怒る編集者「外注した記事が検索上位に上がってこないんですけどぉ!」

ブログやウェブマガジンの運営方法は、大きく2つに分けることができます。

ひとつは、運営者自身がコツコツと記事を書いて行く方法。もうひとつが、執筆を外注ライターに依頼して、自分は編集者として運営する方法です。

前者は、自分一人ですので低コストです。ただ、時間の制約があるので、更新ペースはゆっくりになります。

後者は、原稿料を支払うので、運営コストが高額になります。しかし、費用をドンと掛ければ、一度に大量の記事を揃えることができます。サイトのテーマに関連するキーワードを、すべて網羅する勢いで作り込めば、Googleの検索上位をより狙えるようになるのです。

たとえば、「アンチエイジング」のサイトを作る場合、サプリ、化粧水、美容液、化粧品、肌、馬油、薄毛、食べ物、禁酒、運動、男性、女性、30代、40代、レーザー、卵子、不妊治療、遺伝子、渋谷、銀座……など、関連するカテゴリーとキーワードを抑えた記事を揃えます。

これまで、「前者のひとりで運営するサイト(ブログ)は、後者の外注ライターを駆使して物量にものを言わせるメディアには太刀打ちできない」と思われていました。事実、企業が豊富な資金と人材を投じて作るサイトは、Googleの検索上位を圧倒しています。

でも、この流れに変化が起きつつあるようです。

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外注ライターの記事でSEO効果が低下、検索順位が上がらなくなってきた

外注ライターから納品された原稿に対して怒り心頭の編集者
「外注費が無駄じゃないか!」

クレジットカードに関する特化型サイト「クレジットカードの読みもの」の運営者さんが、大量にライターを雇用(外注)して運営しているメディアについて言及していました。

「クレジットカードの読みもの」は、サイト開設から丸5年で1億ページビューを獲得したモンスターサイトです。直近の2018年10月の月間アクセス数は、431万ページビューとのことです。凄い!

 

僕自身、クレジットカードマニアではないのですが、「クレジットカードの読みもの」の公式Twitterアカウントでは「サイト運営のコツ」「SEO」に関する情報発信もされているので、僕は以前より注目しています。

そんな「クレジットカードの読みもの」さんのツイートがこちら。

 

外注ライターの記事単価・1文字あたりの単価は、非常に安い

500円玉
「外注ライターさん、1記事ワンコインでお願いします」

「クレジットカードの読みもの」さんが書いている、外注ライターの費用について。


1文字0.5円程度で仕入れられていたものが、最近ではGoogleの進歩による1文字1~2円は出さないと厳しい状況になってきました。


 

1文字0.5円と聞いてもピンと来ない方へ、一例を出してみます。

  • スマホで読みやすいライトな記事「1,000〜1,500文字」
    記事1本 500円〜750円
  • 読み応えある、しっかりとした記事「3,000文字」
    記事1本 1,500円
  • もはや誰も全文読まない、SEOのためのキーワード網羅記事「8,000文字」
    記事1本 4,000円

 

僕は、プロのライターとして仕事をしていますが、これは激安です。僕の原稿料は、文字単位ではなく、記事単位です。「1本あたり1万円〜5万円」と内容によって開きがあり、文字単価にすると「1文字およそ10円」です。

なぜ外注ライターの単価が激安かというと、例えば日給で1万円稼ごうと思った場合、1本500円の記事だと1日に20本も入稿しないといけません。そんなの無理です。仮に成し遂げたとしても、1本あたり30分で書き上げないと終わらないのです。

それを毎日続けられますか?

このような投げやりな記事に、プロのライターや専門家が関わることはできません。

そうすると必然的に、Googleで検索して上位表示された記事を取りまとめて改変するような輩が続出するのです。やっていることはパクリなのですが、発注者はリライトという言葉を使っているようです。

ちなみに「クレジットカードの読みもの」さんには、そうした記事はありませんよ。読んでみればわかりますが、経験、実践、取材などが含まれており、とても濃い内容となっています。パパッと書ける記事ではありません。

低品質な記事は逆効果。Googleからサイト全体のペナルティを受ける

パソコンを触りながら、嘆く男性
「グーグルの検索結果に表示されなくなったっす」

僕もブログ歴は長いのですが、感覚的に2015年頃までは、割とゆるい記事であっても検索上位に上がることがありました。しかし近年、「サクッと書いた記事」や、「どこかで見たことがあるような記事」では、Googleから評価されなくなってきたな、と感じます。

かつて、ブログは更新頻度が重要と言われた時期があり、とにかく更新!更新!毎日更新! が、ブロガー界隈で叫ばれていたのです。

でも今は、「更新頻度がSEOに関連している」とは思えません。

なぜなら、物量で攻めてSEOを凌駕したサイトが、突然Googleからペナルティを食らっているのを目の当たりにしているからです。もちろん、Googleから良質だと判断される記事であれば問題ありません。しかし、ユーザーの滞在時間が短い、検索結果ページに戻る割合が高いなど、低品質と判断される記事が多くなるとサイト全体の評価が落ち、どの記事も検索上位に表示されなくなってしまいます。

最近でも、女性向けの美容・ファッションなどに特化したサイト「MARBLE」が、月間600万PV(推定)から、検索流入がほぼゼロに堕ちました。まさに奈落の底に落とされたのです。

このようなサイトは、MARBLEだけに限りません。もっと知りたい方は「WELQ問題」「YMYL」「E-A-T」「Google ペナルティ」などで検索してみてください。

プロのライターや専門家こそ、ブログで価値ある発信を!

コワーキングスペースで仕事をするフリーランスライター
「本気の記事を見せてやる」

もう一度「クレジットカードの読みもの」さんのツイートに戻ります。


この辺を考えると、意外と個人運営のブログにも未来があるのかなと思います。


 

ここ数年、大手には敵わないと思われてきた「個人運営サイト(ブログ)」ですが、希望の光が差し込んできたようです。

もしあなたが、何かの専門家であったり、プロのライターであったりするならば、ぜひブログを始めてみましょう。

あなた自身が持つ財産。
知識、経験、技術、アイデアを、社会へと広げるのです。価値ある記事・サイトであれば、読者から喜ばれ、Googleからも評価されるでしょう。

もちろん、価値あるものは、あなたの収益にもつながります。

Google AdSenseなどで広告収入を得たり、ブログを通じて仕事の依頼が来たり。

ライターの多くは、ほぼ日給月給

書籍を出版したり、作詞をされているライターは、印税が入ってきます。原稿料・作詞料に加えて、売上の数パーセントが分配されるのです。

印税を多く得ているライターであれば、ギャラと印税のダブル収入で生活を安定しやすくなりますが、原稿料のみで勝負しているライターは、仕事が途切れると収入が途絶えます。

ところで、日雇い労働者は日給月給です。働いた日数に応じて賃金が支払われます。

ライターも日給月給と同等で、書いた原稿に応じてギャラが支払われます。これでは永遠に働き続けないといけません。休むことも、病気で寝込むことも、難しくなります。

しかし、働かずして得られるもうひとつの収入(不労所得)があれば、収入がゼロになることはありません。それがブログから得られる収入です。印税のように、終わった仕事が稼いでくれるのです。

ブログ運営は、多くの人は続けらないそうですが、書くことが好き、人に伝えるのが好き、そんなライターであればピタリとハマる気がします。

あなたの知力を使って、ブログで稼ぐ方法

銀行の預金通帳とお金

最後に、あなたが持つ財産(知識、経験、技術、アイデア)をブログで収益化するする方法を2つお伝えします。

ひとつは僕のコラムで、もうひとつがおすすめの書籍です。

MONEY PLUS ブログで月3万円を稼ぐ副業術

僕は、MFクラウド会計・確定申告などでおなじみの、マネーフォワードさんが運営する経済メディア「MONEY PLUS」で、コラムを連載しています。

今、執筆しているのは「ブログで月3万円を稼ぐ副業術」。

まさに、これから始めたい方向けに書いているので、ぜひ読んでもらいたいです。

連載はじめました ブログで月3万円を稼ぐ副業術副業でできる!「ブログで月3万円稼ぐ方法」を教えます

Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]

そしてこちらは、「Google AdSense」と「SEOに強いサイト運営のコツ」が書かれている本です。

この手の本は、「自分にとってひとつでも有益なことがあれば良いか」という思いで、僕はこれまで何冊も購入してきました。しかし、本書は別格! 同類の本を圧倒する内容で、有益な情報がふんだんに書かれています。

共著ですが、一般的に共著は「力の出し惜しみ」をしている場合が多いのですが、編集の染谷 昌利さんがすごいのか、著者たちの本気の熱量がビシバシ伝わってくるのです。

何か専門書を一冊……というのであれば、僕は迷わず本書をおすすめします。

ただし、内容は初心者向けではないので、わからない箇所はググりながら読み進めると良いでしょう。

長くなってしまいましたが、専門知識やアイデアがある方は、ぜひブログを始めましょう!

*【追記】Amazonにレビュー書きました。「文句なし最高!サイト作りの哲学がありました」