僕は、小学生の頃からメディアが好きでした。雑誌の読者欄に投稿したり、FMラジオ局に毎日メッセージ付きでリクエストをしたり、フリーペーパーを収集して「こういうの作ってみたい」と憧れたり……。
そんな折、1998年にAppleの初代iMacとインターネットに出会って、「これだ!」と歓喜。
掲示板設置やホームページ開設を経て、2005年1月にMovable Typeというツールを使って、初めてのブログを立ち上げました。レゲエ専門のYellow Jamaicanという個人ブログです。
以降、ブログとはつかず離れずを繰り返し、11年半の時が経ちました。
現在2ブログ運営で、1,000万PVという大台へ!
これはGoogle Adsenseというグーグルのサービスのグラフです。サイトごとの個別データではなく、複数サイトの合計アクセス数を知ることができます。これによると、2016年7月末現在で「10,107,915ページビュー」。1千万PVを突破していました!
これは、初めてのブログ「Yellow Jamaican」と、本ブログ「Swinging’ Thinkin’」と、もうひとつの子育てブログ「パパやる」の合計です。
Yellow Jamaicanは2006年12月のロッカーズ・アイランド入社とともに更新を終えましたので、実質はSwingin’ Thinkin’ とパパやるが、そのほとんどを占めています。
さらに言えば、ロッカーズ・アイランド在籍中は「ROCKERS channel」の編集長を担い、そちらに注力していましたので、その間、個人ブログは休止状態でした。2014年12月のロッカーズ・アイランド退職をきっかけに、個人ブログをマジメに(?)再開した、というところです。
グラフを見てわかるように、退職後、フリーランスになってからのアクセス数が大半です(月平均およそ30万PV)。
ブログはいいぞ(1) フリーライターはブログで仕事獲得
僕は、仕事柄フリーライター(ウェブライター)とよく接します。お茶をしたり、飲みに行ったり、リアルな場で情報交換をすることもしばしばです。
そんな中、「いかに稼ぐか?」が、よく話題になります。
フリーライターは資格不要。自分で名乗れば、誰でも始められるとても敷居の低い職種です。それがゆえに、原稿料(ギャラ)もピンキリ。ウェブ用の記事を1本1,000円で請ける人もいれば、1本5万円以上で請けている人もいます。
安い原稿料であれば、いくら頑張っても小遣い程度にしかなりません。いかに良いクライアントと出会うか、いかに自分のスキルを磨くか、そのあたりが話の争点になるわけです。スキルを磨いたからといってすぐにギャラが上がる訳ではありませんが、信頼関係を築くことができるので次につながります。
僕は、原稿の執筆を依頼される立場と、依頼する側の立場の、両方を経験しています。
そこでよく思うのが、「ライターが仕事を探しているように、編集者もライターを探している」ということです。僕がROCKERS channelの編集長をしていたときは、レゲエが好きなブロガーを2名を仲間にさせてもらいましたし、僕も自分のブログを通じて原稿の執筆依頼をいただくことが度々あります。
ライターを探している編集者は、人材サイトなどで募集をかけるのは億劫なのです。適しているかどうか実力を測ったり、信頼できるかどうか面接を行ったりなど、採用までに手間がかかります。それだったら、編集者が求めている記事をすでに自分のブログで書いている人を探す方が早く、実力もそこで見極めることができ、交渉も「うちで書いてくれませんか? はい、いいえ」と、とてもスームズ。
だから、フリーライターは個人ブログをすべき! だと思うのです。しかし、ブログを持っていないフリーライターは意外と大勢いますし、そちらの方が多数派だったりするのです。
ブログはいいぞ(2) フリーライターはブログで定期収入
また、僕がもうひとつ思うのが、「原稿料だけだと、しんどくないか?」と言うことです。依頼が無くなれば収入はゼロになりますし、体調を崩して寝込めばおなじく無収入です。
書籍の執筆や編集も手掛けているのであれば、増版時に印税などが入ることもあると思いますが、それも一時的なこと。
そこで、またまたブログの出番です!(笑)
ブログのアクセス数が月間数十万PV(ページビュー)以上あると、ある程度の収益を得られるようになります。Google Adsenseと提携すれば、1PVあたり0.1円から0.5円ほどの収益が得られるのです。10万PVで、1万円から5万円ということです。
この収益があれば、フリーランスとして活動するにおいて、ずいぶん気が楽に、そして身軽になるのではないでしょうか。
ただし、ブログのアクセス数を月間数十万単位までに持って行くのは簡単ではありません。しかし、もしあなたがウェブライターで頑張りたいのであれば、ウェブで話題になる記事を書くスキルが求められることになります。自分のブログがあれば、そこでスキルを磨いたり、腕前を試したりすることができるのです。
ブログは、一石多鳥
このように、ブログは一石二鳥どころか、一石多鳥。
個人ブログを運営することで、「新たな仕事を得たり」「定期収入を得たり」「ライティング・スキルを磨いたり」「ウェブの最新トレンドに接したり」することができるのです。
累計1,000万PVごときで何を偉そうに! と思われるかも知れませんが、すごいブロガーやライターがいるというのも、状況としては良いことなのです。スゴイ彼らを意識することで、そういった高みを目指すことになり、結果的に自分のプラスに返ってくるからです。
あと余談ですが、IT業界は人の入れ替わりが激しいです。ウェブメディアの運営・編集担当者さんと仕事をしながらコツコツと信頼関係を築いても、すぐに配置換えになったり、転職したりするので、人間関係だけで渡り歩いて行くのが難しいのです。
このあたりに関しては、僕自身、結構面食らいました。「また居なくなるのかよ!」と。(笑)
今回はフリーライター視点で書きましたが、それ以外の立場であってもブログから得られるメリットが大きい職種はたくさんあるのではないでしょうか。ぜひご一考くださいませ。