Macの外付けSSD、不要ファイルを削除しても容量が増えない! 原因はTime Machineのスナップショットだった

MacBook Proに接続して日々使っている外付けSSD。容量がいっぱいになってきたので、不要なファイルを削除したり、今すぐ使わないファイルを別のストレージに移動したりして、空き容量を増やそうとしました。

しかし、どうやっても空き容量が増えない。

あらゆる手を尽くす中、意外なところに原因があったのです。その原因は、Time Machineのスナップショット。そう言われても、大半のMacユーザーは何のことかわからないですよね。これは専門的すぎて一般ユーザーじゃ気づかない!

ニッチなトラブルではありますが、誰かの役に経つかもしれないと思い、備忘路を兼ねて記事にしておきます。

Macの環境とSSDのフォーマットについて

まず、使っている外付けSSDは「SanDisk Extreme PRO ポータブルSSD (1TB)」です。

そして、フォーマットは「APFS」です。MacのフォーマットもAPFSなので、同じ形式で揃えています。

あと、Macの環境はあまり関係無いかとおもいますが、念の為お伝えしておくと、以下のとおりです。

  • MacBook Pro(M3 Proチップモデル)
  • メモリ36GB / SSD 1TB
  • MacOS Sequoia

外付けSSDの空き容量を増やす手順

通常、外付けSSDをはじめとする外付けストレージの容量を増やす手順は以下のとおりです。

空き容量を増やす手順

  1. 不要なファイルを、Macのゴミ箱に入れる
  2. MacのFinderで「ゴミ箱を空にする」を実行

通常はこれで空き容量が増えるはずです。

もし空き容量に変化がなければ、以下を実施します。

空き容量を増えないときの対処法

  1. 外付けSSDを一旦取り外し、再度接続しなおす
  2. Macを再起動する
  3. Macのアプリ「ディスクユーティリティ」を起動し、外付けSSDに対して「First Aid」を実行する

これで大抵は空き容量が増えるのですが、何度試してもまったく空き容量が増えなかったのです。

【原因】Time Machineのスナップショットが残っていた

そんなときに有効だったのが、Time Machineのスナップショットの削除でした。

Time Machineは、Apple純正のMacに備わっているバックアップ機能のことです。一般的にはMacのバックアップに使うのですが、僕は「Mac + 外付けSSD」を、別の外付けHDDにTime Machineでバックアップをとっています。

つまり、Macと合わせて外付けSSDもTime Machineの対象としてバックアップをとっているのです。

これ自身はまっとうな使い方です。何ら問題はありません。

しかし、外付けSSD内にTime Machineのスナップショットが残ってしまうのです。詳しい説明は割愛しますが、そのTime Machineのスナップショットが残っているかどうかの確認方法と、スナップショットの削除方法をお伝えします。

手順

  1. Macでアプリ「ターミナル」を起動する
  2. 以下のコマンドを入力・実行し、スナップショットを確認します。「あなたの外付けSSD名」の部分には、ファイル名を記入してください。
    tmutil listlocalsnapshots "/Volumes/あなたの外付けSSD名"
  3. 出てきた場合は、以下のように削除します。日付の部分は、表示された日付を記入。
    sudo tmutil deletelocalsnapshots 2025-04-15-101010

これで解決しました。

2のコマンドで localsnapshots が表示されたら、それを3のコマンドで1つずつ削除してください。1つ削除するたびに、空き容量に変化が無いかもチェックしておくと良いでしょう。

ということで、今回は以上です。

解決方法がわからず数時間ハマってしまったので記事にしました。同じことで悩んでる人の助けになれば嬉しいです!

北野啓太郎
ターミナルの操作は上級者向けですので、自己責任でお願いします。自信が無い方はAppleのサポートに相談してみてください

Swingin’ Thinkin’ 関連リンク

Macユーザー全員必須! 外付けハードディスクの選び方とタイムマシンの活用方法

Macの容量、ファイルを削除しても空きが増えない! トラブル解決の手順