【リンクエラー18選】Broken Link Checker、ワードプレスのリンク切れ自動検出プラグインに衝撃!

WordPress用のプラグイン「Broken Link Checker」を使ってみました。これはサイト内のリンク切れを自動検出してくれるプラグインです。

記事中に張っているリンクですが、いつの間にかサイトが閉鎖されていたり、記事が削除されていたりすることがあります。

僕は、「たいして無いんじゃないかなぁ。過去記事のリライト時にチェックすれば十分でしょ」と思っていました。でも、それは大間違い!

本サイト「Swingin’ Thinkin’」は、2011年に開設し、現在598記事が公開されています。サイト運営期間はそれなりに長いですが、記事数は少ないので高をくくっていたのです。しかし、リンク切れが大量にヒット。

驚きました。これはぜひ、WordPressを使っている方に、「定期検診だと思ってリンク切れをチェックして欲しい」と思い、この記事を書きました。

一体、どんなリンク切れが潜んでいたのでしょうか。

Broken Link Checkerのインストールと設定

プラグイン「Broken Link Checker」のアイコン

Broken Link Checkerの使い方は簡単です。

  1. WordPressのダッシュボードにログイン
  2. プラグインから「新規追加」をクリック
  3. 検索窓に「Broken Link Checker」と入力
  4. 【注意】同名のプラグインがあるので、上記画像を参考にしてください
  5. インストールし「有効化」をクリック
  6. ダッシュボードの設定から「リンクチェッカー」をクリック
    ここで検証の状況がわかります

有効化をクリックすると、自動的にサイト内のリンクをチェックし始めます。

数時間単位で時間がかかるので、気長に待ちましょう(放置でOK)。

「検証中はサーバーに負荷がかかって、ページ表示速度が落ちるのでは?」と不安を感じる方もいると思いますが、Broken Link Checkerの稼働中にGoogle PageSpeed Insightsで速度を調べたところ、いつもと同じスコアでした。体感的にも問題はありません。

リンクエラー、検出数の多さに驚き!

正直、想像以上でした。
こんなにリンク切れがあるなんて。

リンク切れは、リンクをクリックしてくださった方にご不便をかけてしいます。「おい、記事がないや無いか!」と。

Broken Link Checkerで調べたその結果は……。

 

254個のリンクエラーを発見しました
254個のリンクエラーを発見しました

254個のリンクエラー!

 

こ、こんなに!!

リンク切れは意外なところに潜んでいたのです。これは自力で見つけ出せる分量ではありません。どんなリンク切れがあったのかを「18種」ご紹介します。

これを見れば、ブロガーの皆さんはリンク切れをチェックしたくなるはずです。

【1】映画公式サイト

エラー:サーバーが見つかりません

新作映画のレビューを書いた記事。そこに張っていた公式サイトへのリンクが切れていました。具体的には「GAGA(ギャガ株式会社)」で、サイト自体はあるのですが、サブディレクトリで分けた個別の映画ページが無くなっているのです。

映画の公式サイトは、劇場公開終了後であってもDVDや配信の案内を掲載している場合が多い印象があったので、まさか大手映画配給会社で閉鎖とは意外でした。

【2】テレビ局の番組ページ

エラー:404 Not Found ページを表示できませんでした。

「このドラマ、面白いですよ」。ブログ内でおすすめのドラマを紹介しつつ、公式サイトにリンクを張っていたのですが、リンクが切れていました。もちろんテレビ局のサイト自体がなくなった訳ではありません。番組ページが削除されていたのです。

これも先の映画サイトと同じく、テレビ局としては機会損失だと思うんですけどね。でも、出演者などの事情によって残せない場合もあるのかな。

【3】個人ブログ

エラー:404 Not Found

記事内で紹介させて頂いたブログが、多数無くなっていました。友人のブログ、好きなブログ、企業のブログ……など。

「ブログの更新はやめても、放置で残しておけば良いのに」とは思うのですが、ドメインを更新しなかったり、無料ブログの場合はサービス自体が終了しています。ブログを閉鎖を知って寂しい気分になりました。元気かな。

【4】外部ライターとしての寄稿先(企業サイト)

エラー:404 Not Found

僕はフリーランスライターとして、様々なメディアで記事を書かせて頂いています。IT、子育て、エンタメなど、ジャンルは様々です。

月に1〜2記事程度のお付き合いから、自分の名前でコラムを連載させて頂いていたサイトなど、あらゆるサイトが閉鎖されていました。お仕事としてご依頼頂いている嬉しさもあって、気合いたっぷりに書かせて頂いていたので残念です。

企業が運営しているサイトなので、会社の方針で事業自体がなくなってしまうことがあるのです。残念。

【5】友人が運営するサイト

エラー名:403 Forbidden、他

これまで一緒にお仕事してきた方や、大変お世話になった先輩など、友人・知人のサイトが、複数閉鎖されていました。情報サイトやオンラインショップなど様々です。

皆さん、リアルでは元気に活動しているのを知っているのですが、サイトの閉鎖はやっぱり寂しさを感じます。

【6】オウンドメディアの記事

エラー:404 Not Found お探しのページは見つかりませんでした

オウンドメディアとは、企業が運営するブログメディアのことです。僕は一時期、IT企業のLIG(リグ)とお仕事をさせて頂いていて、僕もブログ内で何度か「こんな面白い記事がLIGにあったよ!」的に紹介していました。しかし、事情により(?)記事が削除されていたのです。

また、オウンドメディアではありませんが、nanapiの記事もリンク切れがありました。サイト自体はありますが、記事が削除されたようです。

【7】NHK、読売、朝日など、大手ニュースサイトの記事

エラー:404 Not Found お探しのページは見つかりませんでした

これは大量にありました。新聞社やNHKなどの大手ニュースメディアでは、一定期間で記事を削除するルールがあるのでしょうか。古いニュースでも残っているものがあったり、早々と削除されるものがあったり、その基準はよくわかりませんが、ニュース記事へのリンクは大量に切れていました。

ブログ内で「こんな事件がありました」と引用紹介し、そこに僕の意見を書いている、そんな記事内でのリンク切れです。

【8】オンラインショップの商品ページ

エラー:404 Not Found 現在この商品は取り扱っておりません

「こんな面白い商品があるよ」「予約受付が始まったよ」など、オンラインショップの商品を直リンクで掲載ものが、軒並み切れていました。

そりゃそうですよね。
商品が品切れになればページも無くなる。

でも、オンラインショップは今も運営中なんです。オンラインショップ側から見れば、せっかく来てくれた人をリンク切れで逃してしまうのは機会損失ですよね。

【9】Amazonの商品ページ

エラー:503 Service Unavailable 何かお探しですか? 申し訳ございません。入力されたウェブアドレスは当社サイトの有効なページではありません。

Amazonでも、商品ページへのリンク切れがありました。当然といえば当然ですよね。アソシエイト(アフィリエイト)リンクにしている場合は、収益を得る機会損失になってしまうので、代替品に載せ替えておいた方がいいですね。

もちろん、リンク切れはユーザーに対しても不便をかけてしまうので、「以前紹介した商品が、今も販売されているかどうか」は、時々確認しておいた方がいいでしょう。数が多い場合は大変ですが……。

【10】LinkSynergy(現在リンクシェア)のアフィリエイト

エラー名:400 Bad Request

ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)が提供する、商品やサービスのリンク先が切れていました。LinkSynergyというのは今はなきASPで、現在はリンクシェアに吸収(変更?)されています。

「カエレバ」「ヨメレバ」の初期はこのLinkSynergyが推奨されていて、リンクは軒並み切れていました。

【11】Appleのサポートページ

エラー:404 Not Found 申し訳ございません。お探しのページは見つかりませんでした。

MacやiPhoneの使い方を紹介したブログ記事で、「公式サイトはこちら」と、Appleのサポートページへリンクを張っていました。しかし、その個別ページが無くなっています。

これはAppleに限らず、Adobeのヘルプページへのリンクも切れていました。

【12】Yahoo! ニュース BUZZ

エラー:サーバーが見つかりません

サービスが無くなるのは、IT企業の大手でも同じです。Yahoo! JAPAN内に、かつて「Yahoo! ニュース BUZZ」というカテゴリーがありました。インターネットで話題になっているトピックスを紹介するというコーナーです。

このブログ「Swingin’ Thinkin’」も、かつて掲載して頂いたことがあります。瞬間的にアクセス数がアップしたので、そのことをレポートしました。でも、知らない間にサービスが終了していたんですね。

【13】Googleのウェブサービス

エラー:404. That’s an error.

Googleへのリンクも、リンク切れになることがあります。Googleにはかつて「ブログ検索」というサービスがありました。そのサービスを紹介していたのですが、ひっそりとサービスが終了し、今はありません。

【14】Google Play、アプリへのリンク

エラー:404 Not Found リクエストされた URL は、このサーバー上に見つかりませんでした。

Android向けのアプリを、Google公式配布サイト「Google Play」へリンクを張っていたのですが、リンクが切れていました。具体的には、今もなおある「Shazam」なのですが、昔のURLだから切れたのかな。張り替えが必要ですね。

【15】企業のプレスリリース

エラー:404 Not Found 大変申し訳ございません。お探しのページが見つかりませんでした。

具体的にはエステーです。東日本大震災が起きた後、エステーは放射線量を測定する装置を家庭用向けに発売しました。その商品を本ブログ記事内にて紹介し、エステーが公式サイトに掲載していたプレスリリースにリンクを張っていたのですが、その記事自体が削除されていました。

掲載期間があるのかな?

【16】Twitter

エラー:404 Not Found このページは存在しません。

記事内で紹介したツイッターアカウントやツイートがリンク切れしていました。主な原因は、アカウントの削除です。

これはTwitterに限らず、InstagramやFacebook、YouTubeでも同様です。

【17】ブログのコメント欄

エラー:404 Not Found

ブログのコメント欄に、URLを入力してくださる方が結構いらっしゃいます。でも、リンクが切れているものがいくつもありました。これは僕がリンクを張ったわけではないので、プラグインを使わないと永遠に気づかなかったでしょう。

【18】内部リンク

エラー:404 Not Found

まさかの内部リンク切れです。これは僕がURLを変更したのが原因。本ブログはWordPressで運営していて、今はURLを変更してもリダイレクトしてくれる機能が備わっているのですが、かつてはありませんでした。過去記事で内部リンク切れを起こしていたのです。

自分のブログなのにリンク切れって……。

Broken Link Checkerは、自動的にリンクに取り消し選を入れてくれる

Broken Link Checker オプション設定画面

Broken Link Checkerは、様々なオプション設定が備わっています。

  • リンク切れを自動チェックする間隔
  • リンク切れをメールで通知
  • リンクエラーにカスタムCSSを適応する

……などです。

3つめの「リンクエラーにカスタムCSSを適応する」は、デフォルトでは「取り消し線」を入れてくれます。

こんな感じに、に。

取り消し線があれば、ユーザーにリンク切れであることを事前に知らせることができます。ただ、リンクを張っている文字が、「個人名」「企業名」の場合、取り消し線を入れると失礼だと思うのです。

ですので結局のところは、コツコツと手直しが必要かな、と思います。

一度頑張ってリンク切れを修正してしまえば、あとは時々通知がくるだけになると思いますので、最初は大変ですね。WordPressを使っている皆さん、ぜひリンク切れをチェックしてみてください。想像以上にあってビックリしますよ。

【補足】個人的に「URLはリンク切れであっても資産」という思いもあります。Wayback Machine で調べれば、在りし日の姿が見られる訳ですから……。

Broken Link Checkerは、サイト内のすべてのリンクが管理できる

Broken Link Checkerは、リンク切れを検出してくれるだけではありません。サイト内にあるすべてのリンクをチェックしてくれるので、有効なリンクも確認できるのです。

どう活用するかは自分次第ではありますが、サイト内のリンクが一気に管理できるのはメリットです。

例えば、「ドメイン名」で検索したり、「http://」でhttps化されていないサイトを検出したり、「A8.net」で検索してアフィリエイトリンクを掲載している記事を探したり。単なるサイト内検索とは違い、リンクしている文字列も拾ってくれたり、リンク先のURL順に並び替えたりなど、一覧性がすごく高いのです。

とにかく便利なプラグインです。冒頭で「定期検診」と書きましたが、ぜひブログの定期検診のつもりで使ってみてくださいね。