僕は1988年から、26年間Macを使い続けています。Macを起動しなかった日はほぼ無いほどのヘビーユーザーです。そんな僕が、もし「Macを買うときに一緒に買ったほうがいい周辺機器は何ですか?」という相談をうけたら、どう答えるかについて今回はお話しします。
それは、外付けハードディスクです。
「今、外付けのストレージはSSDじゃないの?」と思った方もいらっしゃるでしょう。いえいえ、ハードディスクはまだまだ現役です。しかもハードディスクの方が良い場合もあるのです。Macではこのハードディスクが一体何に使われ便利なのでしょうか? それをわかりやすく丁寧に解説いたします。
Macユーザーに外付けハードディスクが必須な理由
外付けハードディスクは、Macの大切なデータを守るための保険のような役割を果たします。特にすべてのMacにある標準機能TimeMachine(タイムマシン)を活用することで、次のようなメリットがあります。
- Macを丸ごと自動バックアップ:1時間置きにバックアップが自動的に行われます。
- 過去のデータを復元可能:誤って削除したファイルや上書きしてしまったデータも簡単に復元できます。
- Macの完全復元:新しいMacに買い替えた際でも、以前と同じ環境をそのまま移行(復元)できます。
- コストパフォーマンスが高い:外付けハードディスクを一度購入すれば、数年以上使い続けることができ、安心感を提供してくれます。
TimeMachineの仕組みとは?
TimeMachine(タイムマシン)は、Macに標準搭載されているバックアップ機能です。この機能を使うことで、次のようなことが可能になります。
- 過去のファイルをさかのぼる:ファイルやフォルダーの履歴を確認し、復元できます。
- 自動バックアップ:バックグラウンドで定期的にデータを保存。初回のみ時間がかかりますが、2回目以降は変更部分のみをバックアップするため効率的です。
- 古いデータを自動削除:ストレージがいっぱいになると古いデータから削除されるため、運用が簡単。
外付けハードディスク選びの3つのポイント
- 容量を確認
Macの内蔵ストレージの 2倍以上 の容量を目安に選びましょう。たとえば、1TBのストレージを持つMacなら、最低でも2TBの外付けハードディスクを選ぶことをおすすめします。 - SSDよりもHDDを推奨
SSDは転送速度が速く、軽量でコンパクトですが、高価で容量が小さいのが難点です。一方のHDD(ハードディスク)は価格が安く、大容量が手に入るため、バックアップ用途に最適です。 - データ保存の信頼性
日常的に使うTimeMachineの場合は気にしなくても良いですが、長期保存には実はHDDが適しています。SSDは長期間使用しない(通電しないと)とデータが消える可能性があるため、HDDを選ぶことでより安心して保存が可能です。
おすすめの外付けハードディスク
僕は特に推奨するのはバッファロー製のハードディスクです。理由は以下の通りです。
- 壊れにくい
- 騒音が少ない
- コストパフォーマンスが高い
これは、個人の感想によるものですが、僕自身、外付けハードディスクはこれまで20〜30台ほど使ってきての実感ですので、ある程度は信憑性があるかと思います。
*テレビ録画用のモデルもTimeMachineのバックアップに使えます。パソコン用と比べて価格が安いのがポイント!
TimeMachine(タイムマシン)の設定手順
- ハードディスクをMacに接続
- ディスクユーティリティで初期化
フォーマット形式はAPFSを選択(暗号化を推奨) - システム設定からタイムマシンを設定
「バックアップディスクを追加」を選択し、外付けハードディスクを登録します
安心・安全のために暗号化も設定しよう
暗号化を設定すると、パスワードを入力しなければ中身を見られなくなります。勝手にデータを見られたり、盗難・紛失した際にデータを盗まれたりするリスクを減らせます。
最後に
Macユーザーにとって、外付けハードディスクとTimeMachineの設定は欠かせないと僕は考えています。日々のバックアップを忘れずに行うことで、大切なデータを守ることができます。新しいMacを購入する際は、ぜひ外付けハードディスクも一緒に準備して、快適なMacライフを楽しんでくださいね!
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