時代を切り開く世代は、いつの時代も20代だった。30代以降の役割は?

先日、今話題のウェブ系会社、株式会社LIGさんへお伺いしてきました。数十名の社員さんが在籍し、その平均年齢は27歳なんだとか。自分より、ひとまわりも年下です。

「皆さん若くてスゴイなぁ!」と一瞬思いましたが、自分がいるレゲエ業界()も、20代がシーンを動かす主役です。もちろん30代、40代のアーティストさんや関係者さんも大勢いますが、そんな彼らはベテランとかレジェンドと言われる訳です。

幕末、戦国の世も、時代の主役は20代。

NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 Blu-ray BOX―1(season1) [Blu-ray]思えば日本史を振り返ってみても、新しい世の為に命をかけて一歩を踏み出しているのは20代です。

江戸から明治にかけての幕末の志士達も20代でした。坂本龍馬は26歳で「土佐脱藩」、近藤勇は28歳で「新撰組」の筆頭局長に、高杉晋作は24歳で戦闘部隊「奇兵隊」を組織しました。

また戦国の時代も同じ。織田信長は26歳で「桶狭間の戦い」を完全不利な立場から勝利に導き、豊臣秀吉は17歳で農民から信長に仕官し、24歳で浅野長勝の養女ねねと結婚し立身出生の足場を築きました。

彼らが己の信念を熱く貫き、過去の常識にとらわれず行動した結果が、現代にバトンタッチされつながっているのです。

 

30代、40代、50代、60代の中高年は何をすべき?

さて話は戻って、若きウェブ系会社、LIGの皆さんについてです。彼らは単に勢いとセンスがあるだけではありません。彼らは雇用を創出しているのです。雇用を創出するとは、新しい仕事の機会を与えること。

新しい事業を立ち上げると同時に、チャンスも創り出しているのです。

まるで、脱藩浪人達が新撰組や海軍操練所にチャンスを見いだし、己の夢を託している姿と似ているではありませんか。

自分含め、ある程度歳を取ると、どうも無意識のうちに保守的になってしまうような気がします。若者達の行動に対して、「ルールやマナーがなっていない!」「社会人としては失格だ。まだ学生気分だな」「ゆとり世代…w」など、難癖を付けて攻撃をする事で、保身している中高年が多い気がするのです。

生きて来た年数が少ないので、経験値が低いのは当然のこと。細かな部分に目くじらを立てて排除を考えるより、彼らをサポートする側に回るのが良いと思います。

30歳を過ぎれば、20代のフックアップを心がけること!

これが30代からの使命でしょう。

これは政治家も同じだといえます。20代の彼らが歩んで行けるように、国内を整え、国の舵取りをする。また、そこまで大きな話でなくとも、手本となるような生き様を見せるのが大人の役割だと思います。

今は少子化の時代で、40歳と20歳では人口が3分の2程に減っています。少人数で老人を支える議論が盛んですが、大人数で若者を支援することも同じように大切ではないでしょうか。それはきっと、新たな力強い日本へとつながって行くと思います。

東京スカイツリー

LIGさんを出たところで出会った東京スカイツリー。
空に向かって伸びゆく感がまさにピッタリ!


<最後にひとこと>
中高年が若者に対してなすべき事は、大きな事でなくても、言葉ひとつでも良いと思います。それが若者の知恵やチカラになり、後世のためになるのであれば、些細なことでも偉大なひとつなるでしょう。