ジャマイカの歌姫によるガンジャチューン、ETANA「Ganja lovers」が最高!

レゲエの国・ジャマイカで、女性シンガーとしてトップの座に君臨していると言っても過言ではないETANA(エターナ)。

《私は辛い経験をしたけど、翼を広げて飛び立つわ》と歌った「I Rise」、《怖くはないわ、私はハイレ・セラシエに守られているのだから》と歌った「I’m Not Afraid」など、世界中の女性達を勇気づけてきました。

そんな彼女には、「歌姫」や「女王」などの肩書きを添えられることもあるほどです。

しかし! やっぱり面白いですね、レゲエは。

ETANAが2019年にリリースした新曲は「Ganja Lover」。《ガンジャを愛する人達》というタイトルです。ガンジャというのは……えーと、この言葉を書くとGoogleに弾かれてしまう恐れがあるので書かないのですが、いわゆる葉っぱ的なアレです。

歌姫・女王であるETANAが、ガンジャチューンをリリースしたのです。これがイイ!!

ETANA – Ganja Lovers (Music Video)

タイトル:Ganja Lovers
アーティスト:Etana
レーベル:Streaminn Hub Inc
プロデューサー:Kemar McGregor
MV監督:Gilbert Pook Jr / Remnance Sounds

あれ? なんか聞いたことがあるぞ! 元ネタについて

Etanaの「Ganja Lovers」を聞いて、ハッとした方。おそらく40代以上か、もしくは昔の曲もしっかりと聴いているレゲエ好きかと思います。

実は、The Mighty Diamondsの「Pass the Kouchie」が元ネタとなっています。

The Mighty Diamonds – Pass the Kouchie

Kouchieというのはパイプのことで、KouchieをPassしろ、Kouchieを回せ、という曲です。

Etanaの「Ganja Lovers」と同様、曲の中に「スー、ハー」という「吸って〜、はいて〜」の音が入っています。

ちなみに、使われているリディムは「Full Up Riddim」です。The Mighty Diamondsも、Etanaも、同オケです。今風にリメイクされていますが。

Sound Dimension – Full Up

これがオリジナルです。1969年リリース。

Full Up Riddimに乗せて歌う曲としては、Freddie McGregor「Africa Here I Come」、Pan Head「African princess」などがあります。

Freddie McGregor, Pan Head (Full Up Riddim)

Jigsy King – Gimme The Weed

また、Etanaは「Ganja Lovers」のなかで、「Gimme de weeda Good seinsi weed. Gimme de weeda Good ganja weed」と歌っていますが、この元ネタは、Jigsy Kingの「Gimme The Weed」です。1994年リリース。

余談ですが、Jigsy Kingの声ってBuju Bantonと似ていますよね。このライブ映像では、ブジュのモノマネもやっています。

このようにEtanaは「Ganja Lovers」で、過去のガンジャチューンを受け継ぎつつ、現代へと繋いでいるのです。面白いですね。

他にも元ネタあるのかな? もしわかった方がいたらコメント欄かSNSで教えてください。