僕は自家用車を持っておらず、レンタカーを年に4〜5回活用しています。必要に応じた車種を借りられれるのでとても便利なのですが、レンタカーの難点はドライブレコーダーがついていなこと。
SNSでは、事故の瞬間や悪質な煽り運転などの動画がよくシェアされています。いずれもドライブレコーダーが撮影した決定的瞬間。これを見て思うのは「ドライブレコーダーの映像が証拠になることで、こちらに非がないことを証明できるんだろうな」ということ。
証拠がなければ、トラブルになったり、あらぬ疑いをかけられたりする恐れがあります。冤罪などを防ぐためにも、レンタカーとはいえドライブレコーダーはつけておきたいです。
さて、今回はiPhoneを無料でドライブレコーダーにする方法をお伝えします。「動画撮影なら標準のカメラアプリでもいいんじゃ無いの?」と思った方もいるかと思いますが、実は違うのです。ドライブレコーダーに最適な仕様になっているのです。
実際に使ってみたら、高性能で便利! 動画と文章で解説します。
iPhone用無料アプリ「無限カメラ」
ドライブレコーダーとして使ったのは、国産のiPhone用アプリ「無限カメラ」です(濱田屋アプリケーションズ製)。
長時間ビデオを録画し続けるカメラアプリです。
- 電源の供給があれば無限にビデオを録画し続ける
- バッテリー駆動の場合でも、少しでも長い時間動画を記録する
- iCloud技術を活用し端末の限界を超えた録画を実現する
無限カメラをおすすめしたい方
- レンタカー派の方
- ドライブレコーダーを持っていない方
- 正面のドライブレコーダーは持っているけど、煽り運転対策用のリア用(後方用)ドライブレコーダーを持っていない方
- 映像だけでなく音声も撮りたい方
- Amazonで安いドラレコを買って失敗したくない方
【動画レビュー】無限カメラの画質や使い勝手など
無限カメラ、おすすめの設定
冒頭でもお伝えしましたが、無限カメラを検討する際、「iPhoneの純正カメラアプリで撮影しつづけても同じじゃないの?」と思われるかもしれません。
実はそれは違います。
無限カメラは、動画サイズ・フレームレート・ファイルの保存先・停止タイマー設定など、長時間録画・ローテーション録画などを行うための設定ができるのです。しかも、GPSロギング(地図に移動した位置情報を記録)も保存することができるので、ドライブレコーダーとしてうってつけなのです。
設定方法は、iPhoneのストレージの残り容量や、契約しているデータ通信量を消費させるのかさせないのかなどによって決めるのですが、ここでは僕が実際に試したおすすめの設定方法をご紹介します。
- 分割する録画時間 20分
- 録画ストレージ アプリ内ストレージ
- iCloudDrive設定 オフ
- フォトライブラリの設定 アルバムを使用しない
- ゴミ箱設定 OSのゴミ箱に移動
- 停止タイマー設定 オフ
- インターバル写真設定 オフ
- GPSロギング・位置情報 オン
- グリッドの表示と設定 オン(1本)
- 補助高設定 オフ(録画開始・録画停止に連動して点灯しない)
- バッテリ残量を表示 オン
- 横画面時の録画ボタンの位置 ホームボタン(コネクタ)側
- 手ぶれ補正 オン
- 長押しで録画停止 オフ
- 音声を録音する オン
- プレビューを反転表示 オフ
- フォーカスポイントを表示 オフ
- ストレージボタン 選択肢を一覧表示
- 画質とフレームレート 背面カメラ・30FPS・高画質
有料版「プレミアム機能」は、ひとまず不要
無限カメラには、980円のプレミアム機能が用意されています。月額制のサブスクではなく、一度購入すればずっと使えます。
ドライブレコーダーとして使う場合、まずは不要かなと思います。実際に使いはじめて、プレミアム機能に魅力を感じてから課金すると良いでしょう。
プレミアム機能
- 動画品質で4Kを選べるようになる
- スクリーンセーバー機能で画面をブラックやグレーで覆い、消費電力を抑えてくれる
- ズーム機能が使えるようになる
- iCloudDrive(クラウド)へのバックアップを行う際、自動で本体内のデータを削除
- フォーカス・露出の調節機能
- FaceIDやTouchIDによる認証
個人的には撮影中の画面をブラックにできる機能がいいなと思っています。消費電力を抑えてくれるからです。また、防犯カメラとして使う場合は、画面が黒いと一見して撮っているのかわからずバレにくくなるからです。
おすすめのスマホ取り付け機とモバイルバッテリー
さて、設定ができたら撮影準備完了です。
ただ、車にiPhoneを設置する際、そのままでは置いておけません。iPhoneを固定する際の何らかの機材が必要になります。
レンタカーだと両面テープやネジなどでがっちり固定してしまうものは使えないので、取り外し可能なものが必要です。
これに関して、僕は非常におすすめ、かつ安価な機材があります。Ulanzi(ウランジ)というメーカーの360°雲台付きのスーパークランプです。僕はこれを使って、アシストグリップに取り付けました。
これは非常に汎用性が高い!
iPhoneなどスマートフォンがセットできるだけでなく、三脚の穴がついているカメラ、アクションカム、ビデオカメラなども取り付けることができます。また、クランプなので、挟んでネジを締めれば、ありとあらゆるところに設置することができるのです。
たとえば、自転車のハンドルだったり、どこかのポールなどに取り付けたり。僕は自転車で地図アプリを使いたい時にもこれを使っています。
撮影機材として使用範囲がとても広いので、誰しもがひとつ持っておいて損はないかと思います。
また、長時間録画をする際は、モバイルバッテリーをつないでおいてください。数分〜数十分程度であれば大丈夫ですが、1時間以上撮影する場合は、これが無いと途中で切れてしまいます。
皆さん手持ちもので大丈夫ですが、僕は大容量のこちらを使っています。これは出力が大きいので、スマホだけでなく、MacBook Proなどパソコンも充電できるので便利です。
デメリットとやっては行けない行為
iPhoneをドライブレコーダーにするデメリットは、撮影中はiPhoneが使えないということです。今回のアプリ「無限カメラ」もそうですし、他の類似アプリも同様だと思うのですが、撮影している間は触れませんし、メールや電話はできませんし、音楽を聴くこともできません。
なので、複数人で乗っているのであれば誰か一人のiPhoneを犠牲にしてもらったり、古いiPhoneが余っている方はそれをドライブレコーダー用に使うと良いと思います。ただし、iPhoneが古すぎると、動画の手ぶれ補正が貧弱で、揺れを拾ってしまいイマイチな画質になります。僕はiPhone 8でも試したのですが、こちらはイマイチでした。iPhone 13 Proの方はまったく問題ありません。
あと、やっては行けない行為は、盗撮です。ずっと撮影し続けることができるので、悪用を考える人もいるかもしれません。それは絶対にやめてください! 迷惑防止条例や、2023年7月に施行された新しい法律「撮影罪」に抵触し、警察に逮捕される恐れがありますので。何より、人を傷つけたり迷惑になったりする行為は厳禁です。
あと、応用としては防犯カメラとして使うのも良さそうです。遠隔でリアルタイムで見れるものではありませんが、たとえばガレージの車にいたずらされるので犯人を特定したいとか、あとはなんだろう……不倫をされたのでその証拠をつかむとか。
いろいろな活用方法もありそうですね。
今回のレビューは、YouTubeチャンネル「りんごの学校」にもアップしています。実際に撮影した様子や、GPSロギングの使い方なども解説しています。ぜひ、こちらもご覧ください。
最後に、僕が運営している父親視点の子育てブログ「パパやる」に、中古iPhoneの購入についての記事を書いています。これを機に古いiPhoneを買い増しても良いかな、と思う方は参考にどうぞ。