は、日本の2.5倍。一人当たりに換算すれば、アメリカ人に比べ日本人は2.5倍音楽にお金を掛けている事になります。

レディー・ガガが『ハロー・キティー』を好きなのは、巨大な日本市場を取り込みたいからとの噂もありますが、確かに重要視すべき市場ですね。

■参考リンク
→ 女性ポップスターたちがキティに夢中になる“本当の理由”:クーリエ・ジャポン

そして、世界ランキング3位以下は、1位2位と大きく離れてイギリス、ドイツ、フランスと続きます。

また、日本では数年前より盛んなK-POPですが、韓国のランキングは世界第11位。音楽の売上金額は、日本の20分の1しかありません。リサーチしていませんが、自国の韓国よりも日本の方が遥かに売れているのかも知れませんね。

ということで、音楽不況と言われる昨今ですが、日本人は世界トップレベルの音楽好きなんです。

 

【比較】3,100億円って何が買えるの?

新国立競技場

余談ですが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて建設予定の新国立競技場は、総工費3,000億円と言われています。一年間の音楽総売上額が、建物ひとつと同額って凄いですね。

■参考リンク
→ 東京五輪:「新国立」最大3000億円に膨らむ…見直しへ:毎日新聞

音楽聴き放題サービスの動向が気になる。

トータルでの売上は落ち込んでいますが、細かくみるとスマートフォンやパソコン向けのダウンロード販売、それと定額制音楽配信サービスが伸びています。定額制音楽配信サービスは今後さらに伸びが期待されていますが、聴き放題のサービスですので、これにより購入が落ち込むという諸刃の剣でもあります。

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