「Macで動画編集をしたいんだけど……」と人から相談を受けたとき、僕は外付けSSDの活用をおすすめしています。
なぜなら、動画編集作業は、ストレージ容量を想像以上に必要とするからです。
撮影した元の動画データだけでなく、エフェクトをかけたり、画像やBGMを重ねたりなどをしているうちに、キャッシュやレンダリングデータが発生し、気づけばかなりの容量になっていることも少なくありません。
では、動画編集用の外付けSSDは何GB、あるいは何TB必要なのでしょうか?
僕が普段メインで使っている外付けSSDはSanDisk製の1TBです。やはり1TBあると比較的余裕があり、たとえばYouTube用の動画であれば数十本分が収まります。
ただし、予算を抑えたい場合は、500GBの外付けSSDでも十分運用できると考えています。
この記事では、Macで動画編集をする場合の外付けSSDのおすすめ容量、SSDとHDDの使い分け、そして、損をしない買い方について解説します。

なお、この記事の内容はYouTubeチャンネル「りんごの学校」でも解説しています。
実際に外付けSSDやHDDを見せながら、500GBで足りる人・1TBを選んだ方がいい人の違いを話していますので、動画で確認したい方はこちらをご覧ください。
Macの内蔵ストレージだけで動画編集するとストレージ容量が足りなくなる
もちろん、Macの内蔵ストレージだけで動画編集をすることもできます。
しかし、動画素材や編集データをすべてMac本体内に保存していると、内蔵ストレージがすぐにいっぱいになります。
内蔵ストレージの空き容量が少なくなると、空き容量の確保に追われてファイル管理が面倒になるだけでなく、Mac全体の使い勝手にも影響が出ることがあります。

また、Macは購入時に内蔵ストレージ容量を増やすこともできますが、容量を増やすと価格が大きく上がります。たとえば、MacBook Proのストレージ容量を1TBから2TBにするとプラス6万円、4TBにするとプラス15万円となり、本体価格がかなり高くなってしまいます(記事公開時点)。
SSDは、Mac注文時に内蔵SSDを増やすより、外付けSSDを買った方が安く済むケースが多いです。
内蔵SSDを増やすメリットはあるのですが、「動画編集をするために」という理由で内蔵ストレージを増やすのはちょっともったいないです。
とにかく、動画編集用のデータは外付けSSDに保存する運用が現実的です。
Macの内蔵SSDは512GBか1TBでOK
これからMacを購入される方は、内蔵SSDの容量で悩むかと思いますが、現行品であれば標準の容量でOKです(記事公開時点)
- MacBook Pro 1TB
- MacBook Air 512GB
- Mac mini 512GB
ただし、iMacに関しては標準のストレージ容量が256GBと少ないので、512GB以上の容量に増やしておくのが安心です。なぜなら、動画編集に関連するアプリケーションは、それぞれの容量が大きいので、環境を整えるだけでストレージがいっぱいになる恐れがあるからです。
- iMac 512GB
また、MacBook Neoに関しては、スペック的に本格的な動画編集は少々厳しいのが現実的です。それを踏まえて動画編集をしたいのであれば、こちらも256GBでは心許ないのでストレージ容量は増やしておくのが良いでしょう。
- MacBook Neo 512GB
おすすめは「アプリは内蔵SSD、編集データは外付けSSD」
ここまでを踏まえ、僕がおすすめしたいのは、以下のような使い方です。
動画編集ソフトは、Macの内蔵SSDにインストールする。
一方で、動画素材や編集プロジェクト、レンダリングデータなどは外付けSSDに保存する。
このように分けておくと、Mac本体の内蔵ストレージを圧迫しにくくなります。
動画編集ソフトそのものはMac本体に入れておき、作業用のデータは外付けSSDに置く。これが、Macで動画編集をする場合の扱いやすい運用方法だと僕は判断しています。
動画編集用の外付けSSDは何GB必要?
では、動画編集用の外付けSSDは何GB必要なのでしょうか。
結論から言うと、余裕を持つなら1TBがおすすめです。
僕自身も、メインで使っている外付けSSDは1TBです。1TBあると、複数の動画編集プロジェクトを同時に進める場合でも安心感があります。
ただし、記事公開時点ではSSD価格が上昇傾向にあります。
当然、容量が大きい方が便利です。しかし、できるだけコストを抑えたい場合は、容量を抑えて選ぶ必要があります。
そこで、予算を抑えたい方におすすめしたいのが500GBの外付けSSDです。
500GBモデルを選ぶ場合は、USB Type-C接続で、USB 3.2 Gen 2相当の速度に対応したポータブル型SSDを選ぶと安心です。たとえば、以下のような製品が候補になります。
本体に直挿するステック型もありますが、動画編集は長時間の利用になるため高熱になりがちです。そのため、本体に接しているタイプは熱の部分で不安があります。そのため、ケーブルでつなぐポータブルタイプが安心です。
予算重視なら500GBでも十分運用できる
500GBと聞くと、動画編集には少ないと感じるかもしれません。
たしかに、すべての動画素材や過去の編集データを外付けSSDに保存し続けるなら、500GBではすぐに足りなくなります。
しかし、外付けSSDを「長期保存用」ではなく「作業用」と考えるなら、500GBでも十分運用できます。
たとえば、現在編集中の動画素材やレンダリングデータだけを外付けSSDに置きます。そして、編集が終わったデータや、しばらく使わないデータは外付けHDDへ移動します。
このようにすれば、外付けSSDの容量を常に空けながら使うことができます。
つまり、500GBの外付けSSDを買う場合に大切なのは、SSDだけで全データを管理しようとしないことです。
SSDは作業用、HDDは保管用
僕が意識しているのは、
「SSDは作業用、HDDは保管用」
という考え方です。
外付けSSDは、読み書きが速いので、動画編集の作業に向いています。現在編集中の動画素材やプロジェクトファイル、レンダリングデータなどを保存しておく場所として使います。
一方で、外付けHDDはSSDより速度は遅いものの、大容量でも価格を抑えやすいのがメリットです。
そのため、今すぐ使わないけれど残しておきたいデータは、外付けHDDへ移動します。
たとえば、
- 完成した動画
- 過去の撮影素材
- しばらく使わない編集プロジェクト
- 念のため残しておきたいデータ
こうしたものは、外付けHDDへ保管しておきます。
このように、外付けSSDと外付けHDDを組み合わせることで、必要以上に大容量のSSDを買わずに済む可能性があります。
500GBで足りる人、1TBを選んだ方がいい人
外付けSSDの容量は、使い方によっておすすめが変わります。
500GBでも運用しやすいのは、以下のような方です。
- できるだけ予算を抑えたい
- 動画編集をこれから始める
- 1本ずつ動画を編集することが多い
- 終わったデータをHDDへ移動できる
- SSDを作業用として割り切って使える
一方で、1TB以上を選んだ方がいいのは、以下のような方です。
- 複数の動画編集案件を同時に進める
- 4K動画をよく扱う
- 長時間の動画素材が多い
- データ整理があまり得意ではない
- 外付けSSD内にある程度データを残しておきたい
4K動画でも短尺を1本ずつ編集する程度なら500GBで回せる場合もありますが、長時間素材や複数案件を同時に扱うなら1TB以上の方が安心です。
僕自身、メインの外付けSSDは1TBモデルを使っています。
ただ、予算を抑えたい方にとっては、500GBも十分選択肢に入ると考えています。
500GBと1TBの価格差が小さいなら1TBがおすすめ
ここで大事なのは、500GBだけを強くおすすめしたいわけではないということです。
もし500GBと1TBの価格差があまりないのであれば、1TBを選んだ方がコストパフォーマンスは良いと思います。
1TBあれば、やはり余裕があります。
動画編集では、思っている以上にデータ容量を使います。最初は500GBで足りると思っていても、動画制作に慣れてくると、複数のプロジェクトを同時に扱いたくなることもあります。
そのため、
「とにかく安く抑えたいなら500GB」
「価格差が小さいなら1TB」
という考え方が現実的です。
外付けSSDを買うときはUSB Type-C接続がおすすめ
外付けSSDを購入する際は、USB Type-C接続のモデルがおすすめです。
最近のMacはUSB Type-C端子が標準になっています。そのため、USB Type-C対応の外付けSSDであれば、変換アダプターなしで接続しやすいです。
また、動画編集で使うなら、転送速度も重要です。
USB Type-Cはコネクタの形状であり、速度そのものを表すものではありません。そのため、購入時には接続端子だけでなく、対応している通信規格も確認しておきましょう。
動画編集用途であれば、少なくともUSB 10Gbps、またはUSB 3.2 Gen 2相当の速度に対応した外付けSSDを選ぶと快適に使いやすいです。
安い外付けSSDの中には、見た目は同じようでも転送速度が遅い製品もあります。
購入前には、
- USB Type-C接続か
- USB 3.2 Gen 2、またはUSB 10Gbps相当の速度に対応しているか
- Macで使いやすい製品か
このあたりを確認しておくと安心です。
この考え方はWindowsでも同じ
この記事ではMacユーザー向けにお話ししていますが、SSDとHDDの考え方そのものはWindowsでも同じです。
動画編集ソフトやOSの違いはありますが、
「SSDは作業用」
「HDDは保管用」
という考え方は共通しています。
動画編集では、作業中のデータには高速なSSDを使い、長期保存したいデータは大容量で価格を抑えやすいHDDに移す。
この役割分担をしておくと、MacでもWindowsでもデータ管理がしやすくなります。
【まとめ】動画編集用外付けSSDは、予算重視なら500GBもあり
Macで動画編集をするなら、外付けSSDの活用はかなりおすすめです。
動画素材やレンダリングデータをMac本体の内蔵ストレージに保存し続けると、すぐに容量が足りなくなります。
そこで、動画編集ソフトはMac本体に入れ、動画素材や編集データは外付けSSDに保存する。この運用にすると、Mac本体の容量を圧迫しにくくなります。
外付けSSDの容量は、余裕を持つなら1TBがおすすめです。
ただし、予算を抑えたい場合は500GBでも十分運用できます。
その場合は、外付けSSDを「作業用」として使い、編集が終わったデータや長期保存したいデータは外付けHDDへ移動します。
つまり、
「SSDは作業用、HDDは保管用」
という考え方です。
この運用を知っておくと、必要以上に大容量のSSDを買わずに済むかもしれません。
まずは自分の動画編集スタイルに合わせて、500GBで始めるのか、最初から1TBを選ぶのかを考えてみると良いと思います。
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