NHK朝のテレビ小説「ごちそうさん」が始まりましたね。放送第4回目の話が、たった15分間で《人生の縮図》を表していて、非常に良かったので紹介します。
フランス料理、形式にこだわるべきか? お客様の要望に応えるべきか?
舞台は明治44年(1911)の東京。
フランス料理人、大五が営む小さな洋食屋が、新聞で『真面目なだけで面白くない』と評されてしまいます。本格的なフランス料理を提供したい大五は、お客の「ごはんが欲しい」「箸が欲しい」という、日本的な要求を一切受け付けなかったからです。
娘のめ以子は、学校で「お前の店の料理はマズいんだろ」と、イジメられます。
め以子は同級生を連れて帰り、お父さんに「料理を食べてもらって、美味しいことをわからせたい」とせがみます。しかし、本格的なフランス料理の味は、子供達にはわかりませんでした。
大五の妻イクが、「父ちゃんがつくれば、何だってフランス料理だよ。父ちゃんにしかつくれないフランス料理だよ」と、大五に訴えるように話します。
め以子のリクエストで、メニューにはない、大五が出したくない料理をつくりました。
子供達の目が輝きだします!
大五「いい顔して食いやがんなぁ。俺、こういうのが好きでコックになったんだよな」。
大五はこれまでの自分のコダワリをゆるめ、『お客さまに美味しい料理を食べて頂きたい』『笑顔になってもらいたい』、そんな心意気を取り戻せました。
父ちゃんがつくれば、何だってフランス料理だよ
注目すべきは、妻・イクのこの一言。
「父ちゃんがつくれば、何だってフランス料理だよ」
嬉しいですね。
今朝この話題をツイートしたら、ジャマイカ在住15年(現在日本在住)の彩さんから、こんなリプライ(返信)を頂きました。
ウチのテーマ&ポリシーは味と材料と見かけはハイグレードなものをキープしながら、いかにB級に大衆受けするようにするか、です♪ うんちくとか無しでさらりと丁寧にw RT @KeitaroKitano #ごちそうさん 今日はしみじみ良い話だったなぁ。本格派に固執するか、お客さまの笑顔を
— Iyah(彩) (@iyah_beatroot) 2013, 10月 3
彩さんは、YAAD FOODというジャマイカ料理のケータリング店を、ジャマイカ人のイアンさんと共に運営しています。先日、初めて頂いたのですが、めちゃくちゃ旨い!本場ジャマイカの味でありながら、しっかりと日本人にも合うように工夫されていました。
何が大切なのか?
やっぱり『お客様視点』
これは、料理の世界に限らず、あらゆる業界でも同じような事が言えそうですね!
あまロスです
ところで、この以前の朝ドラ・あまちゃん終わってしまいましたね。寂しいです。
今週から、ごちそうさんを観ながら朝食いただいてます。