昭和が舞台の社畜ドラマ「沈まぬ太陽」をフリーランスが見た感想

長かった……。
けど、見るたびに最終回に迫り、終わるのが惜しくなるほど面白かった。

見たのは、Amazonプライム・ビデオにラインナップされていたドラマ「沈まぬ太陽」です。WOWOW開局25周年記念で制作された作品で、各回50分・全20話の大ボリューム。昭和時代のJAL(日本航空)がモデルになっていて、労働組合と会社との闘争や、520名が死亡した日本航空123便墜落事故が描かれています。

原作は、「不毛地帯」「白い巨塔」など重厚な社会派ストーリーをえがくのが天下一品の小説家、故・山崎豊子さんの同名小説です。作品内では、JALではなくNAL(国民航空)となっています。

組織にいる限り、どこまで出世してもストレスからは解放されない

実話を基にした作品なのですが、ネタバレしないように総括して感想を述べると、ズバリこう感じました。

「組織に属している限り、どこまで出世しても、どこまで登り詰めても、ストレスからは解放されないんだなぁ」

組織で働く人間は、労働組合の組合長になっても、部長になっても、専務取締役になっても、社長になっても、会長になっても、どこまで行っても苦難が待ち受けているのです。

転勤を命じられたり、希望しない部署に配属されたり、反りの合わない上司部下と仕事をしなければいけなかったり、不当な人事を受けたり。

大企業の社長や会長になれば、まるで王様のように振る舞えるのでは? と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。大きな組織であればあるほど、社外との折衝が不可欠だからです。NALの場合は、官との付き合いでした。官とは官僚や政治家のことです。

そのため、どのポジションにいようとも、組織の中で理不尽に耐えたり、争ったりしないといけないのです。

働き方は年々変化してきているので、ドラマの舞台となる昭和時代と平成・令和時代とでは違いがあります。とはいえ、組織のなかで上手く立ち回らないといけないのは、今も昔も変わりまりません。

僕は本作品を通じ、組織というものを再認識させられました。

フリーランス、生活の中心は家族

さて、記事タイトルにあるとおり、僕はフリーランスです。かつて企業に勤めていたこともありますが、おそよ6年ほど前からフリーランスとしてお金を稼いでいます。

会社員というのは、組織に翻弄させられる訳ですが、フリーランスはどうなのか?

フリーランスには組織がありません。

フリーランスの語源は傭兵です。freeはどの国・どの軍隊とも契約していないという意味で、lanceは槍です。情勢をみながら、その時々で自分の身の振り方を考えるのです。

ですので、フリーランスである僕は、組織と一緒に仕事をすることがあっても、組織に属することはありません。権力を得ることはあり得ませんが、その代わり自由度は非常に高い状態です。

会社員であると、どうしても組織の意向に翻弄されます。そのため、意識としては組織のことを考えずにはいられません。組織の中で、どう立ち振る舞い、どうやって上司・部下から支持を得るのか、などを考える必要があります。

しかしフリーランスの場合は、社内営業は必要はありません。僕は現在、結婚をしてひとりの子どもがいるので、考える組織といえば家族です。僕は家族のことを意識しながら、仕事を調整しています。

ドラマ「沈まぬ太陽」を見ながら、やはりフリーランスとは住む世界が違うな、と感じました。

フリーランスなのに、なぜ組織や会社のドラマが好きなのか?

「沈まぬ太陽」に限らず、僕は会社組織モノのドラマや映画が好きです。

自分自身、会社という組織特有の社内営業が嫌いでフリーランスになったのですが、ドラマや映画として見るのは好きなのです。

なぜなら、現代版の戦国絵巻のようだからです。

駆け引き、出世、篭絡、戦略、侵略……。

僕は壮大な近代版・大河ドラマを見ている気分で、このドラマ「沈まぬ太陽」を楽しみました。今ある現実の世界ではありますが、僕自身、どこか非現実的な歴史モノやSFモノを見ている気分になるのです。

僕が今いる世界ではないからこそ、社内抗争が勃発したり、企業が成長・衰退したりするようなストーリーに気楽にワクワクさせられるのだと思います。

これだけの超大作ドラマ。Amazonプライム・ビデオにラインナップされていて良かったです!

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