Google AdSenseの収益を上げたい! その秘策を、Googleがライブ配信で公式にガイドしてくれました。
ブログでお金を稼ぐ主な方法は、Google AdSenseとアフィリエイトです。
Google AdSense(アドセンス)は、Googleから発行されるコードをブログ内に挿入すると、自動的に広告を掲載してくれる仕組み。ブロガーは「何の広告を張ろうか」「バナーを入れ換えないと」などを機にする必要がありません。楽チンです。
一方のアフィリエイトは物販です。商品を選んで、売るための記事を作る必要があります。難易度としては、非常に高いです。
今回は、前者のGoogle AdSenseで収益を上げる方法をお伝えします。
【公式】Google AdSense収益向上のためのベストプラクティス
まず、アドセンスの収益アップについて、そのアイデアの元は僕ではありません。Googleが公式に発表した内容です。
2019年9月24日、Google AdSenseを導入するブロガーなど媒体者向けに、Googleは「Google AdSense 収益向上のためのベストプラクティス ライブストリーミング配信」を行いました。
20分ほどの短い動画でしたが、そこには収益を上げるためのコツがたっぷりと詰まっていました。Google公式の発表ですので、ブロガーが憶測で書く記事よりも有益度はきっと高いでしょう。
まず、収益向上に関連する主な要素は、以下の3つです。
- CPC(クリック単価)
- CTR(クリック率)
- PV(ページビュー)
この動画では、主にCTR、次にCPCを上げる話題で構成されていました。
以下、ライブストリーミング配信の内容をかいつまんでご紹介しつつ、僕の感想も書き添えていきます。
自動広告、モバイル全画面広告でRMPが20倍に!
まずは、自動広告の話。
Googleが、自動的に配置してくれる広告です。自動広告を導入すると、以下のロジックで広告が配信されます。
- Googleのクローラーがページの構成をスキャン
- 既存の広告枠を認識
- 最適な場所に自動で広告を配信
手動広告と自動広告を合わせて、ページ全体の30%以上にならないように自動調節
韓国のサイト「SEOUL NAVI」は、自動広告の「モバイル全画面広告」をオンにしたところ、平均のRPMが20倍に増えた。
Googleは、自動広告の「モバイル全画面広告」「アンカー広告」をオンにするのを推奨しています。理由は、モバイルユーザーが増えてきているためです。
RPMが20倍はすごい! 凄すぎる!!
広告掲載率は、70〜80%程度に下げたほうが良い
次に、広告掲載率について。
この率は下げた方が良いそうです。
広告は掲載率を1%刻みで設定することができます。広告掲載率を下げれば収益が下がりそうに思いますが、そうでは無いとのこと。
理由は、広告主はサイトの平均視認性でターゲティングを行うことがあるので、収益性が低い広告は足を引っ張ってしまうからです。
そこで、広告掲載率を下げることで、「視認性が低い広告枠」や「CTR(クリック率)が低い広告枠」を減らすのが大切になってきます。
実際、多くの場合で、広告掲載率を70〜80%に下げても、99%以上の収益を得ることができるとのことです。
また、広告掲載率はA/Bテストで試すことも可能です。
広告主が、サイトの平均認識性でターゲティングしているのは知らなかった。動画では、広告主が視認性を10%刻みで指定する様子が出ていました。
一般カテゴリーの広告は、ブロックをすべて解除する
Google AdSenseでは、広告のジャンルや広告ごとにブロック(非表示)にすることができます。しかし一般的なカテゴリーにおいては、ブロックを解除する(許可済みにする)のがおすすめとのこと。
理由は、より多くの広告主の広告枠が掲載することが可能になり、収益向上につながるから。
また、広告サイズは自動的にレスポンシブがおすすめ。より多くのクリエイティブ(広告)が表示されるので、収益向上につながるとのこと。
広告ブロックの是非については、よくブロガーの間でも話題に上がっています。特にこだわりがなく、単に収益的に悩んでいるのであれば、ブロック解除が良さそうです。
視認性(アクティブビュー)を上げよう! 広告配置のベストはこれ
Google AdSenseの広告は、見える場所に配置することが重要です。
その理由は、広告主がそれを望んでいるからです。
広告主は重要視しているのは「ATF」、つまり視認性が高い広告です。また、プログラマティックキャンペーンでは、広告主は視認性に基づいてターゲティングを決めることができます。
つまり、視認性を上げるということは広告主の需要を上げるのにつながるのです。
デスクトップもモバイルも、ATF内に広告を設置するようにしましょう。
モバイル向けの広告レイアウトのベストは、タイトル、見出しのあとに、300x250pxの広告です。ただし、広告は全体を見せるのでなく、一部を表示させ、ユーザーがスクロールしながら全部見える位置が良い、とのことです。
視認性(アクティブビュー)とは
ディスプレイ広告クリエイティブの50%以上の領域が画面に1秒以上表示された比率です。
ATFとは
Above-the-Foldの略。ウェブサイトが最初にロードされ表示された時に、認識可能なスペース(ユーザーがスクロールせずに視認可能なスペースのこと)
BTFとは
Below-theFoldの略。ユーザーがスクロールしないと見えないスペース
ファーストビューで見せたほうが良いというのは以前より意識していましたが、スクロールをすると全体が表示される微妙な位置がベストというのは、なるほどです。これだと「ディスプレイ広告クリエイティブの50%以上の領域が画面に1秒以上表示される」という条件をクリアする割合が上がっていきそうです!
アクセス数が多い上位3〜4の記事に、広告枠を1つずつ増やす
Google Analyricsを活用し、トラフィックが多い上位3〜4ページに広告枠を1つずつ増やす、というのも効果的なこと。
あと、これは理解できなかったのですが、「ユーザーが一番時間を費やしているコンテンツの近くに広告を設置する」という施策も有効だそうです。
コンテンツの近く……って、どういう意味だろう。
広告は、ページごとにしっかりと管理するのが大事ですね。特に上位ページは!
アクティブビュー認識可能率 50〜60%以下の広告ユニットを削除する
Google AdSenseのレポートページで、見られていない広告ユニットを調べ、それを外します。
- Google AdSense レポートを開く
- レポート対象を「広告ユニット」にする
- タブ「アクティブビュー」をクリック
- タブの下「アクティブビュー認識可能率」をクリック
アクティブビュー認識可能率が50〜60%以下の広告ユニットは、ほとんど見られていないと判断できるそうです。ですので、その広告コードをブログから外します。
その分は、自動広告で補うようにします。
これは初めて聞きました! 広告ユニットごとのアクティブビュー認識可能率を意識している方は、案外少ないのではないでしょうか?
誤クリックを減らす施策 広告・スポンサーリンクのラベルをつける
Google AdSenseは、ポリシーを遵守することはとても大切です。
様々なルールがありますが、代表的なのは無効なトラフィック。つまり、作為的に行われたクリック、インプレッションです。
自分で広告をクリックしたり、誰かに「クリックしてね」と頼んだり、広告をクリックするように仕向けたデザインはNGという訳です。
サイト運営者は、ユーザーが誤ってクリックしないような記事にしないといけません。通称、誤クリック・誤タップ。この誤クリック・誤タップを減らす対策は、以下の2点です。
-
「広告」、もしくは「スポンサーリンク」のラベルをつける
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広告とコンテンツのあいだに、十分な隙間・間隔をつける(特にスマートフォンは要注意)
「広告」、もしくは「スポンサーリンク」のラベルをつけて、先ほどの広告掲載率を下げた場合、クリエイティブが非表示になりラベルだけが残って、妙な感じにならないのかな?
自動広告を導入しても、手動広告は外してはいけない(両立する)
自動広告は、手動広告を補うもの。
そのため、自動広告を導入したからといって、手動広告を削除する必要はない。むしろ、外すと収益が下がる場合があります。
今回のライブ配信で、個人的にもっとも良かった情報はこれ。自動広告にすべきか、手動広告にすべきか……で悩んでいたのですが、そうではなかったんですね。手動広告があって、それを補うのが自動広告。なるほど!
みなさんも、ぜひ収益向上の対策を!
ライブ配信の内容は以上です。
僕は早速、広告掲載率を75%に下げ、自動広告をオンにしました。
うーん、どうなんでしょう。
やっぱり広告が増えすぎてしまう印象が……。
記事内に突然広告が挟まるのが、やっぱり気になります。
ちなみに、自動広告を入れたくない場合、Google AdSenseの管理ページで「URL単位(ページ単位)」で設定可能です。アフィエイトを重視しているページは、自動広告はオフにしておく方が良いでしょうね。
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