猪瀬直樹東京都知事へ。大人の社交場はカジノではなく、クラブです。

猪瀬東京都知事、ちょっと待ってください!「カジノのような社交場が東京に無いのは不自然」と発言した、とのニュースを見ました。


東京都の猪瀬知事は13日の都議会予算特別委員会で「カジノは大人のディズニーランドだ」と語り、都内へのカジノ誘致に強い意欲を見せた。(中略)「カジノのような大人の社交場が日本、東京にないのは不自然だ」と、持論を展開し始めた。

猪瀬知事「カジノは大人のディズニーランドだ」:読売オンライン


 

▲YouTube : 予算めぐり論戦 「カジノ合法化」に猪瀬知事は?(TOKYO MX)

カジノなんかより、クラブの方が断然ふさわしいですよ。

カジノなんて一攫千金が目的で、目ん玉がドルマーク$(円マーク¥)になってる奴ばかりじゃないんでしょうか?楽して金儲けしたい奴を集結させるなんて全然健全じゃないし、そもそもそれは目的が金なので社交じゃない。

猪瀬さんの事は、本や雑誌、Twitterなどでの発言を日々拝見し、鋭い良いことを言うなぁ…と以前より尊敬しています。昨年の都知事選では猪瀬さんに一票を託させて頂きました。全ての政策に賛成という訳ではなかったけど、リーダーシップや実行力などを感じての支持です。

Swingin’ Thinkin’:たった2ページの雑誌記事が心に突き刺さる。猪瀬直樹さんによる「いまどきの編集者、ライターの働き方」論。

 

でも、カジノなぁ。特区を作るなどして課税すれば大きな税収入が見込めるんでしょうけど…。大阪の橋下さんも、大阪財政の立て直しに「カジノ構想」熱心だし。

日本は敗戦を経て約68年。焼け野原から経済発展を遂げたメガロポリス東京の今後は、文化的に発展・成熟して行って欲しいです。カジノで大金動かして、その上前を税金ではねる “バガバガ・マネー” なスタイルではなく、即効性は薄くてもカルチャー・シーンへの支援を熱望します。

Swingin’ Thinkin’:第16回 文化庁メディア芸術祭『アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガ』4部門の受賞作品展。

 

大人の社交場はカジノじゃなくて、クラブ。その魅力とは。

Dancehall Flex (SUNSET the Platinum Sound)

上で、カジノはお金が目的なので、そもそもそれは社交じゃないと書きました。

それに対して、クラブは社交が目的で成り立っています。好きな音楽、お酒、会話、出会い…。まさに大人の社交場といえるのではないでしょうか。

現状、こういったクラブカルチャーは、 支援とは真逆で風営法のもと深夜のダンス(踊り)が規制されています。それはそれで、昼間のイベントが増えたりなど、人の楽しみ方の流れは変わって来ているのですが、その話題はまた別で。

とにかく「カジノのような大人の社交場が何故ないんだ!」 と声を高める前に、既にあるCLUBという素晴らしい社交場に気づいて欲しいです。クラブは、外国人アーティストの行き来など国際交流も盛んにし、さらに音楽やファッションなど文化的な発展にもつなげてくれます。

現在クラブの客層は、20代の若者が中心となっています。その年齢層の厚みを広げて、30代、40代、50代、60代も楽しめる大人の社交場ダンスホールがあれば、その文化はきっと世界にも誇れるのではないでしょうか。

Swingin’ Thinkin:大人が楽しめるクラブイベント「EXTRA CLASSIC」で時空間を超えた上質なレゲエを堪能。


<最後にひとこと>
仕事の打ち合せや商談の場といえば、事務所や喫茶店が多いと思います。ですが、クラブでの出会いも大切なんです。

異業種の方はもちろん、外国人との交流もでき、また普段固い仕事をしている者同士でもクラブで会うと違った付き合いができます。もちろん男女の出会いもあり、恋に発展する事もあります。クラブは、人間的で開放感ある社交の場を提供してくれるんです。