無料動画編集アプリ「Edits」使い方解説! 初心者でも簡単に縦動画がつくれるよ【iPhone・Android対応】

InstagramやFacebookを運営するMeta社から、動画編集アプリ「Edits(エディッツ)」が登場しました。数ヶ月前に発表され、待望のリリースです!

iOS版・Android版が同時に配信開始されたので、iPhoneに限らず、全スマホユーザーが利用できます。しかも、完全無料。ダウンロードは無料で、追加の有料オプションもありません。無料でフル機能が使えるのです。

さっそく使ってみたのですが、簡単な操作で、凝った編集ができ、「これはすごいな」と驚かされました。「初心者だけど動画編集をやってみたい」と思っている方は、きっと誰でも作品作りを楽しむことができるでしょう。

僕は普段、MacでAdobe Premiere Proというアプリを使って動画編集をしています。動画編集歴は約20年です。そんな僕がリリースされたばかりのこのEditsの使い方を解説しつつ、その実力はどんなものなのかとレビューをお届けします。

【動画解説】実際の画面を見ながら操作方法・使い方を知ろう!

実際の画面や操作感を知りたい方は、僕が運営するYouTubeチャンネル「りんごの学校」で公開している、こちらの動画をご覧ください。

以下の流れでレビューしているので、初心者の方でも操作方法がわかります。

Edits解説動画の流れ

  • アプリ「Edits」を初めて起動
  • 最初のプロジェクトを作成
  • 編集したい動画の読み込み
  • 動画の編集
  • いろいろなエフェクトを駆使して楽しい動画に変身
  • 動画の書き出し・保存
北野啓太郎
もし何か疑問・質問などあったら、上記動画のコメント欄に書いてくださいね。とはいえ、感想だけでも嬉しいです!

Edits(エディッツ)の各種ボタンや機能を解説

Edits 編集中の画面

動画編集に慣れていない方や、Editsを初めて使う方は、ツールバーにたくさんのボタンがあることで戸惑うかと思います。これらはどんな役割を果たしてくれるのかを一つ一つ解説します。

音源

音源

ライブラリーが開いて、楽曲がたくさん表示されます。人気のJ-POPや洋楽から、ネットで流行っている曲まで様々。好きな曲をタップすると試聴がはじまり、気に入れば「→」をタップ。動画内にBGMとして挿入されます。

 

テキスト

テキスト

動画内の好きな場所に文字を入力することができます。フォントや色が選べ、さらに文字がジャンプしたり徐々に表示したりなどエフェクトを加えることもできます。大きさも変えられるので、タイトルやキャプションなどで活用できます。

 

音声音声

赤丸のボタンが表示されるので、タップルすると録音が開始されます。ナレーションなどを入れる際に使えます。また、編集画面のタイムライン上では「ボイスオーバー」を表示されます。

 

キャプションキャプション

自動で文字起こしをして、動画内に字幕を入れてくれます。これは動画と上記のボイスオーバー(音声)から選べます。もし、字幕が間違っている場合などは、自分で修正することもできます。また、フォントや色を変えることも可能です。

 

オーバーレイオーバーレイ

動画の上に別の素材を重ねるとこができます。写真・動画どちらも可能です。たとえば、商品説明をしているときに「こちらの〇〇は」などのシーンで、上に重ねることができます。サイズ調整も自由自在です。

 

効果音効果音

数多くのサウンドエフェクトが用意されていて、リストの中から選んで動画に挿入します。DJがレコードをキュルキュルと回すバックスピン、面白いシーンで使えるボヨヨン、笑い声や拍手、ファンファーレやブザーなど、お好みの音を選んでチェックマークをタップすればOKです。

 

切り抜き

切り抜き

ライブラリーから別の動画が挿入できるのですが、その際、オブジェクトを選択して切り抜いて動画本編に重ねることができます。言葉で説明してもイメージしずらいと思いますので、一例を挙げると、以前流行ったHappy Cat(猫が踊るミーム)のようなことができます。

 

ステッカー

ステッカー

スタンプや動く絵文字のようなものを動画に重ねることができます。ステッカーをタップすると「GIPHYを検索」と書かれた欄があるので、そこにキーワードを入力してください。「笑う」「ガーン」「男性」「ジャンプ」など。

 

分割分割

動画や音声を切り分けたいときに使います。たとえば、言い間違えや間延びした部分をカットするときなどに便利です。切り分けたい部分で「分割」をタップしてください。

 

音量音声

その名のとおり音量です。動画、ボイスオーバー、BGMなどの音量を調節することができます。調節したい素材を選んでから、「音量」をタップしてください。

 

速度速度

0.1倍から10倍まで速度を調整することができます。速度を変えたい素材を選択し、「速度」をタップします。

 

調整調整

選んだ動画や画像の色味が調整できます。調整できる項目は、明るさ・コントラスト・暖かさ・彩度・フェード・ハイライト・シャドウ・ビネット・シャープです。

 

削除削除

不要な素材を選び、「削除」をタップすれば消すことができます。

 

フィルタフィルタ

色味を変更することができます加える。Boost、Toasty、Summer、Vintageなど。

 

Green Screen(グリーンスクリーン)Green Screen

これをタップするとスマートフォンのカメラが起動します。人物などを撮影すると背景を自動的に抜いてくれます。たとえば、ナレーターを後から追加する際などに便利です。

 

エフェクト

エフェクト

動画に効果を与えられます。たとえば、ぼけながら徐々にクリアになるBlur in、点滅するFlickerなど複数の中から選んでください。決まったらチェックマークをタップします。

 

ボイスエフェクトボイスエフェクト

いわゆるボイスチェンジャーです。変えたい素材を選択してから、「ボイスエフェクト」をタップします。ヘリウム・低音・インターコム・エコー・エイリアンなど複数の中から選んでください。決まったらチェックマークをタップします。

 

音源を抽出

音源を抽出

選択した動画の音声だけを抽出することができます。たとえば、動画の音声だけ使いたいときなどに便利です。

ミラー

ミラー

左右に反転します。たとえば、スマホのインカメラ(内側カメラ)で撮影し、文字などが鏡文字になってしまった場合、これで修正可能です。

 

差し替える差し替える

別の動画に入れ替えたい場合、対象となる動画を選択し、ライブラリーから新たな動画を選ぶことで、動画を差し替えることができます。

 

スリップスリップ

動画をカットしたけど、少し時間をずらして別のシーンにしたいときに使えます。カットした動画の長さはそのままなので、微調整したときは便利です。

 

複製複製

動画を複製することができます。コピーしたい動画を選択し、「複製」をタップします。

 

トランジショントランジション

これは下のメニューバーにある操作ではありません。編集中の画面で、動画と動画の間に表示される白い四角部分をタップすると、トランジションを加えることができます。つまり、急に場面が変わるのではなく、スタライドしたり、ズームしたりなど、動画が切り替わるタイミングに効果を与えることができます。

Editsのメリット・デメリットまとめ

それでは、動画編集歴20年の僕からみた、アプリ「Edits」の魅力をまとめます。わかりやすくメリット・デメリットでお伝えしますね。

仕切り線

【メリット1】初心者・未経験者でも使える

MacやPCでAdobe Premiere Proなどプロ向けの動画編集ソフトを使おうと思うと、正直ハードルが高いです。専門用語がたくさんでてくるので知識が必要になる上に、ツールが多いので何をどう使えば良いのか迷いがちです。

しかし、Editsは動画編集の知識がなくても、直感的に操作ができます。動画を選んで、縮めて、つないで……といった具合。この記事にある動画と用語解説があれば、誰でも使えると思います。初心者・未経験者でも使えるというのは最大のメリットです。

【メリット2】無料

使いやすい動画編集ソフトが無料なんて良い時代ですね。後から追加で有料オプションを購入したり、サブスクに入ったりということはありません。完全無料で全機能が使えます。

ありがとうございます!

【メリット3】透かしや最後のロゴは入りません

無料の動画編集ソフトは、動画内に透かしでロゴが入ったり、最後にロゴがドーンと表示されたりします。そういった宣伝めいたことが一切ありません。一切どこが入らないので、InstagramやFacebookにアップロードするだけじゃなく、他のSNS、自分たちのプライベートな動画、学校や仕事で使うような動画用にも使えます。

普通に良い動画編集アプリです。

仕切り線

【デメリット1】縦動画しかつくれない

そもそもInstagramへのリール投稿用につくられたアプリなので、動画の形式は縦動画です。横動画を編集しようとすると、縦動画の中に小さく横で表示されます。ですので、縦動画専用となります。横動画はつくれません。

【デメリット2】指で操作しづらいときがある

冒頭で紹介したYouTube動画をご覧いただければわかるのですが、目的の素材以外に触れてしまい操作ミスする場面が何度かありました。指先が細かったり、器用な方だったりすると問題ないのかもしれませんが、指が太い男性などは操作しづらいかもしれません。

【デメリット3】高機能だけど、何でもできるわけではない

Editsは、たくさんのツールが用意されていて、それらを駆使すればかなり凝った動画を作ることができます。しかし思った編集が全てできるわけではありません。僕はMacでAdobe Premiere Proを愛用していますが、こちらは思ったことがほぼ全て実現できます。細かな調整などが可能です。

プロ向けの有料ソフトと比較するのは酷ではありますが、Editsにできないことをしたい場合は諦めるか、それともパソコンで有料の動画編集ソフトを使った方が良さそうです。

YouTubeチャンネル「りんごの学校」もよろしくね

YouTubeチャンネル「りんごの学校」

Editsの解説は以上となります。また新機能が搭載されたり、面白い操作方法などがわかったときは、記事に追記していきたいと思います。

また、僕が運営しているYouTubeチャンネル「りんごの学校」では、iPhoneやMacなどApple製品を楽しく便利に活用して、あなたの仕事や遊びをレベルアップする方法をわかりやすくお伝えしています。

Apple製品ユーザさんは、ぜひ、YouTubeで一緒に便利な使い方を学んでいきましょう! チャンネル登録、お待ちしています。

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