レゲエが好きな皆さん、レゲエにハマったきっかけは何でしたか?
「だいぶ昔のことなので、なんだっけなぁ……」
と、思い出せない方が大半かもしれません。
でも、しっかり思い返してみてください。
もしかしたら、それは音楽の良し悪しだけではないかもしれません。
レゲエは聞かないけどジャマイカフェスティバルは好き
東京・渋谷の代々木公園で毎年開催されている『ジャマイカフェスティバル』(通称:ジャマフェス)へ、小学6年生の息子を連れて行ってきました。
息子がジャマフェスへ行くのは、今回で2度目。
昨年、小学5年生の頃に初めて連れて行きました。
実は、うちの息子は、レゲエが好きではありません。
ジャークチキンなどジャマイカ料理が気に入っているようです。「スパイシーなので小学生には食べられないかな?」と思っていたのですが、小5で初めて食べて「めっちゃうまい!」ととても気に入ったのです。
そこら中で鳴り響いているレゲエにはまったく興味を示さず、ひたすら食べ物です。笑

今年は「リョーザのギョーザ」も堪能しました。息子は「すごい……」と思わず感嘆の声をこぼすほど、美味しかったようです。
きっと、来年も誘ったらジャマフェスヘ行くと思います。

まだレゲエには目覚めていない小学生の息子ですが、ジャマイカ料理やジャマイカフェスティバルのお祭りの雰囲気はとても気に入っています。
音楽を好きになる入り口は、もしかしたら音楽そのものではなく、その周辺にある体験なのかもしれません。
今どきの子どもは、ショート動画やライブ体験から好きな音楽が決まる!?
ところで、今どきの子どもは結構多いと思うのですが、ショート動画で使われている音楽が好きになりがちです。そのため特にジャンルにこだわって聞くわけでは無いのです。ショート動画では、様々なジャンルの音楽が流行し、あっという間に廃れていきます。切ない……
息子の好きな音楽に関しては、おおよそ邦楽7割・洋楽3割です。
好きな曲は、Apple Musicのプレイリストに自分でまとめていて、息子が作ったプレイリストは400曲を超えています。
その400曲中、レゲエはたったの2曲です。
ARAREの「ADVISE 最悪ノ事態 Riddim」は、ショート動画で大バズりしました。きっかけはともかく、自らレゲエを聞いている息子をみて、僕自身「おぉ!」と感激。そこから他のジャパニーズレゲエもおすすめしたのですが、息子の興味を惹くことはできませんでした……。
あと、CHOZEN LEE and THE BANG ATTACKの「人生」は、息子が5歳の頃に無料ライブにつれていったのがきっかけです。幼馴染みと一緒に行き、そこでの体験が楽しかったので、曲も思い出として好きになったのです。
ライブ中は飛び跳ねていました。
レゲエは体験とセットで好きになる
さて、1973年生まれの僕がレゲエが好きになったきっかけはサウンドシステムです。
高校生の頃、僕はひたすらFMラジオを聴いていました。インターネットができる前なので、音楽の情報の最先端はFMラジオだったんですね。
僕はかなりラジオにのめり込んでいて、雑誌『FMステーション』は毎号くまなくチェックして、好きな番組はカセットテープに録音して、電話やファックスでのリクエストも毎日のようにしていました。かなりオタクな域だったと思います。
憧れのラジオDJに会うためにラジオ局へ行ったり、果てには自作したラジオ番組を作ってカセットテープに録音し、それをラジオ局に持ち込んだことまであります。若気の至りですw
そんな中、僕が好きなラジオDJのマーキーさん(MARK’E)が、番組内でレゲエも流していたのです。
- Cocoa Tea「I’ve Lost My Sonia」
- Admiral Bailey「Big Belly Man」
- Cocoa Tea & Shabba Ranks & Home T「Pirates Anthem」
……など。
僕は当時、ダンスミュージック、特にブラックミュージック全般が好きで、ジャンルレスで様々な曲を聴きまくっていました。レゲエやダンスホールレゲエは他のジャンルとは違う異質感があり、その奇妙な魅力に少しづつ惹かれて行ったのです。

FMラジオからサウンドシステムへ
僕は、大阪府岸和田市で生まれ育ちましたが、高校は和歌山まで通っていました。近畿大学附属和歌山高校という、山の上にあるめっちゃの田舎の学校です。
そこではレゲエが好きな友人がひとりもできず、黙々とひとりでレゲエを調べて、探して、楽しむしかありませんでした。
その後、大学に進学し、大阪のアメリカ村にあったレストランバー「メンガブンデン」というところでバイトを始めたのが大きな転機! そこで出会った同級生がレゲエが好きで、お互いとても意気投合したのです。

バイト終わりに、Jugglin’ City、St.Anns、Wadada、Labrish、ロプロスバーなどへ頻繁に繰り出しました。そして、もっとも喰らったのはレゲエクルーTerminatorが大阪・堺の築港で開催している野外ダンスです。
巨大なサウンドシステム(壁のようなスピーカー)から鳴り響く爆音に、心臓が飛び出るほど興奮したのを覚えています。初めていったときだったかな……。ちょうどその日は、東京からTaxi Hi-Fiも来ていて、2機のサウンドシステムが並んでいたのです。
「あぁ、これはヤバい」
と、僕のその後の人生を変えるほどのインパクトを受けました。

レゲエは音楽そのものの魅力というより、「友達とめっちゃ楽しめる」「レゲエ好きとの交流や対話が幸せすぎる」「爆音で身体の奥で音楽が堪能できるのが最高」など、体験を交えて好きになっていきました。
大学4年生の頃には、アルバイトで貯めたお金でジャマイカへいきました。初めての海外旅行です。
帰国後、僕の友人は「こいつジャマイカ帰りやねん」と僕をダシに使って、ナンパをしていたのも懐かしい思い出です。笑
レゲエが好きになったきっかけは?
さて、話が長くなってしまいましたが、レゲエが好きな方は、どんなタイミングでレゲエにはまりましたか?
きっと体験とセットで、レゲエにどんどんのめり込んでいったのではないでしょうか。
昨今、音楽のブームの起点はショート動画やアニメソングとしての採用が多いと思います。しかしそれらは爆発的にバズる可能性を秘めてはいますが、冒頭でも少しお伝えしたように、あっという間に廃れてしまう曲が多いのは切ないところです。
でも、体験とともに好きになった音楽ジャンルに関しては、もっと深いところまで、自分自身に刻まれ、その先何年にもわたってその音楽を聴き続けるのではないかなと感じています。
そんなことを、小学生の息子が、ジャマイカフェスで楽しんでいる姿を見て、ふと浮かびました。
ジャマイカフェスの価値は、レゲエを聴かせることだけではなく、レゲエに触れる体験をつくることにあるのかもしれませんね。

